プロヴァンス染め物博物館
2018年、アロマフランス・前原ドミニク先生が企画された”プロヴァンスの色”を楽しむ旅で訪れたリュベロンのロリス染め物博物館。
「染め物」とは?
プロヴァンスなので、染め物博物館とだけ言うとソレイアードのように生地に捺染したプリントをしている施設とイメージする方がいました。
こちらは伝統的なプロヴァンスプリントを作っているところではありません。
草木染めができる施設です。
日本でもなじみのある藍染めに使われる植物やヨーロッパで染め物に使われる植物が育てられています。
染め物以外にも、研究のためにたくさんの植物が育てられています。
このときは、茜・レセダ・ブラジルボクという植物から1つ選んでトートバッグの草木染め体験をしました。
このとき使用した媒染液はミョウバンとチタン酸塩。
自然な発色で鮮やかな仕上がりになるミョウバン。
落ち着いた色の仕上がりになるチタン酸塩。
トートバッグ自体には媒染液は使用せず、自身で考えて作った模様に2種類の媒染液をつけて消しゴムはんこのようにトートバッグにおしつけました。
媒染液は透明の液体なので、植物を煮出した染液につけこむことで模様が浮かび上がる仕組み。
私が選んだ植物はブラジルボク。
マメ科ジャケツイバラ亜科の常緑高木。おがくずにしたものがピンク色の染料となります。
今は染料としてよりも、材がかたく弦楽器の弓の材料に使われています。
日本でなじみのない植物だったので選んでみました。
30分ほど染液に漬け込み、均等に色がつくようにとグルグル回しながら作業しました。
出来上がりは…
写真を撮り忘れ、帰国後欲しいと言ってくれた家族にプレゼント。
媒染液につけた部分はきれいに発色されました。
絵心がない、デザインの発想が乏しいので中途半端な模様になってしまいましたが楽しい思い出です。
初めての草木染め体験がまさかのフランス。
理論的な説明を聞くことができたのはとても嬉しかったです。
マニアックな話が大好きな私はとても貴重な経験でした。
ただ、2年前のことなので忘れていることが多いのが残念です。
この施設から見える景色も素晴らしかったですよ。
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