歌集を読む

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歌集を読む・その9

こんばんは。今日扱うのは森岡貞香『百乳文』です。1991年、砂子屋書房刊行。第六歌集。今回は現代短歌文庫の『森岡貞香歌集』(2016年、砂子屋書房刊行)を読みました。

森岡貞香は1916年生まれ。早生まれっぽいので、1915年生まれの加藤克巳とかと同学年のようです。この二人は亡くなったのもそれぞれ2009年、2010年と近いので、同じ時代を生きた歌人、って感じなんですかね。ふたりとも長生きだなあ

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歌集を読む・その8

こんばんは。今日は古い歌集を扱おうとおもいます。佐藤佐太郎『帰潮』です。「きちょう」と読みます。1952年、第二書房刊行。第5歌集です。

今回読むのは文庫版です。こちらは1992年、短歌新聞社刊行です。

佐藤佐太郎は1909年生まれ。 斎藤史と同じ年ですね。一つ上(1908年)に窪田章一郎、三つ下(1912年)に宮柊二。四つ下(1913年に高安国世、近藤芳美。ふむふむ。

※宮柊二、高安国世、

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歌集を読む・その7

こんばんは。少し間があいてしまいました。

今回扱うのは吉野裕之『砂丘の魚』です。2015年、沖積舎刊行。魚にはうおとルビが振ってあります。あと、吉の字は下が長いほうです。

吉野さんは1961年生まれ。大塚寅彦とかも同世代です。1960年生まれに大辻隆弘、1962年に俵万智・穂村弘・荻原裕幸など。同世代にいろんなひとがひしめいていますねえ!おおよそ80年代後半のニューウェーブの時期に出始めたひと

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歌集を読む・その6

こんばんは。今夜扱うのは我妻俊樹『足の踏み場、象の墓場』。2016年、短歌同人誌『率』10号に誌上歌集として掲載されました。

我妻さんは1968年生まれ。この年は千葉聡さん、森井マスミさんなどと同じです。吉川宏志さんも1969年1月生まれだったはずなので同学年ですね。

にせものの貴方が(きれい)ずぶ濡れで足りないねじはバイクから摘む

我妻さんの歌は散文化の難しい圧縮や接続がなされててなか

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歌集を読む・その5

こんばんは。今日取り上げるのは花山周子『屋上の人屋上の鳥』です。2007年、ながらみ書房刊行。

花山周子さんは1980年生まれ。石川美南さんや岡野大嗣さんと同じ歳ですね。岡野さんは確か元日の生まれ(私と1日違い!)なので学年は違うと思いますが。

よく言われるんですが、この歌集は収録されている歌の数がとても多いです。あとがきによると860首。ちなみに斎藤茂吉の『赤光』の初版は834首収録だそうで

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歌集を読む・その4

こんばんは。ひきつづき、内山晶太『窓、その他』を読んでいきましょう。明日朝はやいんで軽めにできたらいいな。

にんげんのプーさんとなる日はちかく火の近く手を伸べてぼんやり

日はちかく、火の近くで対句しながら切れをつくってゆくスタイルですね。ふしぎ。内山さんの歌では自分も含めた「人間」という存在をちょっと俯瞰する視線が出てきますね。昨日の「人界」の歌もそうだけれど。

この歌では、にんげんがく

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歌集を読む・その3

こんばんは。今日読んだのは内山晶太『窓、その他』です。2012年、六花書林刊行。タイトルは「まど、そのほか」と読みます。ちなみに発行元は「りっかしょりん」。

内山さんは1977年生まれ。その1でもちょっと触れましたねー。ちなみに黒瀬珂瀾さんもこの年です。多いなあ。ラッキーセブンなのかな。

今日は平日・夏バテ・バイトの後ということであまり読み進められず、次回と2回に分けて読んでいきます。

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歌集を読む・その2

7月3日。今日は五島諭の『緑の祠』。2013年、書肆侃侃房刊行。

五島さんは1981年生まれ……ということは酉年ですね。永井祐さんも1981年生まれ。でも学年は永井さんの方がひとつ上だと聞いたことがあります。(定かではないけど)
ちなみに私も1993年生まれで酉年です。同じく酉年の1969年生まれには吉川宏志さんとかがいます。

年齢の話はおいといて、歌の話にいきましょう。
『緑の祠』については

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歌集を読む・その1

今日読んだのは、盛田志保子の『木曜日』。2003年、Bookpark刊行。

盛田さんは1977年生まれ。77年といえば染野太朗・内山晶太・田村元などの世代ですね。内山さんと田村さんは早生まれですが。

(余談だけれど私はこういう、「誰と誰が同じ年か」みたいなのを調べるのがすごく好き。)

さっそく歌を見ていきましょう。以下引用は『木曜日』からです。

誰ひとり年を取らないギャグ漫画夕日に

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