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ナツメの使い方

漢方や薬膳料理に使われるナツメは乾燥されたものを使っています。
健康志向の方はドライナツメを購入するらしいですね。

岐阜県飛騨地方では生のナツメを甘露煮にして食べる習慣があります。

幼少期は祖母が甘露煮を作ってくれ、作り方を引き継いだ母が今でも毎年秋に甘露煮を作ります。私にとってはあまりにも当たり前の光景でナツメについて何の疑いもなくここまできました。

まず、生のナツメがスーパーで売られているのは飛騨だけ!?
たしかに、関西に住んでいるときは目にしたことも食べたこともなければ話題にのぼったこともない。
飛騨では秋になれば1キロ単位くらいで生のナツメが販売されています。栗のように。外食で食べたことがないので家庭の味というイメージをもっています。
よく食べているような書き方をしていますが、ナツメの甘露煮が苦手な私。甘さと渋みの相性が大人になっても好きになれず、私にとってのナツメは購入後のヘタを取ることだけが好きな存在です。

生のナツメをそのまま食べようと思ったこともなかったのですが。母親は通学途中にナツメをとって食べたとのこと。青リンゴのような味がするそうです。
全国的に生のナツメを食べる習慣はないようです。

移住者に話を聞いたら飛騨で販売されているお弁当にナツメの甘露煮が1粒入っていることがあるよとのこと。私が気づいていないだけでよそ様の甘露煮を食べたことがあるのだろうか。まったく覚えていませんが。

飛騨でのナツメの食べ方は甘露煮が主流です。


一般的には乾燥ナツメを使われることが多いんですね。漢方薬の中に「大棗」が入っていたり、サムゲタンなどの料理にも乾燥ナツメが使われています。
薬膳茶を学んだ時も乾燥ナツメを使ってブレンドしたことがあります。ほのかな甘みを出したいときに使いました。

飛騨では農家さんの自宅などにナツメの木を見かけることが多いです。
良く育つらしく、落ちた実から新しい木が育つこともあるようです。よく育つから剪定も必要とのこと。
調べてみたら日本ではどこの土地でも割と育つとのことですが、生を販売したり食すのは他の地域では見かけないですね。
ナツメの甘露煮は飛騨の郷土料理なのかもしれませんね。


お友達の食養生士によると生のナツメよりも乾燥したナツメのほうが効用が大きいとのことです。
乾燥したナツメには、疲労回復・血流アップ・免疫力アップ・イライラ解消・老化防止など脾胃を養い、血を補ってくれる効用があります。

カラダにやさしい食材であることを知らずにここまで来たのかと思うともったいない!
飛騨に住んでいるから生のナツメが手に入りやすい環境にあります。
これからは、自分で乾燥ナツメを作ってみようと思います。

甘露煮以外にも使い道があるナツメ。
お友達が作っているペーストや乾燥ナツメを煮出して戻したものを食べてみたらとってもおいしかったです。
甘露煮が苦手な私の中でナツメのイメージが変わりました。

なんで、飛騨しか生のナツメを販売していないんだろう?
他の地域でのナツメの存在ってどういうものなんだろう?
飛騨生まれじゃない人にとって、飛騨で見たナツメってどんなイメージを持ったんだろう?

と興味が湧きました。

ナツメに関することなら何でも教えてください!


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