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距離感が掴めない相手とのコーチング、どうしたらいいですか?
先日年上の方にコーチングさせていただいたのですが、本当にダメダメでした涙
どのタイミングで質問しようとか考えていたら上手くいかなくて。
手に入れたいものや目標を聞いたり、コーチングの説明をしたりといったオリエンテーションの一連の流れはできました。
話してみてメッセンジャーでのやりとりと実際のコミュニケーションにギャップがあるように感じて距離感が全然つかめなかったので、調子を合わせ話しやすい環境をつくろうと意識しました。意識しすぎてうまくできなかったですが…
これからどうしたらいいでしょうか…。
新米コーチより
「昼休みニンゲン科学相談室」では、コミュニケーションや人間関係にまつわるちょっとしたお悩みのご相談に脳科学や心理学・コミュニケーション学等の観点からお答えしています。
1. 「感じたことを伝えること」は相手が選択肢を広げるためのきっかけになる
こんにちは!チャレンジを続けていらっしゃいますね!
まずは、目標を聞いたりすることはできたのですね!
「距離感が掴めない」そんなときは焦りますよね。
そのとき、心の中にはどんな声が流れていましたか?
もし仮に、クライアントさんが「コミュニケーション」や「人間関係」をテーマにしていて理想にしていることのギャップをお話ししていて感じたのであれば、感じたことを率直に伝えるのは相手がコミュニケーションに関する選択肢を増やすことにつながるかもしれません。
フィードバックは相手に鏡を見せるようなイメージですが、もちろん、感じたことを伝える場合、伝え方には工夫が必要です。
2. 「感じたことを伝える」ときのポイント
ポイントは「客観的な事実」と「主観的な感覚」を分けることです。
「距離が掴めない」というのは何からそう感じたでしょうか。
例えば、話の途中に突然スマホをいじりだすことがあったとか、相槌が「へー」しかなかったとか、これは客観的な事実です。そしてそれに対して「話をしたくないのかなと思って不安に感じた」とか「興味がないと思われているように感じた」というのが主観的な感覚です。
ただ「興味がないと思われているように感じました」と言われたとしても、相手は何がそう感じさせたかが分からず、行動の修正や選択ができないままになってしまいます。
感じることを伝えるのは時として勇気が要りますが、相手はただ無意識にやっていることかもしれません。感じたことを率直に伝えてくれる人というのはなかなかいないのではと思います。相手の目標とすることのギャップがあると感じることを伝えるのも、コーチとして大切な役割の一つではないかと私は考えています。
3. クライアントが心に問いかけができる状態か
ちなみに、今回のケースにあてはまるかはわかりませんが、もし質問をしてもなかなかそれが響いていないように感じたということがあれば、クライアントが今この瞬間に心に問いかけができる状態ではなかったという可能性もあります。
要因としては
①環境 ②関係性 ③体の状態 ④心の状態
のどれかもしくは複数が整っていなかった可能性が考えられます。
安心できる環境と関係性、そして質問に向かい合えるだけの心身の状態があってはじめて、その人は問いを受け止めることができます。
まずは改めて、クライアントさんとどんな時間をつくっていきたいですか?
またぜひお話し聞かせてください。
a w a i 佐藤 草
*個人的にいただいたご相談を元に相談者の許可を得て、ご相談内容を編集したものに回答を記載しています。通常のコーチングセッションでは、お悩みの相談をお受けすることやアドバイス・セッション内容の公開は行なっておりません。
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