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スタバでオンミ

フライングで所属している中小企業診断士の分科会で、
オンラインミーティングがあった。

私はその時スターバックスにいたので、
人生初のスタバオンミインを試みてみることにした。

オンミといえばzoomなどでのテレビ電話みたいなものが多いが、
そのオンミは音声のみの方式だと決まっている。

私はMacBookを広げ、青歯でイヤホンを接続することで参加することにした。
現代は便利な世の中だ。
Wi-FiとPCと青歯イヤホンがあればいつでもどこでも仕事ができそうなのである。

21時に開始されたそのオンミ。
はじめにそれぞれが挨拶し始める。
音声だけのオンミは発言のタイミングが難しい。
面と向かっている時などは、相手が話そうとしている雰囲気というか所作を
感じ取ることができるのだが、オンミにはそう言った前兆を感じる要素はない。

隙を狙って、どうもどうもセンクスです。さーっす。
と言った瞬間である。
意識高めのスターバッカス達、おそらく3名くらいがびくっ!となって
怪訝そうに私を見つめた。
その中の一人は美女であった。

ああ、そうか。
そのブランディングを忘れていたのだ私は。

相手から見たら、イヤホンをつけてPCをかちゃかちゃしていれば、
何か音楽でも聴きながら作業しているのねこの素敵な人。
となるのである。

一方、二人以上でスタバにきた人たちが話している姿は自然な風景だ。

その時の私はどうだったか。
突然大きな声で挨拶を始めた狂人であったのである。

黙ってイヤホンしながらPCを叩いていた人間が、
21時になった瞬間、独り言のように挨拶を始める。
私がオーディエンス側になってもビクッ!となるものである。

言い訳ができないところも難しいところである。
電話を持っていれば、あぁこの人電話中なんだなとわかるが、
イヤホンをしているだけではオンミしているとわからない。
しかも音声だけなので、画面には何も映っていないのである。

10名弱のオンミであったため、ずっと喋っているわけにもいかんのである。
黙って話し、黙って話し、黙って話すを繰り返す。
つまりスターバッカスから見れば、たまに変な発言をする人でしかなかったのだ。

とても恥ずかしみのある1時間を過ごした私が、
オンミ後にそそくさとスタバを後にしたのはいうても言うまでもなくもなく、
その後もしばらく読書を楽しんだわけなのである。

スタバ自体はBGMも流れているし、周りの人の会話も聞こえてくるため、
そんなにシーンとした場所ではないので問題はないと思ったのだが、
突然発言する人間はどこに行っても狂人だということを学んだ。

次回はさだまさしレベルのささやき声で参加しようかとも思うのだが、
それはそれで癒し系ブランディングと間違われる可能性があり、
ゴリゴリゴリラとしての私以外私じゃない感じを出せないのである。

1番の問題は突然話し出すことであって、ボリュームではない。
そうだ、ポストイットにオンミ中と書き、おでこと背中に貼ろう。
それで一件落着なのである。

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