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愛をくれた君と

今回は、ライブレポではなく、
自分の過去について書いてみます。



あれは昨年の出来事。

2023年初夏、
私は転職をきっかけにうつ病になりました。


我慢の限界に達したあの日の前日、
恋人が私の家に泊まりにきていました。

よく眠れないまま翌朝ベッドから起きて、
泣きながら化粧をしている私。
それに驚きながらもいつも通りの恋人。

泣いてまで頑張らなきゃいけないことなんてない!休んじゃお!

号泣する私の涙を拭きながら言ってくれました。

意を決して上司に休みますと連絡をいれた私。
いつも通りにこにこしている恋人。

やった!これで休みだね!

恋人がいつも通り接してくれたことが、
私にとっては救いでした。

恋人は、
永遠に泣いている私をそのまま助手席に乗せて
少しドライブをしてくれました。
恋人は、仕事があるのに…

迷惑をかけてしまった。ごめん。ごめん。
ごめんなさい。ごめんなさい。

・・・

その日からしばらくは寝たきり生活。

仕事は休職させてもらいたかったけど、
地方に異動か退職かを選ばされてしまいました。
頭がしっかりしてる時の私なら、
もっと交渉できたけど(今でも悔しいけど)
とりあえず逃げたくてしょうがなかった。
その会社は在籍期間3か月で退職しました。



からだがうごかない。しにたい。
おなかすかない。あたまがはたらいてない。
しにたい。


あの頃の私は何食べてたんでしょうね。
あまり記憶がないです。
ひとつだけ食べてたもので覚えているのは、
マヨコーンパンです。
これは今でも御守りとして食べてます。笑


仕事を辞めて1か月、
何もせずにひたすらベッドで過ごしました。



大好きだった音楽も聴けない。

テレビも観られない。

ライブにも行けない。

行きたいと思えない。

ああ、私の人生終わりだ。


これの繰り返しでした。



そんな中、元気だった私からの贈り物が。

2023年7月29日(土)
スピッツのひみつスタジオツアー。
場所は宮崎。

正直、飛行機に乗ってライブに行くのが面倒でした。
まあ、でも行けば楽しめるかな、なんて。



結果、私は大号泣していました。



しにたいと思っている私に、
7列目センターの席を用意してくれたスピッツ。

私に詰まっていた悲しい涙が決壊して、
たくさん出ていきました。
あんなに毎日泣いてでまだこんなに涙出るんだと思ったのを覚えています。

やっぱりライブが好きだ。
スピッツが好きだ。

そう思えました。

・・・

それからの私は、
のんびり、のんびり生きています。
やりたいと思ったことはやってみよう。
やりたくないと思ったら後回し。

別に私が何をしてもしなくても、
それでも世界は回り続けるみたいですね。
つい最近それに気がつきました。

今も眠れない日はたまにありますが、
上手く付き合っていきたいと思います。



あの日、仕事を休もうと言ってくれた恋人。
ありがとう。
あなたは私が幸せにしたい。

あの日、音楽のあたたかさを教えてくれたスピッツ。
ありがとう。
一生追いかけます。

ここには書かなかったけど支えてくれた人。
もちろんありがとう。

そして、
拙い文章をここまで読んでくれたあなた。
ありがとうございます。


愛をくれた君と 同じ空を泳いでいくよ
ロンリーが終わる時 黄色い光に包まれながら
偽りの向こうまで

スピッツ/i-O(修理のうた)


では、またどこかで。


─ 無理せずいつも通りのんびり法定速度で進んでこう、不透明の向こうへ。

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