ピッチデックについて③
今週は以下の2つです。
起業に至った背景・スタートアップが解決したい課題
スタートアップが提示する解決策
市場規模 ←
競合分析・競争優位性 ←
トラクション
チームメンバー
ビジネスモデル
長期計画
資金調達
市場規模
市場規模は、そのサービスまたは製品が売れた場合の最大売上規模を示すものです。
通常、以下の3つの概念の数字を出して説明する場合が多いです。
TAM・・・Total Addressable Marketを意味し、「獲得できる可能性のある全体市場規模」を指します。
SAM・・・Serviceable Available Marketを意味し、「ターゲットとしている最大の市場規模」を指します。
SOM・・・Serviceable Obtainable Marketを意味し、「自社が実際にアプローチできる市場規模」を指します。
ある地域にあるジムを例に取ると(数字は架空です)、TAMはそのジムに通える近隣地域のジム人口10万人であり、SAMはそのうち自社がメインターゲットとしているダイエット目的の女性3万人、SOMはそのうちの自社のシェアになり得る5%を乗じて1,500人となります。
市場規模の設定には経営陣の意思が入ります。ジムを全国に積極展開するビジネスモデルであればTAMは日本国内のジム人口500万人に広がりますが、言うまでもなくスケールできる根拠の説明が必要になります。また、VCによっては、投資できるビジネス規模に制限を設けている場合があります。大手VCでチケットサイズが大きいVCは、1,000億円の桁の市場規模が見えないと投資できないとする場合があります。自社のビジネスに合ったVCを探してプレゼンした方が、効率的な資金調達の第一歩となります。
競合分析・競争優位性
Why US?(なぜ自社が勝てるか?)に対する答えとなります。
このページの構成としてよく用いられるのは、2つのパターンがあります。
1つは、ある軸で切ったマトリックスにおけるポジショニング図です。自社がユニークなポジショニングをしており、競合がいないため勝てるというロジックです。
例えば、
注意点としては、設定する軸は両端に意味があるものでなくてはなりません。例えば低品質⇔高品質の軸を作っても、品質を確保するのは当然なので、ポジショニングとは言えません。また、似たような2軸を作ってしまうのも注意です(横軸が低価格⇔高価格と縦軸大衆的⇔高級など)。最後にそのポジショニングに競合が他にいないのは、市場が小さく儲からないなど魅力がないためではないかという質問にも注意が必要です。
もう1つは、競合製品(サービス)と自社製品(サービス)を並べて、競争項目ごとに〇×を付けて、競争優位性を示す見せ方です。
合わせて自社が持つ強みを絡めて説明することも説得力を大幅に強化させます。
最後に
Axelage株式会社は、世の中の多種多様な領域で興る新規事業を支援することによって、時代を加速させるようなイノベーションを促進します。上記も含めお気軽にご相談ください。