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7. イタリア・ローマ

フィレンツェからローマに向かう特急列車は早朝発。けれど、この日は北部で大雪が発生して、イタリアを縦断する列車が軒並み遅延していました。

予約した列車は2時間遅れで到着し、無事に乗り込むことができました。
今までなら突然の運休も全然あり得たけれども、トラブルが合っても走っているなんて、イタリアは変わった…だそうです。

ローマに到着すると、予約した民泊へ向かいます。途中で倒れた樹木に車が潰されていて、This is Italia..と唖然としました。
滞在はローマ・テルミニ駅から2kmほどの住宅街にある古いアパートで、1LDKの広々としたお部屋。徒歩圏にスーパーマーケットもあり便利でした。

荷物を置いて早速ローマ観光へ!まずはトラムに乗って15分でコロッセオに到着しました。チケット売り場には車椅子&ベビーカー用のレーンがあり、途中までバリアフリーで行けました。

コロッセオ(Colosseo)
Tel: +39 06 3996 7700
住所: Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma
Web: https://turismoroma.it/en/node/1155

ローマ時代の闘技場と聞いていましたが、実際に円形の客席から眺めると当時の様子が想像できてリアルです。思った以上に舞台がしっかり見渡せます。VIPのための奥まった席などがあり、娯楽として人が戦い、時には動物などと戦うショーが開催されていたのでしょう。

ローマに来たなら口に手を入れておくか!ということで、コロッセオからタクシーで真実の口へ移動しました。本当はバスで移動予定でしたが、全然来ないので諦めました。
真実の口はサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria in Cosmedin)の建物外の壁面にあります。小さな教会の外にずらりと人が並んでいます。殆どの観光客は記念撮影のみなので、係の人に「次!…次!」と指示されて、口に手を入れていきます。

真実の口(Bocca della Verità)
Tel: +39 06 0608
住所: Piazza della Bocca della Verità, 18, 00186 Roma
Web: http://turismoroma.it/en/bocca-della-verita

この教会は照明が殆どないので館内は薄暗く、全体的な設えも素朴でほっこりとした空間です。
地域の信仰に根ざした教会とは、本来的にはこういったものなのかもしれません。

ローマはイタリアの京都のような都市で、歴史的な古代の建築が町中の至るところにあります。
それらの観光名所を巡るため、翌日はパンテオンからスタート。
古代ローマ建築の最高傑作と言われているだけあって、そのスケールと完璧なフォルムに目を奪われます。

パンテオン(Pantheon)
Tel: +39 06 6830 0230
住所: Piazza della Rotonda, 00186 Roma
Web: https://turismoroma.it/en/node/1107

パンテオンの内部に入るとドーム型の屋根の中心にぽっかりと丸い空間が空いています。ここから太陽光が差し込み、パンテオン内部はとても神々しい雰囲気に包まれています。
もし、雨が降っても雨水は壁沿いに伝って隠し穴に流れるそう。2000年近く前の古代ローマの人たちの技術力の高さに驚きます。

夫婦で読んだダン・ブラウンの「天使と悪魔」に出てきた「ネプチューンの噴水」を見にナヴォーナ広場にも立ち寄りました。噴水にはちょっと笑える彫刻があったり、空高く聳えるオベリスクなどもあります。

ナヴォーナ広場(Piazza Navona)
住所: Piazza Navona, 00186 Roma
Web: https://turismoroma.it/en/piazza-navona

ローマ観光定番の「トレビの泉」も立ち寄りました。水盤の前にあるベンチはびっしりと観光客で埋まっていて、ベビーカーで泉に近寄ることはほぼ不可能。遠くからセルフィー棒で記念撮影するもことごとく失敗しました。

トレビの泉(Fontana di Trevi)
Tel: +39 06 0608
住所: Piazza di Trevi, 00187 Roma
Web: https://turismoroma.it/en/node/1286

「ローマの休日」で有名なスペイン広場も観光客に大人気で人、人、人。
残念ながら現在は映画のように階段に座ってジェラートを食べることは禁止だそうです。

スペイン広場(Piazza di Spagna)
Tel: +39 06 0608
住所: Piazza di Spagna, 00187 Roma
Web: https://turismoroma.it/en/piazza-di-spagna

なので、ジェラートは別の場所で食べました。

ローマは世界中の数ある古都の中でも、古代において文明と文化が最大に花開いた歴史が現代の街にそのまま残っています。
イタリアは過去の遺産で食べている、と言われますが、それらを現代の生活と共存させて観光資源として運営するにはそれなりの苦労や工夫が必要でしょう。
とは言え、イタリアにローマ時代があってよかったね。と強く思いました。

最後にヴァチカン市国を見てイタリアを出ます。

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