祖母は天国へ、私は車修理の見積もりへ
激しい寒さと共にやってきた目の痒み。
今年も花粉がやってきた。
今冬一番の寒さの日、祖母が亡くなったと連絡があった。
約2年間、点滴だけで生きていた98歳の祖母。
心の何処かで、もう、天国へ行かせてあげて下さい、と願っていた。
ただ、ベッドに横たわり何も出来ずに1日を過ごす。
そんな生活を2年以上も続けていたのだ。
私だったら、どうか早く死なせて下さいと願わずにはいられないだろう。
祖母はいったいどんな気持ちで、この2年間を生きていたのだろう。
入院直後の意識がある時、祖母はお金の心配をしていた。
入院費は自分の通帳から出してくれ、、、と。
そんなしっかり者の祖母の泣き言など聞く事もなく、天国へと旅立った。
自分の足で歩くことも出来る、電車にも乗れる、仕事も出来る、息子と遊ぶことも出来る、好きな物も食べられる、自由に時間を使うことも出来る、そんな自分が毎日しんどいと思いながら生きていることは、とんでもなく滑稽な事なのだろうと思った。
どんな状態になろうとも、感謝して過ごしていれば苦痛は幸せに変わる。
苦痛から逃れたかったら、感謝すれば良いのだと気が付いた。
感謝しかしない人間になりたい。
キズを付けた車の修理の見積りは36000円だった。
初めての見積り、初めての修理。
とても丁寧に料金の内訳を説明してくれて、不安が安堵に変わった。
まだ、運転には慣れない。
毎日、生きることに一杯一杯だ。
楽しむ余裕などない。
次に生まれてくるなら、胃腸が丈夫で人生を楽しめる余裕のある人になりたいなぁ。
敏感さんではなく、鈍感さんになってみたい。
全部、ちっぽけな事にしてしまいたい。
サポートなんて嬉しすぎます。 ありがとうございます🐤 その気持ちに満たされます。