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海外でエンジニアとして働くためにやったこと(面接・契約・移住編)

私は2019年10月から、シンガポールの現地企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。以前の記事では、私が海外の転職活動をする上で準備したことをご紹介しました。

今回は、実際に応募した後の採用プロセス、オファーをもらった後のビザ取得や引っ越しの手続きなどについてお伝えします。私はオファーをもらって実際にシンガポールに引っ越すまで1度もシンガポールに行ったことがなく、採用プロセスは全てオンラインでした。

人事との電話面接

LinkedInで人事からスカウトのメッセージが来て、採用プロセスに進みたい旨を伝えると、後日WhatsAppにて簡単な電話面接がありました。CVの提出も求められます。今までの経歴を話したり、シンガポールに移住する意思があるかなどを聞かれました。ここで必ず給与の希望額(Expected Salary)を聞かれるので、事前に考えておく必要があります。

Coding challenge

次はコーディングチャレンジです。LeetCodeに出てくるようなアルゴリズムやデータ構造の問題をその場で解いて、テストコードも書いて1時間以内に提出するというものでした。解き終わると、面接官のエンジニアからレビューや質問を受けてそれに答えました。また、コーディングチャレンジとは関係ない、データベースやアーキテクチャなどに関する質問も受けました。アルゴリズムの問題は解き方を知っているかで勝敗がだいたい決まるので、準備が物を言います。

Culture interview

コーディングチャレンジをパスすると、カルチャーフィットを見るための面接がありました。面接官はプロダクト部門の非エンジニア社員でした。面接官の名前は事前に教えてもらえることがあるので、LinkedInで検索するとどんな人が面接官なのか分かります。Culture interviewでは、仕事での様々な場面においてあなたならどういった判断や行動をしますか、みたいな質問を15個ほど受けました。その会社のカルチャーについて事前に調べてはいましたが、そういった質問は何も準備していなかったので、その場で考えて答えるのはかなりきつかったです。

CTO interview

Culture interviewでめちゃくちゃ疲れたのに、そのまま続けてCTO interviewでした。CTOだけではなく、同じチームで働くことになるPMも同席していました。ここでは、経歴についてもっと掘り下げた質問や、配属されることになるプロジェクトにフォーカスした技術的な質問を受けました。こちらも、実際のチームやプロジェクトについて具体的な質問をすることができ、プロジェクトについてのイメージが少しクリアになりました。

Reference check

会社によっては、最終面接と並行してレファレンスチェックを行う場合があります。レファレンスチェックでは、企業が前職の上司や同僚に電話して、あなたのパフォーマンスがどうだったかなどを確認します。前職の上司や同僚に承諾をもらって、企業に連絡先を伝える必要があります。前職の同僚や上司に英語が話せる人がいない場合はどうなるのか分かりませんが、その旨を正直に伝えるしかないと思います。

オファー 🎉

後日、電話で人事からオファーをいただきました。口頭にて給与、Sign on bonus、移住費用のサポートなどを説明されました。とても大事なことなので、聞き取れなかったり不明点があればちゃんと質問しましょう。承諾後に雇用契約書が送られて来るので、そこで不明点があれば再度質問できます。雇用契約書にサインすると、条件の変更が難しいので、サイン前に全てクリアにしておく必要があります。

私は電話でオファーをもらったときに即決できなかったので、少し考える時間がほしいと伝えると、1週間までなら待つと言われました。妻と相談したり、親に報告したりして意思が固まってから承諾の連絡をしました。

入社時の移住サポートとして、月収1ヶ月分のボーナス、片道の航空券、住む家を決めるまでの2週間のホテルが付いてきました。駐在ではないのに移住費用を全てサポートしてもらえたのはかなりありがたかったです。ただし、1年以内に退社した場合(クビも含む)は全額返金することになっていました。クビにならなくて良かったー。

就労ビザ申請

オファーをもらっても就労ビザを取得しないと働くことはできません。大学の卒業証明書の英語版を提出し、申請フォームにいろいろ記入しました。めちゃくちゃ久しぶりに大学に行きましたね。申請してから1ヶ月ほどで許可が降り、正式にシンガポール行きが決定しました。

引っ越し

引越し準備は死ぬほど大変でした。シンガポールに持っていくものは少なかったですが、いろんなものを処分したり実家に送ったり、もろもろ解約したり。。妻にかなり協力してもらいました。

・取っておく家具、家電、服などいろんなものを実家に送る
・不要なものを処分したりメルカリやジモティーで売りまくる
・海外転出届けの提出、国民健康保険の解約、国民年金の任意加入
・マンションの退去手続き
・水道、ガス、電気の解約
・日本の郵便物を実家に転送する手続き
・銀行、クレカなどの住所を実家に変更
・ケータイ、ネットの解約

忘れがちなんですが、LINEアカウントをFacebookなどのSNSと紐付けておきましょう。ケータイを解約した後に、他の誰かがその番号で契約してLINEアカウントを登録すると、自分のLINEアカウントが消えてしまいます。私はFacebookと紐付けておいたので引き継げましたが、妻のLINEアカウントは消えました。。

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準備・採用プロセス・引越しなど、海外転職はかなり大変ですが、留学経験もない私でもできたので、エンジニアとしてある程度経験がある方であれば、諦めずに頑張れば何とかなると思います。

英語圏のエンジニア採用プロセスについては、以下の記事でも詳しくまとめられています。


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