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ご縁の交差点

「ご縁に感謝」なんて言葉はミスターセンクスの辞書には存在しない。
存在する言葉は「5円で顔射」くらいである。

私はなるべく多くの事象を腕の中で抱きしめる。
コントロールできない物事は不安材料になるので嫌いなのである。
そういうことで、あまりご縁というものを信じてはいない。

先日参加したセミナーで、何年も会っていない方と偶然再会した。
そのびっくり具合といったら、
「なんでここにいるの!?」とお互いに叫び、
抱き合って昇天したい気持ちは抑えたことは言うても言うまでもないが、
本当にビックリ昇天はしてしまったわけなのである。

その方と出会ったのは仕事であった。
その方がたくさん出てきそうなので、その方=Kさんと呼ぶ。
私が営業をかけた会社の担当者がまさにKさんで、
おそらく10年以上前のことである。

まだ新人ペーペーだった私に、色々なことを教えてくれた方だ。
Kさんがいなければ、今の私はなかったかもしれない。
素直にそう思うのである。

残念ながら、仕事としてのお付き合いがなくなってしまってからは、
年に数回メールやFBでメッセージをやり取りするくらいになっていた。
しかし完全に連絡が途切れることはなく、
忘れた頃にお互い元気ー?くらいの生存確認をするくらいだ。
時間を作って会いましょうとまでは、お互い口にしなかった。

そんな人と全く関係のない場所で再会してしまったのだ。
これは世間一般的に言えば、ご縁があるとしか言うても言いようがない。

セミナーの後の懇親会も含め、Kさんと色々な話をさせてもらった。
すると、私の今の思考や行動とリンクする部分を
Kさんに感じることができた。

つまりこういうことだ。
月日が過ぎれば、行動や考え方は色々と変わる。
お互い別々の道で過ごしてきたわけなのだが、
10年以上たった今、
お互いの考えや行動に多くの共通性が生まれ、
偶然の再開によってそれがわかったのである。

その瞬間私は悟りを開いた。
つまりこの再会は交差点なんだと。
Kさんと私は全く違うルートを辿ってきたが、
そのシンクロ率が高まり、
偶然の再会を引き起こしたと思うと納得できるのである。

もう一点、私とそのお方をこのセミナーに誘ったのは、
現在私がお世話になっている方々なのである。
私とKさんが知り合いだったことは当然しらずにである。
人のつながりがその先のつながりを見つけてくれたのであった。

ご縁に感謝も、5円で顔射と同じくらい素敵なもんである。

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