見出し画像

走らない禁断症状が出ている

知らないうちに「ランニング依存症」に罹患してました……。


実はランニングシューズを新しくした。詳しくは別の記事で書くが、「ちょっと上級者向け」の靴にした。つまりクッションが弱め。

めちゃくちゃかっこよくて通販で買って届くまでの3日間は靴のことばかり考えていた。スマホで注文履歴を開く。写真を拡大してうっとり。これはもしかして……恋?

靴は予定通り届いた。うれしさに平日に走ってみたところ、みごとに足首をひねった。これが足元ならぬ足首をすくわれるってね。ハハハ……。はあ……。

しかたないから1週間は休足日にしよう。でも走りたい。試しにジャンプをすると足首に違和感。そう、完治はまだしていないのだ。マラソンに無理は禁物。今走ったら悪化して後悔するのが目に見えている。走ってはならない。自分に言い聞かせる。

でも走りたい。


土曜日。

いい天気。太陽も走ったら気持ちいいよと言ってる。今日ばかりは晴れが恨めしい。腕を組む。そうだ、走らなければいいんだよね。新しいシューズを履く。歩くだけだから。走らないから。自分に言い聞かせ外に出た。

歩くだけなら普通に行けた。でも、試しに走ろうとするとやっぱり痛い。やめておこう。

夜はマラソン仲間に愚痴って気を紛らわせる。友人も「こういうときは走らないほうがいいよねー」って言ってる。そうそう、もっと言ってくれ。足に言い聞かせてくれ。


日曜日。

いい天気。しかも暖かい。まさにマラソン日和だ。さらに足もほとんど痛みがない。さて、走りに行くか。いやいや、走ったらあとで後悔するのは明らかだ。100%の完治はまだだ。我慢しよう。

昼は雑務や古い文献を読んで記事のネタを探してすごす。こういうときはマラソンから目をそらすことが肝要だ。

夜。大河ドラマが新しく始まった。少年時代の渋沢栄一の「天真爛漫」を全身で体現したようなそのふるまいがいい。まっすぐな人、好きだ。

でも一番気になったのは、とにかく走るシーンが多いこと。最初の開始5分で馬に向かって走る。そのあとは畑の中を走る。藍染の布の間を走る。山を駆け上がる。忍び込んだことがバレかけて走って逃げる。しかも主人公のフォームがとてもきれい。子どもらしく手足をじたばた動かしているのに重心が不思議と安定している。

大河ドラマを見終わって思った。これは末期症状だな、と。


とりあえず、再開してもしばらくはサポーターを付けて古いシューズで走ろう。次に足首が完治し次第、サポーター付きで新シューズに挑戦だ。そしていつかサポーターなしで新しい靴を履きこなし、フルを走ってやるんだ。その未来はたぶん1年以上先。今焦っても仕方ない。だからのんびりやろう。そう自分に言い聞かせる。

とりあえず3月のバーチャルマラソンまでは封印だ。でも足は無理してでも走りたがってしまう。鎮まれ俺の右足……!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?