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1日500円の価値

「酒を飲み始めてから今まで、いくら飲み代を払いましたかね?」
いつだったか、サルバドール氏とセンクスはこんな話をしていた。
「それ考えちゃいます?ダメでしょ。」
サルバドール氏が言ったこの答えが正解である。

酒好きの我々としては飲み代を累計するなど狂気の沙汰であり、
考えはしても、計算することは許されないことなのだ。
酒そのものが好きということもあるが、
仲間とあって酒を酌み交わし語らうというその行為がプライスレスなのである。

嗜好性の高い物はそれぞれで意見が分かれる。
タバコを吸わない人からすればタバコ代が勿体なく見えるだろうし、
酒を飲まない人なら酒代が勿体なく見えるだろう。
その消費を選択する人々にはそれぞれの理由があり、
その理由について他人がとやかく意見する物ではない。

私の嗜好品といえば、スターバックスである。
私が2019年にスターバックスへ支払った日本円は、186,284円となった。

じゅ、じゅうはちまん!?!?
計算しなければよかったことは言うても言うまでもない。
1年間のクレジットカードの入出金をまとめた私が悪いのだ。
興味本位というものは怖い物である。

月間15,000円をスターバックスつまりコーヒーに費やしていることになる。
基本毎日行くので、まぁ30日で割って1日500円である。
サラリーマンの1日の平均ランチ代は570円。
これはオワタである。
来年からランチは70円で済ませる必要があるだろう。

コーヒーのために1日500円かける。
端的に考えれば、もう少しなんとかしろよと思うわけだが、
私にとってスターバックスは特別な場所である。

スターバックスは活動の場である。
勉強をしたり、本を読んだり、作業をしたりする朝夜の時間そのものである。
わかりやすくいえば、書斎のような場所だろうか。

スターバックスはコミュニティーである。
長く通い続ける中で、色々な人と知り合うことができた。
その人脈は貴重な財産であることは言うても言うまでもない。

コーヒー+活動+コミュニティの価値が500円だと考える私は、
十分なバリューをそこに感じている。

それにしても18万か。
海外旅行に行き、美女と豪遊できるほどの金額である。
なんていうことをミスターセンクスは考えるがそうしようと思うことはない。
来年はもう18万余計に稼げば良いのである。
スターバックスでの活動が、18万余計に稼ぐ資源となるのであれば、
それはもう消費でなく投資なのだ。

そういうスタンスがミスターセンクスを構成している気がする。
2020年になっても変わらない大事な価値観である。

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