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自分が覆る経験。

________生きるために、進むしかない。


8/2 より投稿が途切れておりましたnaeです!

8/2-8/4 の2泊3日で裏銀座縦走に行ってました!
実は本来、あと3泊4日で、登山家の憧れである槍ヶ岳に登る予定でしたが……

天候・体調・体力・行程のズレにより断念。
正直、山の中にいた時は、「早く帰りたいもう地上に降りたい」と思っていたのですが、

降りてみると不思議なもの。
どんどん悔しくなっていく。

槍ヶ岳行きたかったなぁ。

2日目が終わったときに、
「もう槍ヶ岳は諦めて明日帰るか!」
みたいな話が出てて

他5人中4人は、もう帰ったほうがいい、
というかもう動けない、と判断したので

帰ることになりました。

だた残り1人だけが、
「行きたい!しんどいけど今日もなんだかんだ行けたやん、明日も大丈夫やって!!」
という主張してたので

みんなで「いやいや、無理無理」
みたいな言い合いをしてました(和気藹々と)

ただ、私の主観では、メンバー6人の中で
1.2日目1番ばてて
1番歩けなくて立ち止まってしまってのが
私だったから。

荷物を持ってもらったり、
とぼとぼ歩いていたりしたから、

私が足を引っ張って、
みんな他の4人は気を遣って、

行かないって

言ってるんじゃないかなぁって。

すごく、不安で
申し訳なくなりました。

正直ほんとに、もう槍ヶ岳まで登る余裕と
あと1日山の中で過ごす余裕はなく

私は疲労困憊。

登りたくない。登れない。
登りだけは勘弁してくれ、と
心の底から思ってました。

下山してから、登山中のことを
みんなで振り返っていると、
「やっぱり槍ヶ岳に行ってたら、死人出てたよな」
みたいな会話が割と多かったから、

みんなも天候・体調・体力・行程のズレのために
しんどいってちゃんと思ってたんかなって

すこし、思えて、
申し訳なさは少し軽くなったけど

ある男の子が、

「これが〇〇ちゃん(私の名前)じゃなくて
〇〇(一緒に登ってない同級生の男の子の名前)
やったら、

多分、槍ヶ岳行かされてた。マジで助かったわ」

と私に言ってきて

あぁ、やっぱり私が足引っ張ってるんじゃん。

と思いました。情けない。


________生きるために、進むしかない。

下山して、登山口から温泉まで歩く間、
先輩に話しかけてもらった時、

私はつい、泣いてしまいました。

情けなくて。申し訳なくて。

おそらくだけど私の、

「情けない。申し訳ない。」
という気持ちは伝わっておらず

多分ほんとにしんどかったんだろうな、
だから泣いてるんだろうな、と
理解されている気がする。

申し訳ないって伝えようと思うと
涙が出てきてしまうから、あんまり、言えなくて。


今までの登山では

荷物が重くて、
登山道がしんどくて、
もう歩けない。立ち止まる。

みたいなことは
ただの一回もなかったから、

今回の裏銀座縦走か、
自分の体力的にかなりしんどいこともわかったけど

やる!と決めたらやれる!と思っていた
体力・精神的な勝負において

気持ちだけでは、
どうにもならないこともある、と

知らしめられた気がして
思い知らされた気がして、

本当に悔しい。

あと、私が本当にしんどくて歩けなかったから
団装(テントやビニールシートなどみんなで使う物)や

私の水、寝袋、ヘルメットなど
私が生きるために必要なものを

先輩や同級生の女の子に持ってもらっていた。


これってつまり、


「自分が生きるために必要なものを
       自分で持つことができないこと」

それはもう、
私は死んでるってこと。

生きる力がないってこと。

なかなか辛い。

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"生きる力"については
いつも思うところがあって、

"生きる力がない"って
高校生の時に友達に言われたことがあって

トラウマ。


________生きるために、進むしかない。

実は登山中にも泣いていたのだけれども、

私の涙は、バレていただろうか。


登山では、いくら歩けなくても
いくら荷物が持てなくても、

日が沈むまでに安全に、
山荘に行ってテントを張ってご飯を食べないと
死んでしまう可能性が一気に高くなる。

というか、山荘まで歩くこと

帰りたいのなら、登山口まで下ること、は

マスト。

なかなかやっちゃダメなことだけど
私が歩くのが遅すぎて

6人組なのに前の4人と別れて
先輩と2人でトボトボ歩いた時は、

もう、山に、ふたりぼっち。の感覚。

道を間違えて一度下った道を
もう一度登らなくちゃいけなくなった時は

絶望。

でしかなかった。

本当に辿り着けるのかな、って。
日が暮れちゃうよ、って。




裏銀座縦走のことを

「地獄でしかなかった」

と表現するのは酷だけど

いくら景色が綺麗でも
それをみる余裕がないくらい
下を向いて一歩ずつ歩いて

上りに絶望するのは
なかなか地獄でした。

まぁそれでも、

楽しかったこともあったし
全く笑わなかったわけではないから、

それはまた、明日のnoteでシェアする。

もっと
ポップな書き口で。

私のインスタでは

"しんどかったけど充実してたんだなって
楽しそうだないいな"

とみた人が思う雰囲気で
ストーリーを投稿してるから
しんどいことを明るい感じで
表現することも解釈することもできるけれど、

自分のまんま感じたことを
その時のテンションで
表現することも大事。だと思ってる。

ポジティブ解釈は
前向きになれていいけれど

本当の気持ちを時折無視する気がするから。


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上りの方が好きだったのに
下りの方が好きになる。

しんどさより滑落の怖さのほうが
私は耐えられないだろうなって思ってたけど
滑落注意の道よりも、 
ただの登りの方がしんどいと思ったこと。

前の人に着いて行きさえすれば
どんなしんどい山でも登れると思っていたけど

そもそも前の人に着いていけなかったこと。



自分が覆る経験。

山はほんとうに容赦がない。




今回の縦走では本当に、


________生きるために、進むしかない。


それしか、選択肢がなかった。

皆さんは、「生きるために、進むしかない」
絶壁に立たされたことはありますか?



以上、ご清聴ありがとうございました。

nae'avocado








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