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夫々の風景

 以前に「日々最後の晩餐」とUPした。あの時は互いの日程調整が出来ず私が単独でDublinへ向かった。普段の生活において出張等で一週間顔を合わせないことは日常茶飯事で気にすることはない。だが、会えない理由が外国滞在となると心情的に「If・もし」が顔を出す。
 これまでは二人で各国を回っていたが今年の春(私のDublin)に続き夏、今度は彼が友人らと登山目的でスイス、フランスを回る。今年のすれ違いは私たちにとって少し特異ではある。(*彼は昨日日本を発った。)
 私に関して春の旅を振り返ると一人で行った結果「二人単位」の旅仕様が客観で見えた。当然ながら自然と分担作業していたことを良くも悪くも一人でこなさなくてはならない。彼も旅する相手が違うことで印象も違う風景を見、これまでの旅のスタイルに再発見するがあるだろう。同行者が変わることで当然興味の視点が変わり、見える風景は変わる。旅の目的が明確で且つ経済的に余裕がある場合はこうした形を変えた旅もお薦めする。
 「日々最後の晩餐」の中で『…トランスファーのイスタンブールで銃撃戦?』と書いていた。旅行から戻ってしばらくした後、そのイスタンブール国際空港で銃撃戦を交えた自爆テロがあった。犯行時間僅か10分にも拘わらず犯人を含め48人が亡くなった。半数がトルコの方なのは自爆テロの場所が一般出発・到着ロビー付近だったためだろう。私同様家族もこのニュースには愕然とする。
 国内旅行とほぼ変わらない様に手配をして海外に赴くが、安全に関しては対策のしようがなく運を祈るしかない。彼も日本に残った私も。

*タイトル写真:グレンダロッホの初期教会群
 

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