自己受容とカウンセリング

2023年9月3日
MICC研究所 第21期カウンセラー養成講座 にて
~カウンセラーとしてカウンセリングにおける自己受容の大切さを考える~



今回の講座のねらいとポイント
①ねらい
『カウンセラー自身の自己理解・自己受容の影響が、
クライアントの自己受容・行動変容すすめる』 という事を考える
※深い自己分析のきっかけ

②ポイント
◆カウンセラー・カウンセリング像を考える
◆自己分析の1つを学ぶ
◆自己理解を深める 考える
自分のパターンを理解・客観視・受容 どれだけ自己受容出来ているか

自己受容概要
①自己受容とは
◆ありのままを受け入れる
ポジティブ・ネガティブ関係なくありのまま(事実)を受け入れる
善い悪いとか区別判断するものではない

◆自己認知 自己一致
自己が思う『それ』(自己概念)と事実の『それ』(実際)の一致→自己を受け入れる事が可能
生きづらさを軽くする

◆自己制御抑制調整 セルフコントロール
自己を知る=理解する コントロールが容易となる 自己管理へつながる

②自己受容が他者受容に働く
◇自己受容=他者受容
→自己を通した受け入れられるものがわかってくる 許容の範囲の変化
→間接的に自己以外を受け入れる事となる
→自己認識と同じだけ他者認識へとつながる 自分を通した他者への理解が深まる
→自分を受け入れ知る事は自分を信じる事(自己肯定感・自尊心)へもつながり、
カウンセラーとして相手を信じる事につながる
=他者受容につながる

③自己受容の作用
◇感情的・思い込み・一方的偏見ではなく、その事実をみようとしていく働き
→ありのままの存在・事実を受け入れる事 受容
=シンプルなものがみえてくる

◇自分の傾向を受け入れる事は、歪み的思考・思い込みにとらわれにくくなる
→傾向全てをすてる事が良い事ではない


カウンセラー・カウンセリングから考える
①カウンセリングマインド・・・カウンセリングに対する 態度 考え 心構え
◇関心 配慮 理解 共感
◇事実 認知 理想 に対する葛藤・矛盾 ※問題となる過程プロセス

②カウンセラー
◇相手のもつ答えを見守る 【関心 観察 共感 受容】
◇自己理解・自己分析→受容=無条件(歪み偏りをなくす)⇒他者受容(傾聴・共感)
◇クライアントを共感し理解する為に受容が必要
→肯定的関心(どんなものでも受け入れる)
→自己一致(受け入れた気持ち状態と、目の前にある気持ち状態が同じ一致=認知している状態)
◇ラポール(かかわり 信頼関係) コミュニケーション=関心・気づき
→受容共感→明確化・指示→自己洞察+共感→自己受容・自己決定
※自己の傾向や自己を知る事で相手への関心につながる
◇共感には関心 理解には認知

③カウンセリング
◇クライアント本人の自己解決・自認・認知・自己理解
行動変容による自己一致を目標
◇カウンセラーは見守り・共感・支援