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子どもにやらせたいこと

職場の同僚との何気ない会話。
彼は2歳のムスメを持つ父親。

本が好きな子になってほしいな、とか
習い事をたくさんさせたいな、とか
ニコニコ話す彼は、ほんとうにステキ。
ムスメさんが新しいことを学ぶ様子を
見ているのが楽しいみたいです。

「ゆきこさんは、お子さんにどんなことをさせてました?」

と聞かれて、うーん、何させてたんだろ。
すぐ思い出せませんでした。
なにしろ、約20年前。

「空間認知能力を鍛えたいわ」とレゴブロックを買ってみたり、
「音楽が好きになるかな」と電子ピアノを触らせてみたりしましたが、

結局のところ、
親が望むように、子どもの興味は向かないもので
レゴも、ピアノも、
うちのムスメはそれほど好きにはなりませんでした。

余談ですが、
子どもはアンパンマン好きだよね!と
アンパンマンのおもちゃをたくさん買って与えましたが、

うちのムスメは、アンパンマンを好きになってくれませんでした、笑。

覚えていることと言えば、
テレビを一緒に見たり、
ごはんを一緒に食べておいしいね、と言ったり
本を一緒に読んでみたり、
一緒にお風呂で「肩まで入って10数えるんだよー」とか。。。

そういう日々の出来事しか
ろくに覚えていない。。。!

だけど、ムスメはそれなりに
いろんな興味関心をもちつつ、大人になりました。
なんなら、わたしが知らない世界も、うんと知ることとなりました。

と、書いていて初めて気がついたのですが、

「一緒に」がキーワードなのかもしれません。

「何をやるか」じゃなくて、
「何を、共有するか」。

わたし自身、
ムスメと一緒にやったことのほうが、たくさん覚えています。

また、わたし自身も、
子どもの頃、親と一緒にやったことは
よく覚えています。

父親と一緒にオセロや五目ならべをしたこと。
母親と一緒にマンガ本を買いに行ったこと。
みんなでドライブに行って、四国一周したこと。

どれも日常のひとコマ。
心地よい思い出として、覚えています。

一緒にやって心地よかったからこそ、
次は「自分ひとりでやってみたい」と
子どもの中に興味関心が芽生えるのかしら。

つい「何をやらせるか」に目が行きがちですが、
思い出を一緒に分かち合うことが
結局すてきなんですね。

子育ての真っ最中は、余裕がなくなり
そんなふうには考えにくいこともしばしば。

子育て中のみなさま、
「日々のなんてことない日常」を
一緒に心地よく過ごすだけで
子どもたちにとって、かけがえのない時間であることを
どうかどうか、心に留めておいてほしいです。

今日も大事なひとと、
すてきな時間を一緒にすごしてくださいね。

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