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ガビーンカビーン

「いつもそこにあると無下にするけど、なくなると騒ぐよね」
会議である議論をしていた時に、メンバーからこんな言葉が出てきた。
この言葉がぐるぐると私の脳を巡り、私の着想マッチに火をつけたのだ。

人間というものは失うことに過敏な反応を示すそうだ。
つまりガビーンとなった時にカビーンになるのである。

そもそも「あたりまえに在ること」についての感謝が足りないのである。
世界は圧倒的なセンクス不足である。
センクスがなければセックスもできなければ、感謝も顔射もできないのだ。

失うことを恐れる暇があるのなら、その時間を使ってセンクスを伝えるべきだ。
「まって、行かないで!」と言われるよりも、
「いつも変人でいてくれてありがとう!」と言われる方が、
ミスターセンクスはその人物を大切にするであろう。
しかしそれは美女に限ったことである。

マーケティング的な見地で言えば、
「得」よりも「損」の方が効果が高いのだそうだ。
「今ならお得に買えますよ!」よりも「今買わないと損しますよ!」なのだ。
この理論が本当なのであれば、
明日の朝刊のチラシ全てに赤字を入れて、発行会社宛に送り返してやりたい。

人間は本来リスク回避型なのであり、
「損をしたくない」という感情の方が「得をしたい」という感情よりも強い。

ミスターセンクスは全てを逆手に取り、
社会に足りないていないが本質的に人間が求めているものを充当し、
巨額の富を稼ぐ予定である。

つまり世界一センクスを伝える人間となり、
八百屋になれば、「今でなければ損しませんよ!」と野菜を売り捌き、
いつも「損したい」という心持ちで人生を突き進むのである。

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