大学院中退→10年間フリーター→就労移行支援通所後、障害者採用で再スタート
タイトル通り、10年間病みながらフリーターしてた状態から、去年1歩踏み出して社員として働き始めました。
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私は元々、人と関わることが苦手で、孤立しがちでした。それもあって、大学・大学院時代、周りと馴染めず、精神的に病み、結局大学院を中退してしまいました(その後、鬱と精神科で診断されました)
その後、とある勤務先でアルバイトとして働くようになりました(職種は身バレ防止のため伏せます)。ですが、そこで働いても正社員への昇格機会はなく、仕事内容的にもあまり次のキャリアにつながるものではなかったので、転職したいと思っていました。しかし、面接を受けることへの恐怖感や、鬱により心も体も思うように動けなかったことから、ずるずるとそのアルバイト先で働いてしまい、現状を変えられないまま時間が過ぎてしまいました。
その後、障害者の就職のための、就労移行支援事業所というものがあることを知りました。就労移行については、全国単位で見ると就労実績を出している所がとても少ないという話も同時に聞いていましたので、実績を出していそうな所を選び、通所を開始しました。
これまで、アルバイト先では限られた人間としか接していなかったので、色んな人と関われる就労移行支援は良い刺激になりました。また、自分と同じように挫折を味わっている人が多いせいか、人をばかにしたり嫌な感じがする人はほとんどおらず、他の人の体験などを聞いていると共感できることも多く、居心地は良かったです。
その後、だいぶ体調が安定してきたので、就職活動の準備を開始しました。履歴書や職務経歴書に書くことや、面接で聞かれそうなことを、事業所の職員さんとよく話し合いながら決めていきました。また、私の通っていた事業所はある転職サイトとつながりがあったので、そこのエージェントのかたとも相談するようになりました。
私は、これから、どのような方向性のキャリアを積んでいけばいいのか、かなり悩んでいました。障害者雇用は圧倒的に事務職としての採用が多く、庶務的な業務をしうるものが多かったですが、それだと専門性やスキル的な意味で弱いように感じていました。
ところで、私は就職準備と並行して、資格取得の勉強も行っていました。そのなかで、ある時から簿記の勉強をするようになりました。どこに就職するにせよ、会計的な知識は腐ることはないだろうと思ったので、とりあえずトライしてみようかな~と思い、軽い気持ちで始めたのですが… これが思ってた以上に面白いというか、自分に合っているかもと感じました。元々、理系の学生だったので、数字を扱うことは好きだったのが大きかったかもしれません。それで、簿記を通じて、簿記と関係の深い経理の仕事や、会計関連の仕事(会計士、税理士)に興味を持つようになり、その方向性の仕事に就けないかな、と思い始めました。求人や、エージェントからの紹介を見ると、数は少ないながらも障害者雇用でも経理業務の求人はありましたので、応募し、今勤めている会社とご縁があり、働き始めました。
働き始めてから間もなく、会計関連の業務の経験もなかったのでまだ軽い業務しかしていないのですが、簿記の勉強をしていると会計データを見てなにをしているのかつかめることもそれなりに多く、面白いなあと感じています。簿記の勉強で知識を増やすのと、実務での実践を並行して進めていけたらなと思います。
なお、私は現在、簿記1級の学習を進めています。そして、うっすらと前から考えている野望ですが、税理士の資格を取りたいと思っています。簿記1級の学習をしているのも、1級取得自体が目的ではなく、税理士試験の簿記論と出題範囲が大きく被っているからです。
ただ、ちょっと気になっていることもあります。仮に税理士の資格を取ったとして、それをどう生かそうかな、と。障害者雇用だと税理士の資格を生かせる場面も少ないと思うので、会計事務所への一般枠での転職も考えているのですが、障害者として働いている経歴を採用側に見られたら、体調などが安定していたとしても敬遠されて採用されにくいのではという心配があります。まあそもそも、かなり先の話ですし、税理士の資格を取れるかも不確実なので、無駄な心配になる可能性も少なくないですが…。
という話でした。
もしこの記事をここまで読んでくださった方がおりましたら、ありがとうございました。
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追記 2023/8/26
#あの選択をしたから のタグをつけました。
まだ道半ばで、あの選択をしたから今があると言えるほど結果はでているわけではないですが…
あのとき思い切ってバイト先をやめて、就労移行に通い始めるという選択をしたから、今ではだいぶ動けるようになったし元気になりました。
障害者雇用でしかも未経験ということもあり、初めはほとんど仕事も任せてもらえず放置気味でつらかったりしましたが、最近では仕事も増えてきました。
良い選択をしたと思い続けられるよう、粛々とこれからもやっていきます。
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