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軽井沢は今日は晴れだった

 先週末、軽井沢を旅行したので、その足跡をここに残していきたいと思う。1日目は下記リンク先からどうぞ。

 2日目は、7時半に起きた。
 疲労感は残っていたけど、立ち上がって顔を洗ったり歯を磨いたりしているうちにあまり気にならなくなった。
 朝食はパンとサラダとスープだった。パンは近くのパン屋さんが作ったものとのことで、外はサクサク、中はふんわりで美味しかった。だけど、それらを食べる前に昨日の夕食の残りを急いで消費したため、普段は朝食をとらないこともあってなかなかお腹にきびしかった。

パンはとても美味しかった

 朝食のあと、出発時間まで余裕があったので、昨日は天気が悪くて行けなかったテラスに出てみた。
 リビングの窓からすぐテラスに出られるのだが、テラスにもテーブルと椅子があって、緑豊かな景色を眺めながらくつろげるスペースになっていた。
 優雅にコーヒーを啜りながら、いい休日だなぁとぼんやり浸っていたけど、10分もすると寒さで体が冷えてきた。リビングに戻ろうとすると窓がなぜか開かなかった。たぶん内側の施錠器具が緩くなっていて、テラスに出る時に窓を閉めた際に、その勢いで鍵がかかってしまったのだと思う。
 仕方がないので受付棟まで駆けて行って、スタッフに開けてもらって事なきを得た。
 部屋に戻れない間、とても寒かったけど、朝の空気はなんだか透き通っていて気持ちよく感じた。

 宿を出たあと、今回の旅行のお目当ての1つ、「軽井沢書店 中軽井沢店」まで歩いた。およそ40分近く歩いたけど、この日は空が青く澄み渡っていて、軽やかな心地だった。

 昔から、小学校の行事や部活動などで長野県に行くことが多くて、行くたびに思うけど、とてもこの県が好きだ。信州の美味しいものがたくさんあって、緑豊かで、なんだか時間がゆったり流れているように感じる。
 昨年は松本と上諏訪を観光した。その時も、それらの土地の空気感に惚れてしまい、将来は長野に住んでみたいなぁなんてそれ以来ぼーっと考えている。

穏やかな時が流れている

 「軽井沢書店 中軽井沢店」は今月オープンしたらしい。『Karuizawa Commongrounds』といって、木々が生い茂る敷地の中に軽井沢書店やらカフェやら様々な施設が点在しており、地域のコミュニティハブになることを目的としているとのこと。実際、ここまで歩いてる途中は全然人がいなかったのに、この施設はたくさんの人で賑わっていた。
 運営主体は蔦屋書店を経営している会社らしいから、どうりでおしゃれなわけだと思った。

軽井沢書店の外観
内観

 店内は結構広くて、たくさんの本があった。建築やデザイン、料理など、ライフスタイル系の本がとりわけ多いように感じた。
 本だけじゃなくて、食器や食品なども売られており、お金を持っていそうな夫婦や老人が興味深げに眺めていた。なるほどたしかに、軽井沢に別荘を持ってるような富裕層にウケそうな施設だなと思った。
 軽井沢に別荘を持っているはずもない貧民である僕らは、結局何も買わずに施設を出てしまった。ただ、カフェは美味しそうだったし、書店とは別棟の雑貨屋には心惹かれる商品もあったので、いつかまた軽井沢に来てここに寄る機会があれば、今回の分も含めて買い物をしよう。

 軽井沢書店のあと、中軽井沢駅まで歩いて、そこで昼食を取ることにした。簡単に書いたが、中軽井沢まで徒歩だと30分くらいかかる。とはいえ晴れ渡る青空の下、人通りや車通りが少ない道を歩くのは気持ち良かった。

 洋食系が続いていたので、和食の象徴である蕎麦屋に入った。天ぷらそばとけんちん汁のセットを注文した。お通し的な感じで出された漬物がとても美味しかった。

ボリュームたっぷり

 午後はハルニレテラスに行った。腹ごなしもかねて、ここも歩いて向かった。歩きまくる旅だ。車を運転できれば楽なんだろうけど、僕も彼女も運転できない。公共交通機関と己の足だけが頼りなのだ。弱音を吐くわけにはいかない。不便な思いをさせている申し訳なさはあるのだけど。

 ハルニレテラスでは、お土産を買ったり、ブックカフェで本とコーヒーを買ったり、縁側のような場所でジェラートを食べたり、優雅な時間を過ごすことができた。
 中上健次の「十九歳の地図」が買えたことが嬉しかった。尾崎豊ファンとしていずれ読まねばと思っていた中で、まさか軽井沢で出会えるとは。

おしゃれなお店がいくつも

 帰りの新幹線まではまだ時間があったので、近くの温泉に行くことにした。ハルニレテラスは混んでいたけど、温泉は空いていた。露天風呂の静けさが心地よかった。サウナはぬるくてあまり整わなかった。

 そうして僕らはスッキリした状態で再び中軽井沢まで30分かけて歩き、しなの鉄道で軽井沢駅に行き、新幹線に乗り換えて東京まで帰った。
 iPhoneの歩数計アプリを見たら、この2日間で40,000歩こなしていた。さすがに疲れた。
 だけど、オフシーズンの軽井沢でこんなに充実した旅行ができると知れたことは、大いなる収穫である。

中軽井沢までの道で見つけた不安定な建物

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