ベトナム・ニャチャンはシーフード天国
mouthwatering local cuisine with fresh seafood in Nha Trang, Vietnam.
ニャチャン近郊には北のヴィンルオン港と南のホンロー港という漁港があり、新鮮な魚介類が水揚げされます。
そうしたエリア特性からか、ニャチャンの郷土料理にはシーフードを使ったメニューが多く、他の地域にはない個性的な美味しい料理がたくさんありました。
また、フランス統治時代からの歴史あるリゾートということもあり、フランスの影響を感じるメニューもちらほら。
この記事ではニャチャンで美味しかった料理をご紹介します。
創意工夫の味付けで貝を美味しく食べる
ニャチャン市街地から一本入ったローカル度の高い路地に面したシーフードレストラン「Quan Oc Ngon」。
ローカルに人気とありながらも、隣国からの観光客の方々が多い印象。
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このお店はシーフードの中でも貝類と甲殻類が豊富。
ニャチャンは貝に創意工夫を凝らした味付けをするようで、ホタテにバターソースをかけたり、貝にナッツやハーブを盛ったり、ニンニクたっぷりのマテ貝など、貝が風味豊かに変身!
せっかくなのでシャコにも挑戦!
大きなエビやカニなどは時価で価格交渉含めて面倒だな~と敬遠しがちですが、普通のエビやシャコは定価なので安心して注文できます。
身がふっくらで、淡白な身にチリソーㇲがきいて美味しかったです。
麺料理のスープも基本的に魚介系
滞在中は宿の向かいにあるビーチ沿いのレストラン「Bốn Mùa Park」で朝食を取っていたのですが、だいたいのスープは魚介っぽい風味でした。
カニとタニシが入ったブンや、雷魚のヌードル、フィッシュボールと呼ばれるつみれが入った麺など、魚介率が高い。
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宿の近くにあるローカル麺のお店「Bún Cá Nha Trang 79」でテイクアウトをしてみたところ、こちらもシーフードがたっぷり入った一杯でした。
Bun Cha Caと呼ばれるさつま揚げとはんぺん、茹でたマグロの切り身、クラゲなどが見えます。
透明なスープも魚介の出汁が効いていて、海の近くって感じだなぁ~としみじみしました。
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隣国ツーリストに人気のオサレレストラン
ニャチャンはGoogle Mapでの情報発信が盛んで、殆どの情報はGmapで調べることができます。
しかし、多くの高評価の店はこぞってハングルでレビューが書かれています。そうです、ニャチャンは隣国からのツーリストが多く、彼らの評価が店の評価に直結しています。
そして、彼らはSNS映えを意識しながらも、品質とコスパに厳しいので、高評価のお店は総じて良い感じの雰囲気で味も担保されていて、価格が高すぎないという嬉しい傾向があります。
唯一の欠点はだいたい似たりよったりのお店なので、途中から「またこれか」感があるのですが、それでもお店に失敗しにくいというのは大きな利点です。
そして、必ず入店時に「アンニョンハセヨ~」と言われるので、「Hello!」と返事をして、「Where are you from?」と聞かれるまでがセットです。
で、そんな高評価の代表格とも言える「Xóm Mới Garden」へやって来ました。入ってすぐのテラス席にはたっぷりの緑の中に、色とりどりのオウムのケージがおしゃれ風。
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郷土料理というよりも有名なベトナム料理が多い印象ですが、ブンを頼んだら揚げ春巻きに味付け肉に野菜の漬物と、これでもかとてんこ盛りで提供されました。
これはベトナム南部沿岸地域でよく食べられるバインホイという料理で、ブンを板状にしたものに肉や魚介を巻いて食べるお料理。
ベトナムの人は色々と巻きたがりますね。
このお店も緑を効果的に使っている、素敵な内装で人気のレストラン「Chuon Chuon Kim Restaurant」。キムって言っちゃってるしね。
こちらも店内は隣国からのお客様で満席でした。
InstagramのDMで1時間前に英語でメッセージしたらスムーズにお席が予約できましたが、来店時は数組が軒先で待っていたので、事前予約が良さそうです。
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メニューには春巻きが生、揚げなど「THE ベトナム」という料理が一通り揃っていて、お肉も牛豚鶏がそれぞれ甘辛く調理されていたりと、観光客が食べやすい料理がたくさん。
ビールがコンビニ価格でお酒好きな東アジアの旅行客を意識したプライシングにも好感が持てました。
広々とした庭園に様々なアウトドア席が用意された観光客向けのベトナム料理レストラン「LÀNG NGON」。
子ども用のプレグラや絵付け教室などもあるキッズフレンドリーなお店で、小さな子供連れでディナーに訪れるファミリーも多かったです。
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ベトナムの伝統楽器の木琴・トルンと弦楽器・ダンバウが奏でるエスニックな音楽が流れています。
この木琴はすだれみたいな縦型で、広い面を叩く演奏が特徴的でした。
基本的に観光客しか来ないお店なので、ニャチャン料理だけでなくベトナム全土の郷土料理を取り揃えています。
北部の薄いライスペーパーでお肉を巻いて食べる春巻き。
ベトナム中部のホイアンで食べられているホワイトローズという料理にもトライ。ホワイトローズはもち米のデンプンで生地を作り、魚介などの具材を挟んで蒸し上げています。
基本的にベトナムは北部でも中部でも南部でも、主食はコメ由来のようです。
タニシにひき肉とハーブを詰めて蒸し上げた料理は、ベトナム全土の沿岸部でよく食べられているそう。
子どもの頃に田んぼで見たタニシとは全く別物の、ピンポン玉くらいありそうなジャンボタニシにひき肉の詰め物で蓋がされています。
レモングラスや生姜がしっかりと効いているので、生臭さや泥臭さは無く、大ぶりの身が食べごたえ十分でした。
フランスの影響を感じる一皿
フランス統治下にベトナム流のフランスパンが焼かれるようになったという歴史を持つサンドイッチ、バインミー。
以前から定番ベトナム料理として人気がありましたが、最近はおしゃれカフェっぽい雰囲気や映えを意識したお店が増えている様子。
こちらは「Cui Bahn Mi」というバインミー専門店で、特にイカ墨を混ぜ込んだ真っ黒な「Black Bahn Mi」が人気のお店。
だけど、イカ墨かぁ~と思って普通のバインミーを頼んだら、映えない写真になりました。
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ローカルの定食屋「Quán ăn Hồng Đức」で子どもが食べられそうな料理を探して気になったのが「Bo Kho」と呼ばれるビーフシチュー。
シナモンや八角の風味が効いていて、ベトナム料理というよりも西洋的な風味と食感でした。が、スパイスが苦手な子どもは食べず…
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欧米からの観光客も多いエリアだからか、殆どのレストランで「焼いた肉とライスのプレート」が提供されていました。
ニャチャン名物ネムヌォンの銘店と言われる「Dang Van Quyen」でも発見!
肉は割とペラペラで、焼いた後に食べやすいようにカットされています。子ども用だと伝えると、辛くないように調理してくれていたと思います。
ネムヌォンは豚肉のつくねを野菜やハーブと一緒にライスペーパーに包んで、オリジナルのソースを付けて食べる料理。
「Dang Van Quyen」はこのオレンジ色のタレが美味しいと評判のようです。
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ニャチャンで食べるべきものは?
ガイドブックではニャチャンのおすすめ料理として「シーフード」「ネムヌォン(豚のつみれ)」「ブンカー(魚介出汁の麺)」「バインカン(卵焼き)」が紹介されています。
バインカンは「ぼったくりにも程がある」といったレビューが多かったので試していませんが、その他はどれも満足度が高く美味しく郷土料理を楽しむことができました。
100年もの歴史があり、国内外からの観光客を迎えてきたニャチャンにはツーリスト向けのレストランがたくさんあり、名物料理、雰囲気や価格帯で選べる選択肢が豊富にあります。
そして、訪れた観光客たちがレビューを残してくれているので、そのお店の評判やおすすめの料理も難なく知ることができます。
「何を食べればいいの?」「めっちゃ汚いんだけど、無理」「注文が全然伝わらない」という、東南アジアあるあるのトラブルもほぼありません。
ストレス無く異国情緒を感じられて、ちょっと冒険できるような独自のメニューも提供されていることは、ニャチャンの魅力のうちの一つです。
日本人にはあまり馴染みのないビーチリゾートですが、円が激烈に弱い今、ベトナムはお手頃さと便利さ、快適さが実感できる場所。
冬は雨季になるものの、年間を通して温暖な気候なので、次のGWの目的地にニャチャンを検討してみてはいかがでしょうか?
リンク:カンホア省観光局
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