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7-2. イタリア・ヴァチカン

イタリア最終日はヴァチカン市国を見て回りました。まずは、カトリック教会の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」から。

サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)
Tel: +39 06 6982
住所: Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano
Web: vatican.va

とにかく、豪華、豪華、豪華、豪華絢爛!!ものすごく広くて天井の高い豪華な空間の至るところが黄金で飾られていて、ため息が出てしまいます。
いつの時代も権威を示すために豪奢な建築が必要だったのでしょうが、途中で、ましてや飢餓や貧困が蔓延した時代にこうした体制に疑問を持つ人が出てきたのもわかる気がします。
歴史の教科書も自分の目で見なければ理解できないことが多いですね。

ちなみに、毎週水曜の早朝にローマ法王の謁見があります。朝7時位に並ぶと整理券がもらえて、ローマ法王を直に拝見できるそうです。
ヴァチカンには世界中の熱心なカトリック教徒が集まるので、観光気分でローマ法王を拝見するのは気が引けるので今回はスキップしました。

大聖堂内にはミケランジェロの「ピエタ」という彫刻が展示されています。ダビデ像と並ぶ最高傑作と言われていますが、どちらも見て比べてみると、ピエタのほうが繊細で細やかな表現が作り込まれています。ダビデ像は大胆で雄大な印象で、ピエタは慈愛と洗練というイメージを受けました。

システィナ礼拝堂をこの目で見よう!と、ヴァチカン美術館へ来ました。
こちらも常に長い行列ができているので時間指定の事前予約必須です。

ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)
Tel: +39 06 6988 4676
住所: Viale Vaticano, 00165 Roma
Web: museivaticani.va

システィナ礼拝堂はミケランジェロ、ボッティチェッリといったルネサンス期を代表する画家たちが天井画を手掛けていて、中でも見どころはミケランジェロの「最後の審判」です。礼拝堂の祭壇奥に描かれており、これでもか、これでもか!という程の表現で圧倒されてしまいます。

個人的に面白いなと思ったのは「地図のギャラリー(Galleria delle Calte Geografich)」です。天井が黄金でとても豪華な空間ですが、展示されているのは16世紀頃に描かれた地図。
当時のイタリアや教皇領の地図がフレスコで描かれているのですが、空からみることができないはずなのに、こんなにも正確に距離や地形を把握していることに驚きました。政治的、戦略的にも地図は非常に重要なので力を入れて制作したことが見て取れました。

ヴァチカン美術館は現代美術の宝庫でもあります。クラシカルな作品ばかりが紹介されますが、現代宗教美術館では現代アートの巨匠の作品が監視員もいない環境でオープンに展示されています。
これはマティスの聖母子画で隣には同じくマティスのステンドグラスが展示されています。他にもゴッホ、シャガール、サルバトール・ダリなどの作品があり、どれもキリスト教をモチーフとした宗教画が描かれています。
現代アートが好きな主人は「バチカン美術館で見た作品がこの旅行で一番良かった。」と言っていました。

ロダンの「考える人」のオリジナルもさらっと展示されていました。

これにてイタリアを去りますが、4都市9日間の滞在で感じた所感は

イタリア、全然まともじゃん!

でした。というのも、イタリアに住んでいた&出張で頻繁に訪れていた主人から聞いていたイタリアは、近代国家としてあるまじきエピソードばかり。
遅れる、嘘(というか認識の違い?)、レスなし、ドタキャンのオンパレード。かっちりした性格の私には無理な国だと思っていました。
しかし、その片鱗はありながらも総じてきちんとしていて、個人旅行でも全く問題なく観光することができました。

ポイントとしてはGoogle Mapさえあればどこにでも行けるので、現地で使えるSIMカードWi-Fiは必須です。あとはイタリア人はイタリア語しか話さないと聞いていましたが、観光地では思った以上に英語が通じます

取り敢えずスマホが使えればイタリアはどうにかなります

小さな子どもがいても全然大丈夫。ラテンの国だからか、みんな優しいし、率先して譲ってくれたり手伝ってくれます。むしろ、東京のほうが子どもには全然厳しいです。
食事も柔らかく茹でたパスタがあれば子どもにも食べさせられるし、スーパーやドラッグストアでパンパースも売っています。
石畳の道路はベビーカーの車輪がボロボロになりますが…それも旅の醍醐味です。

イタリアは日本人がピンとくる観光地も多く食事も美味しいので、子連れ旅行に挑戦してみてください。

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