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メガチェン

20代後半くらいだろうか。
ワイの視力は徐々に低下し、遠くの文字がぼやけるようになってきた。
余計なものは一生ぼやけていて欲しいのだが、
美女の綺麗なお顔やバディーの美しい稜線が確かに捉えられないのは
ミスターセンクス的には致命的であるため、すぐにメガネを作りに行った。

初めてメガネをした時は、その視界の広がりに感動したものである。
MDMAがメガネに塗布されているかと思うくらいの覚醒であった。
今まで曇った世界で生きてきた世界を憎んだものである。

それからというもの、
美女のいる環境ではメガネを着用し、
美女がいない環境ではメガネを外す日々である。
その他のことは見えても見えなくてもどうでも良いのだ。

そんなどうでも良い話は別として、
メガネというアイテムは顔の印象をがらりと変えるアイテムである。
「メガネは顔の一部です♩だから東京メガネー♩」とはよく言ったもので、
東京メガネがどこに行ったかは知らないが、メガネはスタイルなのである。

毎日同じメガネをしていたミスターセンクスはそのスタイルを退屈だと思い始め、
お洒落と変人のギリギリのラインを行く、誰も選ばなそうなメガネを選んだ。
つまりより変態方向にスタイルをアップデートしたかったのである。

新しく、しかも変なメガネをかけて人に会うのは結構勇気がいるものだ。
変と言われようが似合うと言われようが、
美女に言われればどちらにしても昇天であるので良いのだ。
自信を持ってスタイルを貫くのがセンクス道というものだ!

ニュースタイルセンクスを見た人の意見をまとめるとこうである
男性「おお、メガネ変えましたね!」
女性「え?前はどんなメガネしてましたっけ?」

どれだけ男性の評価が高いのだろうか。
女性からするセンクスの存在感の薄さをひたすら呪いたい。

いいのだ。
スタイルなんて自己満なのだから。
それでいいのだと言うセンクスの頬を熱い涙が伝ったことは、
言うても、言うても言うまでもないのである(泣)


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