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淡路ラボインターン2期生 一歩のきっかけ『退職。そして移住を考える けろぴ編』

 淡路ラボインターン2期生の竹口美沙子(たけぐちみさこ/けろぴ)さん。株式会社淡路島パルシェのインターン生として、2022年2月から淡路島でプロジェクトに取り組んでいます。彼女は、近畿大学経営学部を卒業後、出身地である大阪の某服飾雑貨メーカーに就職。約10年営業やWEB・店舗販促企画の仕事に従事していました。現在は退職して、このインターンに臨んでいます。今回は、その経緯とパルシェのインターンに懸ける想いについて、インタビューさせていただきました。

淡路ラボとは…
「国始まりの島から、共に未来 をつくる」をコンセプトに掲げるオープンイノ ベーションプラットフォームです。淡路島を島 まるごとラボとし、挑戦したい⼈や企業、特に 若者をつなげて、未来の仕事づくりと⼈づくりにつながるプロジェクトを創出しています。 これまでに、⾏政、地元企業、⾦融機関、⾼校⽣、⼤学⽣、社会⼈など分野問わず様々な⼈とつながり、共創の動きが⽣まれています。また、兵庫県で初の⼤阪・関⻄万博共創パートナ ーに認定され、2025年までに100件のプロジェ クトを世界に発信することを⽬指しています。 淡路ラボは、失敗を恐れず新しいことに挑戦する場を、みなさんと共に創っていきます。

株式会社淡路島パルシェ インターンプロジェクトについて
 淡路島の「香り」の観光施設として、地域内外問わず多くの人に愛されているパルシェ。全国シェア1位である伝統産業の線香づくりとも連携した、エリア全体の「香り」をテーマとした地域ブランディングを目指しています。インターン生による、広報への注力や自社ブランドSuuの販売によって、コロナ禍のV字回復を図っています。

移住のきっかけを掴みに

えみぱ:長年働いた会社を辞め、淡路島でインターンすることにした経緯は?

けろぴ:働いていた時から知り合いだった、淡路ラボのおみゆさんが、淡路島に移住すると聞いて「淡路島!?」と衝撃を受けました。私も元々移住に興味があったのですが、今後の人生を真剣に考えるようになりましたね。人生一度きりだから、全く新しい環境に身を置いてみたいと思ったんです。まだ、移住する!と決めたわけではないのですが。今、最後のきっかけを掴みに来ている感じです。


挑戦への葛藤

えみぱ:「退職して新たな挑戦をするかどうか」悩んでいた自分を振り返って、今はどう感じていますか?

けろぴ:同じ会社に一定期間勤めていると、仕事仲間や同僚との関係性も深くなります。自分の中で、環境を変えることへの心理的ハードルが、どんどん高くなっていく感覚がありました。 私の場合は、コロナ禍になってから自分について考える時間が増えて、本当のやりたいことは何かを考えることができた気がします。

えみぱ:前職を経験したからこそ、気づいたことなどありますか?

けろぴさん:職場内でのジョブローテーションにより、営業の仕事に就いた時期がありました。営業の仕事は、お客様と直接やりとりするので、すごくやりがいのある仕事でしたね。でもその反面、難しさや勉強不足を感じる場面がたくさんあって、悩むことも多かったです。その時に改めて、自分で何かを考えて生み出せる、企画の仕事が好きだという事に気づきました。

苦手と、得意

えみぱ:苦手なこととうまく付き合うために、どんな工夫をしましたか?

けろぴさん:動くには早い方がいいのかもしれないけど、苦手なことは自分の中で「ここまでは頑張る」と決めて動くのが良いなと思います。営業の仕事をしていた時に、私はそうしていました。この壁を乗り越えなかったら、自分自身に負けてしまうんじゃないかって思いながら。

会社のために「営業の仕事は苦手だけど続ける」という目標じゃなくて、あくまでも自分のために「そのラインを達成できるまでは、頑張ろう」という感じです。実際に営業の仕事をした経験が、役に立っていると感じる時があります。

えみぱ:自分の得意を伸ばすためにはどうすれば?

けろぴ:何事も最初は挑戦することが大切だと思います。でも、ある程度続けていくと、自分の得意・不得意の領域が見えてきますよね。その時周りに流されずに、自分の得意なことで力を発揮をできるよう、自分で環境を整えながら働くことも必要です。

例えば、任された仕事に対しても「これは私は苦手なので、ここからは別の人でお願いします」と言えるといいなと思います。私の場合は長年働いていたからということもありますが、お互いの信頼関係を築けると、対等に意見を言えるようになっていきました。


そうだ、香りの島行こう。

えみぱ:パルシェを選んだ理由は?

けろぴ:おみゆさんに移住を考えていることと、香りやアロマの分野に興味があるという話をしたら、「今度淡路ラボの定例会に、ハーブの生産者さんが来るから来てみない?」と声をかけてもらいました。それがパルシェとの出会いです。もうノリと勢いでいきましたね(笑)淡路島はカレンデュラやお線香、ハーブの生産が盛んで「香りの島」と呼ばれているので、とても魅力的です。

えみぱ:香りの持つ魅力とは?

けろぴ: 仕事が終わって帰宅した時に、香りを嗅ぐと、気持ちを切り替えられるのでおすすめです。夜寝る前に嗅ぐのも、落ち着いて寝られるので、いいと思います。最近はコロナでテレワークが多くて、ここぞとばかりに毎日色々な香りのアロマを焚いたり、ハーブティーを飲んだりしていましたね。今日はこれかな?眠気覚ましはこれかな?みたいな。おしゃれというか、気分が上がって楽しいから、続けている感じです。自分と向き合う時間に、アロマやハーブはとても活きます。

えみぱ:香りが好きになったきっかけはなんですか?

けろぴさん: めちゃめちゃ単純ですが、大学生の時に初めて買った、無印良品のアロマディフューザーがきっかけです。お部屋がいい匂いになるといいじゃないですか。ただそれだけのことです(笑)使う精油によって、空間の雰囲気や自分の感情が変わるのを、実感します。

そこから、なぜ「ミントは集中力がアップする」と言われているのかといった、精油の成分や効能に興味を持ち勉強を始めました。香りの分野は奥が深いので、どんどんハマっていきましたね。


淡路島から始める けろぴの一歩


えみぱ:今後の展望は?

 けろぴ:新しいこと・知らないことを知るのが元々好きなので、とりあえず踏み込んでみる気持ちを大事にしていきたいです。基本、なんとかなる!と思っています(笑)変に現実的に考えすぎてしまう時もありますが。

えみぱ:インターンを終えた自分へ一言お願いいたします。

けろぴ:観光施設の企画ディレクションが初めてなので、その経験値やスキルが上がっていることを期待しています!パルシェは、ここ数年の大きな外部環境の変化や、複合施設で事業領域が広いなど、観光施設ならではの難しさや課題があります。

前職では自社の売上をどのように伸ばすかを考えていましたが、今回はインターン生という第三者の立場です。客観的な目で提案するという、自分自身にとっても大きな挑戦になります。

半年後、何か少しでもパルシェにとってプラスになる動きができているよう、頑張ります!


やりたいことを見過ごしてまで、現状の生活を続ける価値を、改めて考えさせられるようなインタビューでした。私も大学生活を振り返ると、悩むことに時間をかけすぎて、行動できなかった場面が多かったです。 とりあえず動いてから、悩んでみる。インタビューの途中、けろぴさんから「大学三年の貴重な半年間を、悩み続けることに使わなくて良かったね!」と言っていただきました。この記事を読んで、何か動き出したい!と思う人が1人でもいたら、嬉しいです。けろぴさんありがとうございました!

文/えみぱ(淡路ラボ インターン生)



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