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ヴィータ大量失踪事件

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2019年6月の記事一覧

『ヴィータ大量失踪事件』第4話(幕間)

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 ガサガサと布団が擦れる音で目が覚めた。あまり眠れた気がしない。頭がぼうっとしていたソロモンだったが、音の主に気づいて一気に覚醒する。
「ラ、ラミァうっ!?」
 思わず声を上げたソロモンの口を、ラミアは手のひらで押さえつける。いつの間にか彼女は仰向けに寝ていたソロモンの上

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『ヴィータ大量失踪事件』第5話

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 翌日、ラミアの悲鳴で目が覚めた。慌ててソロモンが彼女の部屋に飛び込もうとするがその寸前、とんでもない大きさの音が鳴り響き、地面が激しく揺れた。ソロモンは立っていることさえできずその場にうずくまる。振動が収まってから部屋に入るもそこにラミアの姿はなかった。しかし。
「どう

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『ヴィータ大量失踪事件』第6話

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 状況は芳しくなかった。
 元はヴィータだったと判明した幻獣たち。ソロモンはもはや、それらに対する攻撃を良しとすることができなかった。マルコシアスとシャックスで一時的に足止めをするがそれにも限界がある。守りの最前線に立つガープはもとより、その後ろにいる仲間にまで傷が増えて

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『ヴィータ大量失踪事件』第7話(最終話)

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「大変です! 起きてください!」
 翌日、朝早くからマルコシアスの声がこだまする。
「何よ、朝っぱらからうるさいわね」
 不機嫌そうに起き上がったウェパルに対し、マルコシアスは一切声量を変えずに言う。
「ソロモン王がいませんっ!」

 マルコシアスが言うにはこうだ。朝起きて食堂の机を見ると

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