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予約困難店と消費者心理

大変センクスなことに
今週末あるレストランに行けることになった
「イタリア料理はムラの美学」の
あの天然パーマのおじさんのレストランである
ミスターセンクスはその方のことを
密かに師匠と呼んでいる

ミシュラン店であるということもあって
当然予約を取らないと入れないわけだが
そのお店ではちょうど1ヶ月先まで
予約が取れると言うシステムを採用している

週末ともなれば争奪戦になるらしく
日付が変わって予約可能になるや否や
すぐに予約が埋まってしまうほどだそうだ

ミスターセンクスは運良く予約を取れたのだが
それはタイミングの問題なのだろうか
それとも天然パーマが友を呼んだのだろうか
それはちょっとよくわからない

そんな体験を目前にして
そういえば昔から気になっていたことがあった
そんなことを思い出したので書いてみたいと思う

人は希少なものに価値を見出すものだ
行列ができている店
予約困難店
抽選でしか当たらないスニーカー
需要過多なものには価値を見出してしまう
人間はそんな生き物だったりする

限られた人間しか楽しめないという
希少性という価値もあるが
いつもふらっと行けて楽しめると言う
利便性?と言えるような価値もある
みなさんもこの辺は経験があるだろう

希少性について言い方を変えれば
たまに利用できる店というのは希少価値があるが
全然利用できない店というのは幻滅という
マイナスの価値しかないということになる

ミスターセンクス論によれば
希少性がエスカレートすればいつか幻滅につながるわけだが
そのポイントはどこにあるのだろうか?

長らくサービスマーケティングの世界では
待ち時間のようなものは
マイナスの要因しかもたらさないとされてきた

しかし実は手に入らないという希少性が
消費者心理としてあることは
すでに周知の事実なのである

そんならどうするの?ってことなのだが
まぁいい感じでやりなよとしか言いようがない
そこにバランスがあることは間違いなさそうである

ミスターセンクスの頭の中は
ムラでムラムラしている
頭の中お花畑な金曜日を頑張り
週末の美食を楽しむのである

舌鼓をポンポコリンして
店を後にするその時に
希少性の本当の意味を知るのかもしれない

あー楽しみでしかないぞ!!!


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