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TEAM AWACHAN in OKINAWA あわちゃんボクシングレターvol.16(無料公開)

はじめに

2020年2月9日、沖縄県糸満市サムシングフォー西崎
OKINAWA BOMBER FIGHT
メインイベント 59.5kg契約 10回戦
粟田祐之(KG大和) VS 仲里周磨選手(ナカザト)

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記念すべき「あわちゃんnote」第一回記事は、

僕のプロ20戦目、2020年4月現在、キャリア直近の試合です。

初敵地遠征、初メインイベント、初10回戦、日本ランカー対決、アジアランキング獲り……

試合前にはボクモバがこの試合をとりあげてくれて、注目度含めて、これまでのキャリア最大のビッグマッチでした。

「沖縄格闘技倶楽部」さんという方が試合ダイジェストをYouTubeにあげてくれてますので、ぜひそちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=XbiJiy3xwfA 


もくじ

(無料記事)
・はじめに
・4R 2:43 TKO負け
・ミニチケット
・TEAM AWACHAN in OKINAWA あわちゃんボクシングレターvol.16
(有料記事)←全編無料公開に変更しました!
・試合内容を振り返って
・ミニチケットを振り返って
・次に向けて


4R 2:43 TKO負け

結果は完敗。不本意ながら地元沖縄のエースの引き立て役になってしまい、2月度の日本ランキングでランキングから外れ、スーパーフェザー級国内タイトル戦線からは大きく後退……

試合後はしばらく、負けた悔しさと何も得てないという虚無感に襲われました。


それでもこの試合を受けて、挑戦してよかったと思っています。

10月上旬に決まってから約4ヶ月間、この試合に向けて「自分のすべて」という表現をしたくなるくらい多くを懸けて取り組み、充実した日々を過ごしました。

試合までの練習・調整は順調に進み、過去最高、20戦のキャリアの中で「自分史上最強の自分」をつくれました。

この挑戦は失敗で終わったけど、この挑戦をしていなかった場合と比べたら間違いなくたくさん成長できたと思います。


ミニチケット

この試合では、「ミニチケット」という独自のチケットをファンに向けて販売しました。

その詳細や内容、目的はこちらのブログに記載しているので読んでいただければと思います。
https://ameblo.jp/awachan-boxing/entry-12573707641.html

まぁつまり一言でいえば、プロボクサーとしてファンによりボクシングを楽しんでもらえるようなコンテンツをその試合の条件や環境に合わせて提供しました。

この「TEAM AWACHAN in OKINAWA ミニチケット」は、試合から3日後の2/12、期間限定グループLINEに向けて配信したボクシングレターvol.15を最後に有効期限切れという形で幕を閉じました。

ミニチケットを購入して期間限定グループLINEで交流した方々がSNSでその感想や様子を拡散してくださったこともあって、自分が想像してた以上にボクシング界やファンから注目され、その後ミニチケットを真似して試みたプロボクサーもいるみたいです。

https://twitter.com/Yamasaki_pan1/status/1226533921103368193?s=20

http://twitter.com/momoclimax/status/1226047205154291712?s=20

https://twitter.com/boxing_ticket/status/1227435759042547718?s=20

https://twitter.com/punchdrunker_M/status/1227450479648608256?s=20

https://twitter.com/yolo__3333/status/1226793647984660480?s=20


TEAM AWACHAN in OKINAWA あわちゃんボクシングレターvol.16

あれから二ヶ月が経過しました。二ヶ月が経った今、あの試合を振り返って僕が何を思っているのか―。

また、二ヶ月が経ったからこそ、期間限定グループLINEや運営側、ミニチケットの中での出来事を今ここで公開しようと思います。


ということで、
「TEAM AWACHAN in OKINAWA あわちゃんボクシングレターvol.16」を配信します!!
※粟田祐之Instagram、Twitter、Facebook、各SNSのリンクを貼っておきます。僕に興味が湧いた方はぜひフォローしてください♪(´ε` )
https://www.instagram.com/awachaaan0327/
https://twitter.com/awachaaan0327
https://www.facebook.com/awachaaan


↓↓↓ここから先が有料記事として投稿してた部分です!!↓↓↓


試合内容を振り返って

今回この記事を書くにあたって、試合映像を久しぶりに観ました。

プロ20戦のキャリアの中で、デビュー間もない頃も含めほとんどの試合映像が僕の手元に残っています。
今回も「粟田祐之サポートチーム」として、新人王を獲る前の4回戦ボーイだった頃から僕を応援してくださってる、YOKOHAMA RENT(http://yesc.co.jp/)の山田さん、株式会社YKM(http://ykm.yokohama/)の志田さんが横浜から沖縄現地まで来て試合を撮影してくれました。
また、その映像をミニチケットの期間限定グループLINEにLIVE放送しました。

まず、僕は自分が負けた試合は観ないタイプなんですよね(^_^;)笑

理由はなんですかね、単純に観たくないっていうのがそれでしょうね。

自分の試合を観るか観ないか、これはボクサーによって色々なんじゃないでしょうか?よく観るボクサー、まったく観ないボクサー……聞いて回ったらそれぞれの性格が出て面白そうです。

勝った試合はちょこちょこ観ます(笑)
ちなみに、これまで一番観た自分の試合は、2016年全日本新人王決定戦と2019年9月21日のプロ19戦目、日本ランカーにKO勝ちして日本ランキングに返り咲いた試合です。

負けた試合も目を背けちゃいけないと思って一度は観ます。でもそれっきりになることがほとんどです。

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試合結果は前述のとおり、4R TKO負け。それまでの途中採点でも負けていました。

試合に向けて会長やトレーナーと「VS仲里対策」を考え、入念に準備をして仕上げてきました。

試合のカギと睨んで用意した対策は大きく二つ。
まずは、序盤のペース・ポイントをとること。お互い利き手のストレート系パンチが得意なボクサーファイタースタイルの為、序盤はそれが活きる中間距離での闘いになるはずと考え、その攻防を制することがこの試合を勝つための必須条件だと考えました。

試合に向けて計100R以上スパーリングを重ねました。回数にすると20回以上になりますが、”それ”を毎回必ずテーマのひとつにしました。

同じジムのプロボクサーや練習生、他ジムのプロボクサー、日本ランカー……色々なタイプのボクサーと手合わせしましたが、それらのほとんどがテーマに対して合格点を出せる、納得のいく内容で試合の日まで進みました。

練習・調整は順調だった、やりきったと自信を持って沖縄へ向かえた理由は、試合に向けて積み重ねたスパーリングの量と内容が大きかったです。

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しかし、試合は想定どおり中間距離でのペース争いから始まりましたが、結果からいうと僕は立てた対策のひとつめを遂行することができず、そこで試合の決着もつきました。
試合をイメージして、充分な練習・対策を積み重ねられたつもりでいましたが、望んだ結果を手にすることはできなかった。
単純にあの時点での仲里選手との力関係、実力で負けていたということです。

もうひとつ踏み込んで、どんな部分で負けていたのか―。
試合序盤、僕の左ストレートは当たらず、相手の右ストレートが僕の顔面を捕らえました。

「僕が左ストレートを放つと相手の顔面まであと少し届かない。
 次の瞬間、相手の右ストレートが僕の顔面を捕らえる。
 負けじと左ストレートを返そうとすると”そこ”に相手はいない。」

左ストレートは僕が一番自信を持ってるパンチでしたが、まだまだ不完全であることを思い知らされました。
ボクシングはそのやりとりを芸術と言われることもあるスポーツです。ただ闇雲に殴りかかれば当たるものではなく、相手の方が”打たせずに打つ”そのスキルが洗練されていました。

2R終わりのインターバルで、
「相手は必ず左ストレートを避けたら右ストレートを被せてくる。一発で当てようと思うな!!」とセコンドから指示を受けました。

3R、フェイントを混ぜながら左ストレートを打つと、形勢が少しよくなってる手応えがありました。


ちなみに、用意したもうひとつの対策は、
「序盤の中間距離での攻防でペース・ポイントを取る、もしくは五分五分の展開以上で進めた場合、後半必ず相手は距離を潰してくる―」
と予想して、その場合に対する練習をしてきました。 

試合は後半まで進むことなく決着がついてしまったので、この展開になることはありませんでした。でも、この試合に向けて積み重ねたこの対策や練習が無駄になることはありません。いや、”僕がこの試合で立ち止まらなければ”……無駄になることはないと信じてますし、それを今後の自分で証明します。


ミニチケットを振り返って

試合映像を観るか観ないかという話でちらっと出しましたが、「粟田祐之サポートチーム」というグループLINEがあります。
僕と山田夫妻、志田夫妻の5人からなるグループLINEです。

そのグループLINEの定期的な更新機会としては、僕がブログを更新するとそのリンクURLを毎回貼っています。なので僕はブログを書いたら、Twitter、Facebook、Instagram、そしてこのサポートチームLINEにリンクURLを貼って、毎回の更新が完了となります。

山田さん、志田さんは前述のとおりそれぞれ会社経営者であり、僕からみた関係でいえば「スポンサー」という表現が皆さんにとってわかりやすいと思いますが、僕はスポンサーという言葉をできればあまり使いたくない。
そしてそれを山田さん、志田さんも理解してくださっています。

お互いの利益やそういうところが一番ではなく、僕のボクシングを通してお互いのライフをより充実したものにするために繋がっている……というのがその意味で、この関係を僕はスポンサーではなく「TEAM AWACHAN」という表現を好んで使っています。

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今現在、試合で使用しているトランクスは山田さんの会社「YOKOHAMA RENT」と志田さんの会社「株式会社YKM」のワッペンとTEAM AWACHANのロゴワッペンを貼っています。

ボクサーのスポンサー契約としてこのトランクス広告スポンサーが一番イメージしやすいかもしれませんが、僕はトランクス広告スポンサー料を貰ってません。その他月額契約とかもしていないし、今現在現金によるスポンサー契約を結んでいる相手はいないです。

では、なぜ僕がこの二社のワッペンを自らトランクスに貼っているのか―。

志田さんは今回の試合に向けてNEWあわちゃん横断幕をつくってくださり、山田さんは僕が、「沖縄まで観に来れないTEAM AWACHANの方々をどうやったら巻き込めますかね?」と相談すると、ミニチケットを提案して、実施するとその運営や実務まで担ってくださいました。

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僕はこの横断幕の作成費を請求されていないし、ミニチケット稼働期間は山田さんの時間や労力、知恵をたくさん頂いてしまったが、そこに対する支払いもしていません。

試合に向けて約二ヶ月半、ミニチケット、期間限定グループLINEが稼働しているとき、同時にその裏でサポートチームグループLINEも稼働していて、
何かあれば逐一相談してアドバイスをもらっていました。

何より沖縄まで来て一緒に闘ってくれて、ミニチケット特典の沖縄土産を買って配送して(これも支払いしてません🙏)、一番の重要タスクだった試合映像のLIVE配信もしてくれたのもこのお二方です。

自分のボクシングライフを「こうしたい」と思ったときに、それを一緒に歩んでくれる、喜怒哀楽を共にしてくれる―
それこそが僕が一番望んだスポンサーの形であり、それが「TEAM AWACHAN」。

もちろんこの考え方は、今僕の主な収入源がスポーツ用品店でのアルバイトという別のところにあり、尚且つ実家暮らしである程度生活に余裕があるからこそ成り立っているのであって、
今後自分の環境が変われば考え方も変わるかもしれないけど、今はそんなところを大事にしています。


ミニチケットの中身に関していえば、とにかく商業的なものにしないようにすることを意識しました。

・ミニチケットというネーミング。
・一方通行のメルマガや公式LINEではなく、ミニチケット購入者同士も交流できるグループLINEをメイン媒体に設定。
・必ず3,000円という価格以上のサービス・価値を届ける。

もちろんグループLINEにすることによる危惧やマイナス面もあったので、そこに対するリスクヘッジも考えながら運営しました。

あとは、ブログやその他SNSとの差別化です。
週に2本ほどのペースで更新しているブログにあわせて、ミニチケットの期間限定グループLINEのボクシングレターも更新しました。

そのときに必ず、ブログには載せていないプラスアルファの内容を書き加えたり、ブログよりさらに踏み込んだ練習内容やプライベートのあわちゃん情報を提供しました。

サービスとしては至らない面もあったと思いますが、自分自身がサポートチームの皆さんと楽しみながら活動できたという意味では、ミニチケットは大成功だったと思っています♪(´ε` )


次に向けて

この試合に懸けていたからこそ試合後は落ち込みましたが、今はもう切り替えて次に向けて走り出しています。

もっと強くなれる、という自信があるから再起を決意したし、
「あのときは負けたけど、もう一度仲里選手と闘ったら次は絶対に勝つ!!」という新たな目標もできました。

しかし、再起してまもなくコロナウイルスが世界中に猛威を振るい、プロボクシング興行も現在5月末まで中止、所属ボクシングジムもGW明けまで休業になりました。

言葉選びが難しいですが、今の世界中の情勢から見れば、ボクシングどころではないといったところかもしれません。

ですが自分はプロボクサーであり、ボクシングを通して世間を少しでも明るくしたいし、またプロボクシングの試合が開催できるようになった時に向けて、今できることを積み重ねていくしかありません。
このnoteも今できることのひとつです。

自分の次戦が決まった際に、次もミニチケットをやるかはわかりません。
ただ、その試合や条件に合わせてファンにボクシングを楽しんでもらえるように、そこに全力を尽くすことは約束します。

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