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Climbing report Vol.01 「入滅」

入滅は岐阜県恵那市の里エリアにある岩で
薄かぶりの傾斜に細いクラックを辿っていくライン。

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挑戦してみようと思ったきっかけは2年前の派生ライン「滅度」を登った時。
前半部分のクラックのパートは、さほど苦手ではなかったので入滅も登れるのではないかと思っていた。
しかし、その後シーズン中に雪が降ったり雨が降ったりとコンディションが合わず、トライすることなく2年が経ってしまっていた。 

一手目はスプーンカットに角がたっている様なホールドのため、高いヒールをして2手目を取りに行こうとすると抜けてしまう。
ここが自分の中で最も難しく、指皮の負担も大きかった。
クロスで右手を入れ、そのまま左手を3回飛ばすものの最後の横のクラックが狙いにくい。さらに右クロスで、外径したカチを押さえながら左手を縦のクラックに伸ばすのは至難。
大きな動きこそないものの、常に塞がっているホールドへの指先の細やかな感覚が求められる。

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1トライ目では中間部のカチまで来たもの手が届かなかった。
しかし、この時点で完登への手応えを感じていたので、その部分をばらし、また次のトライへ。
悔しくもラスト縦クラック取りで落ちる。
右手を効かせて上体を下げるより、上げている方が次を狙いやすい事に気付く。

そして、しっかり休んで3トライ目。
思いがけずあっさりと登りきってしまった。

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完登は自分にとってあっという間だったが、ここに至るまで仕事終わりにジムへ通い詰めてひたすら練習し、完登へのイメージを膨らませていた。

僕にとってクライミングは常に全力で挑戦し続ける事が大切だと思っている。
その思いを大切にこれからもクライミングをしていきたい。


AWESOME CLIMBING EQUIPMENT CLIMBER
KOBAYASHI DAISUKE

Photo : HASHIMOTO IMASHI(MONOLITHIC BLOCK)

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