暑中お見舞い申し上げます
暑いなかのご訪問ありがとうございます。
暑中お見舞い申し上げます。
夏土用に入って1週間ほどのちに暑さがいっそう厳しくなりました。
そして気づけばはや8月。
しかし旧暦では7月に入ったところ。
このあと8月4日は旧暦七夕、そして夏土用2回目の丑の日です。
この、土用の丑の日に鰻を食べるという風習。
これを流行らせたのは香川県出身の、江戸時代の奇才平賀源内さん。
今でも土地には平賀姓のお宅があります。
文藝春秋を立ち上げられた菊池寛さんといい、あの人この人…香川県出身の有名人はちょっと変わりも…ユニークな顔ぶれです。
さて、ため池が多いことで知られる当地。
ウナギの養殖も案外盛んでした。
面積が狭いので有名産地には到底敵いませんけれど。
養鰻専用池も昔はあちこちにありました。
川には天然のウナギも、今よりはずっと数が居たようです。
ただ、瀬戸内海ではウナギに形の似たアナゴが獲れます。
アナゴは白焼きして甘辛く煮付けて刻み、お寿司(ばら寿司)にのせます。
子供でも食べやすいアナゴに比べ、骨ばったウナギは食感が苦手でした。
なので子供時分はタレだけをご飯にかけて食べるのが私の定番。
大人になってからも、わざわざ自分でお店に行って鰻を食すとか、自分で買ってきてわざわざ…ということのないまま長い年月を過ごしてきました。
会社員でもなかったので、鰻重で会食!なんてものも全く縁がなく。
そんな私と鰻食の転機(大袈裟)は3年前。
友達に連れられ行った、名古屋は熱田神宮前の「あつた蓬莱軒」さんで。
ひつまぶしだったからかもしれませんが、食べやすく感じました。
(あ、うなぎって意外とおいしいんや…)
それでもまぁ別に、それから先、鰻を食べずとも特に問題なく…。
土用の丑の日は「う」の付く食べものを食べておけば夏バテしないというので、そりゃ本場ですしリーズナブルですし…「うどん」に落ち着くのが常。
ところが。
つい最近になって衝撃の事実が判明しました。
うなぎが実は夫の ”大” の好物だったと。
それなりの年月を共に過ごしたはずなんですが、それを知ったときの衝撃たるや…笑(笑いごとやない) 彼の亡きお祖父様の大好物であったことは過去に把握していたのですが、詰めが甘かったです。
どうりで、思い返せば
「うなぎ食べに行こうか」
と過去何度も声がかかっていたなぁと。
(気づくの遅過ぎ)
「うーん…うなぎなぁ…」
とサクッと却下し続け数十年。
なんだか申し訳ないことでした。
しかしなんでこの歳になって本当の好物を吐露したのかと慮るに、おそらくですが、人生折り返しの年齢を過ぎ、食べたいものを美味しく食べられるうちに誰に遠慮することなく食べておこうと強く思ったのかもしれません。
皆さまも、誰に気がねも遠慮することもありません!
したいこと、食べたいもの。
行きたいところ、見たいもの。
どんどんやっちゃってくださいませ。
あーだこーだとできない理由をつけようと、頭が、思考が、邪魔をする前に。思い立ったらすぐ行動!が、この時期、超おすすめです。
そして、もう一つの個人的に衝撃だったお話。
【ウマイモン ハ ヨニクエ】
ということわざ。
これまでズーーーーーっと私は
「旨いもんは世に食え」
だと思っていました。
「おいしいものは生きてる内に食べなさい」
という祖母の「口伝」による教えとして。
ところが、です。
ところが、ですよ?(しつこい)
つい最近、ふと思い立ってGoogle先生に聞いてみたところ、微妙に違っていたことが判明!
ネット上の情報によると
(出処は広辞苑とかだと思いますが)
「旨いもんは宵(ヨィ)に食え」
つまり
「おいしいものはさっさと(宵の内に)食べてしまいなさい」
なんだそうで。
これまでの歳月はなんだったのかとそれなりに大きな衝撃を受けました。
でも。私は「世に食え」の方が好き。
どっちだっていいんです。
大好きなばーちゃんの教えなら、そしてそれなりに説得力があるのなら、たとえ世間と違っていても、間違っていようとも、それでOK。
むしろそれがOK。
正しいか、正しくないか、それはどうでもよくて。
聞いた側が、あるいはことわざを使う側が、ストンと納得して腑に落ちているのなら、それでよし。
細けぇこたぁいいんだよ!と、江戸っ子なら言うはず(たぶん)。
カウンセリングや日常の会話の中で、人さまからお話を伺っていると、ときどき
「私でいいのかな…」
「これこのまま聴かせてもらってていいのかな…」
と思う瞬間が過去にしばしばありました。
で、この感覚ってなんだろう?と考えるに。
結局のところ、カウンセリングをご用命くださる方ご自身も、意識していない深いところでは、聴く側が正しいか正しくないかはどうでもいいこと、それよりは自分が納得する・得心することの方が大事と、実はちゃんとご存知なのだということに思い至ったのでした。
どんな問題が起こっても、答えはすべてお一人お一人がそれぞれの内にもう持っていらっしゃる。そう、すべての模範解答や選択肢はその方の内面に、もうぜーんぶ揃っている状態。
ただ、ごちゃごちゃになった気持ちを
「整理整頓する」
とか、もつれてしまった人間関係や心の糸を
「ほどいて撚りなおす」
という作業にあたって、自分の心というものはなかなか俯瞰して見られないもの。
ストレスフルな渦中にあればなおさらです。
激しく渦巻く流れに巻き込まれがち。
その流れからそっと離れればいいだけだったりするのですが、そのことさえも渦中ではいっぱいいっぱいで気がつけなかったりします。
そんなときにささやかなお手伝いをさせていただくのが私の役割なのかもしれません。(そりゃそうだ💦)
苦手な人やフィーリングの合わない人にいくら話したところで、緊張するばかりでなく「本当にこの人で大丈夫なのか…」なんて疑念があったりすれば余計にこんがらがるだけで。
それよりは、「まぁなんとなくこの人なら説得力あるしいいか」とか、「この人が言うならそうなのかも」と思える相手に悩みや困りごとを話しながら(つまりご自身にも聴かせながら)既に持っている答えに辿り着けるのだという自信を持って、気持ちの整理をつけていくことの方がよっぽど建設的。
悩みの沼から抜けるには、なにを話すかも大事ですが、誰に話すかも大事。
カウンセラーだろうと近所のおばちゃんだろうと道端の草だろうと。
飼ってる動物さんだろうと、資格があろうとなかろうと。
極端な話、そんなことはどうだっていいんだろうなぁ、と。
ご本人様が信頼して納得できる相手なら、誰でもOK。
あらためて、そう感じたのでした。
そして、そんな中で取り立てて私を選んでくださるというのはなんともありがたいこと。身が引き締まる思いです。
(思いだけで身そのものはなかなか引き締まりませんが笑)
暑中見舞いで暑気払いや夏バテ対策を書こうと思ったのに、ハタと気がつくとこういうお話に着地しておりました。
夏バテしがちな方は次の3つでずいぶん過ごしやすくなると思います!
(取ってつけた感が否めませんがとりあえず置いておきますね笑)
地域によってはこれからが暑さのピーク。
まだ旧暦7月ですからね。
それでも確実に季節は移ろっています。
今しばらく健康に心を配りつつ、暑ーい熱〜い夏を乗り切りましょう!
本日も最後までのお付き合い、どうもありがとうございました!
お問合せ先:
awatosanuki@gmail.com
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