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本屋という浪漫に満ちた場所

定本|本屋図鑑(本屋図鑑編集部・著 得地直美・絵)

東京の、本屋Titleさんで購入しました。
Titleさんはこちらで登場した、これからの本屋と、本屋という仕事という本で知り、行ってみたかった本屋さんです。

ちなみにTitleさんは本屋図鑑でも紹介されています。本屋界隈でも特に有名な本屋さんだということがうかがえます。

本屋図鑑は、夏葉社さんが出版されています。夏葉社さんの本はあしたから出版社という本を読んでから、ずっとお迎えしたかったので、今回購入することができてとても嬉しいです。
あしたから出版社については、いつか紹介できたらいいなと思います。

あらすじ
47都道府県の「町の本屋さん」を紹介した、『本屋図鑑』の刊行から9年。
たくさんの新原稿と『本屋会議』の記事を追加した、「本屋本」の決定版。

感想
実はまだ全て読めていないのですが、どうしても感想を書きたくなって書き始めました。本好きにはたまらない、本と本屋愛にあふれた素敵な本だと思います。

まず、装丁のことから。
決定版と謳っていることもあり、「僕が永久保存版だ」という風格を持っている装丁だなと思います。スケッチブックみたいにちょっとザラザラした紙が愛おしく、ほおずりしたくなるような美しい装丁です。褒めすぎやろと思った方、実物を見て欲しいです。

そして、得地直美さんによる絵が、とても素敵です。
おそらく鉛筆で書かれているのかなとわたしは思うのですが、表紙からも分かるように温かみを感じる絵で、文と絵の一体感があります。
なんかテンプレみたいな紹介になってきてすごく嫌なのですが、素晴らしいものについて書こうとするとこういった文になるんですかね。まあいいか。

・47都道府県すべての県の本屋さんを紹介すること
・いろんなタイプの本屋さんを紹介するということ
このふたつのルールに則って作られた図鑑なので、「知ってる本屋さん載っているかな」とか「今度旅行行ったときに寄ってみたいな」と思わせてくれます。町の本屋さんから個性的な本屋さんまでたくさん載っています。

本屋さんの棚づくりについて解説してくれる場面がところどころあるのですが、今まで全然知らなかったなあと思います。
読んでいると「ああ、あれのことか!そういう意図で配置していたんだ」と思えました。いやはや、工夫ってすごいですね。

全ての種類の店に言えることかもしれないですが、考えつくされた棚づくりはもはや芸術だなと思いました。

こちらの記事を書いてから、本屋の棚を観察するようになったのですが、プロの意図って汲むのが素人には難しいですね。悔しいです。
本屋図鑑でさらに深く棚のつくり方を読んで、いつか「わたしならこう配置する」と言えるくらいになりたいなと思いました。

その本屋がある場所によって求められている本があって、それぞれ違って。
本屋さんは日々お客さんが求めているものがなにかを観察して、分析しているのだなと思いました。
そして、終わりのない努力を続けている姿勢が、とても素敵だと思いました。

本屋さんって町になくてはならない大切な存在なんだなあと思わせてくれ、本屋さんに対して尊敬の念を覚える素敵な本です。

さて続き読もう。
また加筆修正しにくるかもです。

それでは。


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