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忘れられない街。クーランガッタ

台風上陸の被害のため、行けなくなったブリスベンまでの道中にある小さな街に、私とレアは滞在することにした。

なぜこの街にしたのか、はっきりとは覚えていないけれど、
・ブリスベンの近く
・大きな街ではない
・ビーチ沿いの街
・交通面もわりかし便利

そんな理由だった気がする。

日本人観光客にも有名なゴールドコーストのエリアではあるものの、メインの街とはいえない街なので、私たちが滞在した時は旅人自体も少なく、街全体が穏やかな雰囲気に包まれていた。

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私たちが選んだ宿は、ビーチから歩いて10分にも満たないところ。
ロケーションはもちろんだけれど、私たちは何よりこの宿のバルコニーから眺められる海と太陽が大好きだった。

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朝日を見ながら朝食を食べ、偶然お揃いだったキャノンのカメラを片手にビーチを散歩する。


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海を見ながらスイカを食べたり、お昼寝したり、海に入ってぷかぷか浮いたり、帰りにスーパーに寄ったり、旅人だっていうことを忘れるくらい、のんびりとただただこの街での「生活」を楽しんだ。

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特に観光地というわけではないこの場所を、わたしはとても気に入り、ブリスベンに行くための寄り道ということなんて忘れるほどだった。

今日何をするか、何を食べるか、こっちの方が近道、こっちのお店の方が安い、そんなたわいもないことでたまに討論になることもあったけれど、
いつも最後にはレアが「あなたが正しいわ」と言って、優しく微笑んでくれた。

それはなんだかとても不思議な感覚で、こっちが意見を主張していたのもアホくさくなってしまった。

母国語は違う、英語でもない、今までの人生も、旅のルートも、きっとこれから先も異なるわたしたち。

今一緒にいるのは人生で考えると本当に一瞬。
けれどその一瞬がこんなにも、その瞬間に特別だって感じられるのは、わたしの人生において格別なものだったなと思う。

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何より彼女と過ごすうちに、頭というより感覚で深く感じたのは「出身国なんて関係ない」ということ。

「○○人だから」「○○宗教だから」
それは100%は取っ払うことはできないけれど、
レアと過ごす日々の中で、そんなことを越えるものもあるんだよって教えられた気がする。


さてさて、そろそろブリスベン行きますか、レア。


最後まで、お読みいただきありがとうございます♪

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