見られていた時の恥じらい

ランチはすき家だった
あまり行き慣れていないエリアだったし
店を探して入るのもちょっと面倒だったから
ロードサイドにあったすき家に吸い込まれた

季節メニューのすき焼き牛丼と豚汁
なんと生卵までついてくる
すき焼きだからそうか
たしかにそうだ
それにプラスしてサラダを食べた

朝走ったから大食いである
提供されれば無心で食べる
隣のおじさんもその隣の学生も
無心で牛丼を掻き込んでいる

お腹が満たされたところで
ペイペイしていたところ
同じタイミングでペイペイタイムの女性が
まっすぐにこちらを見ながらやってきた

そして声をかけられる
これはナンパなのだろうか
ムフフな期待が全スティックを駆け抜ける

記憶を辿りながら話をきいたところによると
ミスターセンクスが通っていた中学校の
同級生の姉だった

よくぞセンクスのことを覚えていてくれたものだ
同級生だったらまだしもその姉である

店を出て少し立ち話をしたが
YAPPARI声をかけるかどうか悩んだという
センクスか？いやセンクスじゃないか？
そんなことを思いながら牛丼を食べるのを見ていたと

近くの席に座って牛丼を掻き込む姿を見られていた
数十年ぶりに再開する女性に
なんだかすごい恥じらいを感じてしまった

ちゃんと行儀良く食べていただろうか
生卵を割るのに失敗して殻を取るシーンも見られていた？
回想すればするほど恥ずかしい
無心で食べていたから確証がないのだ

次からは食べる前に言ってほしい

なんにしても嬉しい再開になった
すき家だいすきや！！！