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どうして「自分を愛すること」が重要なのか

1.コンプレックスの塊

「自分を愛する」― 言葉で聞いてもいまいちピンとこないですよね。
このフレーズについて今まで真剣に考えたことがなかった場合は特に。
 
私自身、「自分を愛する」ということに本気で真剣に取り組むようになったのはここ1年くらいです。
 
物心つく頃から悩みが多く、
「体が弱いからみんなと遊べない、どうして私だけこんなにしんどい?
やせててガリガリでちっともかわいくない、こんな自分は大嫌い」

でした。
 

自分の容姿は本当にずっと嫌いで、コンプレックスでしたし、自分自身の内面についても自分を褒めていたシチュエーションはなかなか思い出せません。
 

なにせ心身ともにコンプレックスの塊でしたので。
 

でもこの広い広い世界の中で、私という人間はただ一人
私自身だけは絶対自分を無条件で愛し受け入れ、信じ守っていかなければいけないのです。
 

長年の瞑想で、自分の本質が光だと認識してからは、少しずつ自然に自分を愛せるようになってきたと実感します。

 
誰もが奇跡の存在ですし、誰もが神聖な存在です

その体もまた奇跡でできています

 
自分の本質が、自分の心や体を愛してあげる。
その後に、他の人たちとの健全な関係が築ける
のです。


2.パンのたとえ話

自分を愛すことを表すのによく使われる例えがあります。


パンをあげるから自分のいうことを聞いて、という人が現れる。
自分自身が満たされお腹いっぱいのときは、その人のことはスルーできます
でも、もし何日も食事をとってなくてお腹がすいて死にそうだったら、その人のいうことを聞いてしまいますよね。

 
パン=愛です。

 
「愛してあげるから、その代わり私の言うことを聞いて」
誰かが近づいてきたとき、自分が愛に飢えていたら、人はいとも簡単にその人の言いなりになり、依存の関係ができあがります

その人がいなくなってしまうことを恐れて、完全に言いなりになってしまうのです。
 
 
でも、本来「愛は無条件」です。
「もし~してくれたらあなたを愛そう」というのは本当の愛ではありません
 
そこに本当の愛はないです。
 
 
そして、もし相手が素晴らしい人で無条件の愛を差し出してくれていてもその愛で自分を完全に埋めることはできないです。

その無条件の愛を常に感じていないと不安になってしまうから。

結果的に相手を束縛してしまったり、それでも一緒にいてくれたとしても「100%絶対に死ぬまで一緒」にいられるかはとても難しいので、その不安が付きまといます

無条件の愛を差し出してくれる素晴らしい相手なのに、二人の間に平安の時間は長く続かず、相手を不幸にしてしまう可能性も高いです。
 

3.ありのままの自分

私たちは自分自身を無条件に愛さなければならないです。
 
ダメでも、美しくなくても、ありのままの自分を受け入れ、愛すこと

そもそも、ダメとは?
何かの基準があってジャッジしているのですが、誰がその基準を持ってきましたか?

誰がそのままではダメだと言ったのか、その人は本当に正しいのか。
一般社会が本当に正しいのか。

美しいとは?誰がその基準を決めたのか、自分の中でできた基準や理想から遠いから美しくないのか。
 

私たちは物心つく頃から、親や周りの人たちとの関係性の中で無意識に、自分はこうすることが期待されている、こうしなければならない、いいこと、悪いこと、好かれる、嫌われる、怒られる、褒められる、という認識を自分の中で構築していきます

父親に求められることと友達のAちゃんに求められることは違うから、自然にそれも順応していきます。
 
 
親や周りの人たちの求める自分像にならなくても大丈夫

本来のありのままの自分で大丈夫

誰からの意識の影響を一切受けていないありのままの無垢な自分は完全で神聖だと、自分自身で愛してあげる必要があるのです。
 

4.どうやって自分を愛す?


―自分を批判しない。

心の声が自分を批判したくなる時、それは、大抵過去の言動についてです。

過去はもう存在しません。きっとその内容は今までにも何度も思い返しては自分を責めてるのではないでしょうか。

反省は大事です。1回反省して今後どうするか決めたら、もうそのことは終わりです。

自分を批判する癖をやめましょう
自分を責める言葉が思い浮かんだら、不幸な気分に浸りたいの?って自分に聞いて、すぐに楽しいことを考える。
練習するごとに切り替えがうまくなっていきます
 

―自分を哀れんだり被害妄想をやめる。
「なんで私ばっかり?」とか、家族や職場のせいで自分は大変だ、とか、世の中不公平だ、とか、何もいいことがない、とか愚痴モードになりそうになったら、早くにまず気づくことです。
ここでも「不幸な気分に浸りたいの?」と自分に聞いてみましょう。
悲劇のヒロインになりそうなときは、感謝が足りていない証拠。
自分が恵まれていることを、ささいなことでも沢山数えて、感謝モードに変えましょう。
悲劇のヒロインモードは自分が被害者になるような現実を引き寄せてしまいます。
 

―瞑想で自分自身と向き合う時間をつくる
寝る前の数分でいいのです。
ゆっくりとした深呼吸を繰り返し、心を静かに自分自身をいたわり、“ありがとう、愛しているよ”と繰り返し自分自身に伝える時間をつくると、日常でも自分の感情の変化に気づきやすくなります。

感情の変化に気づく”というのがとても大事で、瞑想を続けている人ほどそれが得意になってきます。怒りに身を任せたり、感情に飲み込まれることも減ります。
 

―思い込みをやめる
「思い込み」について意識してみたら、思っていたより自分の思考を思い込みが占拠していたことに最近気づきました

自分自身を制限する思い込み:自分は〇〇が苦手、〇〇できない、どうせうまくいかない等
誰かについても思い込み:こないだこう言っていたから自分のことをこう思っているに違いない、自分を下に見ているに違いない、きっとこう思われている、あの人はこういう人だから信用できない等、よくない思い込み
 
これはあまりに自然に自分の思考に組み込まれすぎていて、思い込みなのでは、と気づくことから難しいです。

自分の思考ごとに
それは実際やって証明したの?
それは相手とちゃんと心を開いて話しあって確認したこと?」と聞いてみてください。

いちいち証明できないし、自分の思い込みは正しいかもしれないし間違っているかもしれないな、という気持ちになります。

思い込みで自分の世界を作り上げていることに気づくと、本当にばかばかしくなってきます。
 

―自分をしっかり守る

もし誰かの悪意で攻撃されたり傷つけられたら、ちゃんと自分で自分を守る
できれば、反射的に怒りの感情でやり返すのではなく、“相手の目を見て、感情は押し込めて、Noを伝える”ことが大事です。

「今のはすごく失礼ですよ」
「そういうことを言われる筋合いではないです」
「やめてください」
「どういう理由でそういうことをするのですか」など。

普段から我慢する傾向にある人にはとてもハードル高いですが、頑張って、嫌だということを伝えましょう

何も言わずに我慢することは、自分で自分を犠牲者にしてしまいます
自分を守れるのは自分だけです。
 

―鏡をみて自分を褒める

自分のいけてないところを確認するために鏡を見るのではなく、普段からダメ出ししがちなので、あえて、そこの収支をプラスにするためにも、自分を無理やりでも褒めましょう

朝、鏡をみたら「今日も素敵!最高!」「かっこいいな、自分」「きれいだな、自分」と、心の中でもいいので必ず褒めるのです。

インド古来から伝わるアーユルヴェーダの教えでは、「自分の体の全細胞が自分の心の声をいつも聞いている」と言います。

自分自身のことを、醜い、老けた、いけてない、と思うのは、自分自身に対する虐待なのです。
 

5.思考の癖を直していこう


すごく地味な作業ですが、自分の思考をチェックし、意識的に変えないと、長年の思考の癖は治りません。

でも取り組めばちゃんと自分を愛せるようになってきます。

自分への愛があふれて周りの人へも愛のエネルギーが広がっていくのが理想です。

自分を愛せるようになってくると、不思議なことになぜか周りの人たちの自分への態度も優しくなってきますよ。

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