はるか彼方へ
暗い。何も観えない。
確かにそこに何かは見えているのに、それが観えない。
今まで何度、他人の優しさに救われてきただろうか。
そして何度、見捨てられてきただろうか。
優しさを知ってしまった分辛いのなんて当然で。
だったら最初から辛い人生しか知らない方がきっと楽で。
あと1年耐えれば、と人は言うけれど、今からスタートの1年じゃない。
今まで散々耐えて耐えて耐えて、限界を迎えて。
そこからのあと1年がどれほど残酷なものか、誰も解っちゃいない。
しかも、1年経ったからといって解決する保証は、どこにもない。
死ぬのはきっと苦しいから、怖い。
これ以上苦しみたくない。
最期くらい苦しみたくない。
苦しむ覚悟だったり、苦しまないように工夫する労力だったり、そのための元気がもはやない。
生に縛りつけられたまま、私は無力だ。
最近はもう、感情を感じなくなってしまった。
嬉しいことがあっても、現実感が湧かない。
周りにおめでとうと言われて嬉しいと思い込もうとするも、できない。
今までしんどかったことも、急に何とも思わなくなった。
ただ涙が溢れるが、その価値が私には分からない。
どこか遥か遠くに行きたいと、ずっと願っていた。
でももしかしたら、私はもう、遠くに行きつつあるのかもしれない。
いつか来るさいごのために、書き残しておく。
さよなら、世界。
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