見出し画像

クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金令和5年度概算要求額 430.3 億円 ( 245.0 億円 )

電気自動車の購入時に活用できるCEV補助金が10月にも枯渇するのではと話題になりながら、補正予算による補助金継続の話はまだ出てきておりませんね。9月に入り、経済産業省から、来年度の予算獲得のための概算要求の概要が出てきています。

令和4年度の予算額245億円に対し、430億円と200億円近くの増額ですから、今年度のEV・PHEV購入時の補助金予算が155億円といわれておりますので、来年度の概算要求額は倍増の300億円位を要求しているものと思われます。まあ2021年末に、三菱アウトランダーPHEVがフルモデルチェンジして、3か月で1万台受注となり、さらに6月に発売された軽EVのSAKURAとekクロスEVの合計で7月末の時点で3万台受注なのだから、155億円の予算が消化されてしまうのは当然で、この勢いでEV・PHEVの受注が進むなら、予算の倍増が必要なのは間違いない。

とはいえこういった、個人の資産に対して高額な補助金が支給されると
どうしても、
「電気自動車に高額な補助金を出すなんて、税金の無駄使いだ!」
とか
「高額な補助金で特定の自動車会社を延命させるのは如何なものか?」
みたいな論調の言葉が平気で出てきたりする。

ある意味こういった補助金は大きな矛盾を隠す絶好の隠れ蓑になるので
EV車はガソリン車よりもずっと経済的です!といくら訴えても
電気代の高騰を抑えるはずだった燃料調整費の上限という制限は、いつの間にかしれっと撤廃されていて

電気代は高くなったよねー、電力不足も心配だし、電気で走る自動車なんか大丈夫かしらん?
などと思ってしまうのは仕方ないかと思います。

それに比べてガソリン代の方が、国が補助金をだして、ガソリン代が170円より高くならないように頑張っているじゃない!やっぱりガソリン車が安心よね!

という事になるわけです。確かにガソリン代が安定するのは嬉しいですよね
まあ補助金の額を聞かなければですけど。

まあその話はこっちでも書きましたから

こちらの補助金は5月の時点で政府はさっさと補正予算を組んで、
内閣の予備費から出していたこの補助金のお金を、しれっと、コロナ関連予算としてのみの使い道だった予備費に、コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」関係経費と原油価格の調整もコロナ予算で使えるものに明文化して、さらにこの予算の予備費を1兆1200億円積み増しております。これで、来年の3月まで、この1兆円以上の予備費も活用して、原油価格が高騰しても原油元売り会社に補填できるのでガソリン価格の維持はばっちりです。まあ2兆5千万円位かかるかもしれないけどね、まあ来年も大変だったらコロナ関係予備費で5兆円だった予算を8兆にすれば国民は気にしませんしね。

日本の基幹産業であるガソリン車を守るためには大切な経費ですもの

まあ、電気自動車にも力を入れてることも示すためには、300億円くらい予算を経済産業省に指示しておけば十分だよね。まあ原発再稼働を国民が容認してくれるためなら、もう少し増額してもいいかもね

これらのデータは今でも簡単にネットで確認できます。
つまり政府の陰謀でもなんでもなくて、きちんと説明責任を果たして実行されている補助金の使われ方だというのが悲しいのですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?