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【親子でメディアリテラシー】テレビのニュースで流れるのは全て真実?

こんばんは。Shioriです。

今回の親子で考えるメディアリテラシーのテーマを
「テレビニュースでやっていることは全て真実なのか?」を
考えたいと思います。

テレビのニュース番組では、
その日あったこと最近あったことをニュースとして流しています。

“どれも本当にあったことばかりだから、全部真実だよねー?!“
と思いませんか??

確かにその通り!
半分正解で、半分間違いです。


まず、テレビのニュース番組を作るのに、何人くらいの人が関わっているか
知っていますか??どんな役割の人がいるのでしょう???


なんと100人ほどの多くの人でニュース番組はできています。
たくさんの人によって作られているのです。

ところで、テレビってなぜ無料で見られるのか、考えたことはありますか??
テレビの電源をつけたら、だいたい、いつでも番組が無料で見られます。
でも、1つの番組で100人もの人が働いていたら、
たくさんのお給料が必要ですね〜

どこからお金がやってくるのかな???

正解は、CM(コマーシャル)を流す会社、スポンサーが
お金を出してくれるんです。
テレビは、どれだけの人がその番組を観てくれているかの数値、「視聴率」の
高さによって、スポンサーがお金を払ってくれる金額も変化します。

だから、スポンサーがいいね!と思うもの=視聴率の取れるものを
流すようになっているのです。

例えば、街で小学生が誰かを助けてあげたとします。
その人が喜んでくれて、とてもうれしい!
これも1つのニュースですね!

でも、ちょっといいことをしても、それは夕方のニュースでは
なかなかテレビニュースとして流れてくれません。
それはなぜか。
多くの人の関心が集まりにくいから、なのです。

メディアが取り上げるもの、それは多くの人が興味があるもの、
多くの人の関心が寄せられそうなもの、映像で観てわかりやすいもの
が選ばれがちです。
そして、そういうものがあるだろう場所に、テレビカメラは
あらかじめスタンバイして、もしくは急な事故などに駆けつけて
映像を撮るのです。

それはどういうことかというと、
ニュースはある程度、作る人たちが選んで、準備して、作り出している、
ということでもあります。

ちょっとわかりやすくするために、料理に例えてみますね。

上の図には入っていませんが、最初に
「何を作るのか選ぶ」が入ります。
ニュースでいうなら、「何をニュースにするのかを考える」です。

そして、素材を準備して、切って、調理して、出来上がり。
みんなが観て、わかりやすい映像にして、テロップを入れて、
いいコメントをくれる専門家を見つけて、コメントをもらって・・・

100人ほどの人たちで、みんなで作り上げていくのです。
そこには100人の想いが入ってしまう。

カメラさんは、わかりやすい画を撮るためにいい部分だけを写していく、
編集の人はいいコメントの本当に欲しい部分だけ使う、
盛り上げるために効果音を入れたり・・・
みんなそれぞれのいい仕事をしているんだけど、色々
いじっていくことで最初の素材とは変わっていってしまう。

だからこそ、ニュースが本当の真実だけを流しているのか?
という問いは、半分が本当で、半分が間違いなのです。

ニュースに流れないニュースはたくさんあちこちにあるし、
同じ内容のニュースでも作る人が違えば、ちょっと違ったかんじになるのです。

学校のカレーと、おうちのカレーの味が違うようにね。

***

以前のnote↓↓

親子で考えよう、メディアって何?

https://note.com/awesome_camplife/n/n6424f98a41a7

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