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意図なき判断は経営判断とは言わない (122/365)

以下の記事を書きました。

経営者に限りませんが、

目的と手段の取り違え

そもそも

意図のない方針・判断

が多すぎます。

社員「当社の経営目的を教えてください」
社長「より利益を上げることだ」
社員「・・・」

少し極端ですが、こういう会話が横行しています。

意図のない行動、意図のない経営に勝ち筋はありません。とある企業の先端技術を海外展開するお手伝いをしていたときです。若手のエンジニアから、

「デモシステムができました。あとは輸出許可を取るだけです!」

と連絡があったのですが、それ以降音沙汰がありません。責任者に会いに行きました。

「アメリカのチームはデモの受け入れ準備が整っています」
「ありがとうございます」
「輸出許可を急いでください」
「はい。ただカイエイホンの許可が取れなくて」
「カイエイホンってなんですか?」
「海外営業本部です」
「それは御社の社内事情ですね?」
「まぁそうです」
「それは当方にはどうしようもできませんので、プッシュしてください」
「はぁ」
「説明資料が必要なら手伝います」
「はぁ」

「はぁって・・・あなたはこのプロジェクトどうしたいのですか?」

すると責任者は少し憤った感じで

「なんでそんなこと聞くんですか!私がやりたいかやりたくないかとこのプロジェクトの成否になんの関係もありませんよね!」

技術は惜しかったですが、この責任者とは前に進めないと思いこのプロジェクトを中止しました。意図がないばかりか、意図に意味がないと断言されたのですから。

日々の生活でも、企業活動でも、「意図」を持つということは大事なことです。

コーポレートスローガンにもそれが色濃く表れます。

「戦略的意図」が含まれるかどうかが重要です。「戦略的意図」については以下の記事でも書きました。

以下の記事では、運を味方につける方法について、自分の主導権は20%くらいに抑えたらどうかと提案しました。

20%の主導権は、言い換えれば、「意図」に他なりません。主導権がゼロの生き方は、運命に翻弄される生き方と言えるでしょう。

小さなことも、大きなことも、「意図」を持って動きましょう。

このテーマはまた掘り下げたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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