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倫敦:London 3 テムズ川沿い(2)

 いずれの国の観光地も同様でガイドブックに大きく掲載される場所は人が集まる。ウエストミンスタ・ブリッジを渡りビッグベンの近くになると車渋滞に加え渋谷スクランブル交差点並の人渋滞が国会議事堂からウエストミンスタ寺院へと長く続く。歩行中の耳にはどこの国の言葉か理解できないものも含め何カ国もの言語が入ってくる。

 当初からウエストミンスタ寺院、国会議事堂には立ち寄る予定は組まなかった。上野美術館よろしく絵を観に行ったのか人混みを経験に行ったのか解らない状況は少なくとも二度目の訪問の確定が無い国外訪問地では避けたい。有名な場所は写真集や動画を容易に見ることが出来る分敢えて「並ぶ」ことに時間を消費したくない。見るものは他にたくさん溢れている。自分のアンテナで動くことも記憶に残る散策の後押しとなる。

 ヨーロッパ旅行で写真を撮る際、比較する物が入っていなくては全く日本とはスケールが違う風景が伝わらないことが実に多い。上記の写真の幹の太さを横を歩く女性で比較すると解るように見上げても先が見えない高さの木々。日本では普通の生活する町に樹齢が古い木を見かけることは殆ど無い。あったとしても剪定され自然の姿ではないことのほうが多い。日本は自然が多いと云われるがそれは地方のことであり都内をはじめ街中では自然との共存が少ないとヨーロッパの町を歩く度に実感する。

 この川沿いの終わり付近にあった公園。思わず「あれっ!」と笑って写真に残す。「馬」の遊具のフォルム、日本にはこの発想は無い。
 地下鉄やバスで効率良く数多く市内を見て回ることも一つの旅行スタイル。こうして「目的地が2km未満であれば歩く」という暫定ルールで散策していくと予想外の風景で遊べる。

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