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じゃないのよ

それは行きずりの恋
場末の酒場で出会った二人
薄暗い照明
彼女の長い髪
そこから少し見えた唇は
まるで皿の上のたらこのように
石原さとみしていた
行き場のない二人が行く場所は1つ
回転式ベッドの天井には大きな鏡
お互いの身体を自慢するような歳じゃない
だから暗くして抱き合いましょう
目で感じなくても大丈夫
感覚はあと4つある
私なら4つもいらないわ
味覚だけであなたを満足させる
だから身を委ねて
楽にしてくれればいいの
そうして夜はふけ
2人は13回体を重ねた

その疲れからかぐっすり寝てしまった
ミスターセンクスは
向こうを向き朝日を浴びた彼女のシルエットに
神の創造を垣間見る
昨夜の顔射のことは忘れ
今は感謝の念を抱いている

そのシルエットに見惚れていると
彼女はこちらに寝返りを打つ

男だった

昨日は暗がりで見えなかった

そして立派な

ミートスティック

味覚だけで満足するとは
そういうことだったのか
合体するにも凸同士
これではチャンバラくらいしかできぬ

昨夜ウイスキーをがぶ飲みした
ミスターチンカセンクスを恨んだ
これは鎮火せんといかん
イカが燃えたような匂い
如何せんそうなれば
以下同文と
代表者のみしか読まれないのは
流石に寂しイカと思い
代表者以外にイカゲソを提供する
そうすれば良イカ
そう願うセンクスの陳謝はイカがだろう

私の目は節穴じゃないのよ
でもあなたは女じゃないのよ

じゃないのよ
そう話すセンクスは
そんなに干しイカ?と聞く
彼の太い腕に
もう一度抱かれる方を選んだ


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