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美味しいチヂミって何だろう?

お好み焼きが身近なので、”韓国風お好み焼き”なんて言われることもあるチヂミ。今ではかなり日本の食卓では身近なものになっています。
日本の方々が「美味しいっ!」と間違いなく言うチヂミは、分厚くて海鮮やニラなどの具だくさんな定番ものだと思いますが….. 
最近AUREA.ナカタニは、韓国生活時に食べたチヂミ、下宿先のオンニが作ってくれたキムチの残り汁で作ったじゃがいもチヂミ、大昔母が作ってくれた野菜1種くらいの薄いチヂミ、これらをよく思い出してます。
「果たして私が美味しいと思うチヂミって何だろう?」と、今年になってチヂミを頻繁に作るようになり、自分が美味しいと思えるチヂミを探し始めました。

やっぱり生地が大事?本場韓国でもそうだったっけ?

黄身がしっかり黄色の卵を利用したので黄色っぽくなりました
赤は🌶がないのでパプリカです

何度か試作をしているチヂミ。意気込んで作ると言うより、冷蔵庫の残り野菜をチャチャッと使って作るのが私が考えるチヂミです。
生地も専用のチヂミ粉が売っているのでそれを使って試作をしていましたが、何となく自分の理想にならないと思っていました。
さて、やっぱり自分で量ってやりますかぁ!心を決めました。

チヂミ粉
近くの韓国食材店で購入

韓国で「チヂミ」と言った記憶があまりなく、一般的には「ジョン(전)」や「ブッチンゲ(부침개)」と言っていました。👆のチヂミ粉も”プッチンカル”と表記しています。海鮮チヂミは「ヘムルパジョン」、じゃがいもチヂミは「カムジャジョン」、キムチの残り汁で作ったキムチチヂミは「キムチジョン」と言います。
実家の母は、幼少の頃からよくチヂミを作ってくれましたが、ほとんどがねぎ(またはニラ)だけ、人参だけ(または人参とニラ)のもので薄手のものでした。

昔を思い出して作ったのは人参と三つ葉
この頃はちょうど春だったので徳島産人参が盛りだくさん売られてました

韓国の学生時代には現地の友人と学校帰りに行ったりしましたよ。居酒屋でマッコリと一緒に頼むパターン。と言うのも、韓国では昔から”雨が降るとチヂミを食べる”という習慣があり、それは農家の人々が雨が降ると農作業ができないのでチヂミを焼いてマッコリと一緒に食すからと現地の農楽の先生から聞いたのを記憶しています。他にも、雨の降る音がチヂミを焼く音と似ているからという説もあるらしいですね。

昔を思い出して冷蔵庫にある材料で作ってみた

私自身、特別に材料を揃えたり海鮮がないとチヂミじゃない!なんて考えていないので、母のように冷蔵庫にある材料でシンプルにチヂミを作ってみました。
この日はニラ・人参・オキアミ(小エビ)で作ってみました。
専用のチヂミ粉を裏面の分量とおりに野菜と混ぜただけ。卵は入れませんでした。

一人前なので小さめです
もちろん分厚いチヂミでもないです
韓国では切って出されるものよりも焼いたままの
丸型で出されたチヂミが多かったと思い出しました(居酒屋だからか🤣)
オキアミ多めです
桜海老でも良いですね

他にも、春先の”三つ葉・人参”入りや夏の”ズッキーニ”入り、”えごまの葉”入りなど、季節の野菜をさっと使うのが気楽です。

三つ葉・人参いり
ニラだけのチヂミ
切ってセンターにタレの皿を置いて並べると
それっぽい🇰🇷料理になりますね💦

もちろん定番の海鮮入りも作ってみましたよ

えび・イカの海鮮入りですが冷凍ものを利用しました
パプリカの赤とネギの緑が良き

いいイカが手に入ったらよかったのですが、思い立ったらすぐに作りたくなる衝動で、冷凍庫の海鮮ミックスを使って作った日もあります。そう、”簡単に・気楽に”チヂミを作ることが大事なんです!

ニラはなく、小ネギが大量にあったのでネギを10センチほどに切り、パプリカは千切りにし100g弱の冷凍のえび・イカを使用しました。チヂミ粉は専用のものが無くなってしまってたので、数回作ってようやく辿り着いたAUREA.の割合で作ってみたところ、初めて「今日のは美味い」と家族に褒められました(今までのは何だったんだ….)。

AUREA.チヂミの割合

▶︎AUREA.チヂミの割合

薄力粉:水:片栗粉:卵 = 60g(大4):150ml:大1:1個(Mサイズ)

※その他、塩1つまみ
🤏

「このくらいがいいかな?」と現在でも模索・試作中のチヂミの割合。また、家族にとっての好みもあるので全て完璧にクリアすることは困難な仕業。ただ、ポイントとして“サクサク感”が万人ウケ間違いないようなので”片栗粉”を使うことは必須です。卵の大きさもあくまでもAUREA.の判断なので、お好みで加減・調整してみてください。

チヂミではなくジョンもある(レシピあり)

大判なチヂミだけでなく、一口サイズで野菜や肉、魚などを小麦粉・卵・塩の衣に絡めて焼く料理もあります。これも「ジョン」と言います。

ある日の晩ごはん
鱈・ズッキーニ・椎茸のジョン

ジョンは韓国では旧正月や旧盆に法事や祭祀を自宅で行う習慣があり、その時に作る韓国伝統料理の一つです。観光されて韓定食や定食屋さんのつきだしでご存知の方もいらっしゃると思います。
私の実家は、鱈・牡蠣・牛肉・豆腐・朝鮮かぼちゃ(日本にはほぼ無いのでズッキーニ)のジョンをよく作ってました。プレートで焼きながらおしゃべりをしたりお手伝いをしたりしましたよ。残った衣は卵焼きのようにして食べてました。懐かしいです。
他にも、”トングランテン”といって、ひき肉と野菜のみじん切りを混ぜた平たい肉団子やミニハンバーグみたいなものもよく食べました。

自宅でもズッキーニがあるとついつい作りたくなってしまいます。ちょっとした韓国ピカタですね。ジョンは、余った野菜や肉などの材料を上手に処理できるお手軽な韓国伝統料理です。

これも鱈・ズッキーニのジョン
綺麗に並べたり、糸唐辛子をつけたりすると🇰🇷それっぽくなりますよ
▶︎AUREA.ジョンの作り方
【材料】ズッキーニの場合
・ズッキーニ1本
・ジョンの衣 (A)
 薄力粉 大さじ2、卵1個、塩1つまみ🤏
・ごま油 大1
・卵 1個

【作り方】
1. ズッキーニを1センチ弱の輪切りにし、塩少々(分量外)を振って数分おく
2. 塩気をキッチンペーパーなどでさっと拭き取り、(A)の薄力粉をズッキーニの両面に振る
3. (A)の卵をとき塩を入れる
4. 熱したフライパンにごま油を引き、2のズッキーニを3の卵に衣のようにつけて焼く(弱〜中火)
5. 両面にきつね色の焼き目がついたら出来上がり
6. ポン酢などの醤油ベースのタレ(🇰🇷定番のヤンニョンダレ👇が◎)につけてお召し上がりくださいね

※他の材料だったら:
「椎茸」はそのままor半分にカット、「豆腐」は”木綿豆腐”使用で水気を十分に切る、「鱈」や「お肉」は一口大に切って塩(肉は胡椒も+OK)を少々振っておく。カニカマや魚肉ソーセージ、スパムなども使用して作れますよ!
<AUREA.のヤンニョンダレ>
チヂミや天ぷら、ネギ焼きやお肉・魚のソテーにもバッチリ合う万能つけダレです。ぜひ色々な料理にお試しくださいね!

【材料】(2人前)
・醤油 大2
・水 小1
・にんにく(すりおろし)1片弱(チューブなら1センチ位)
・粉唐辛子 小1弱(お好みで増減してください)
・ごま油 小2
・酢 大1
・白ごま 適量

※お酢:無くてもOKです(我が家や実家は定番)が、醤油と酢の組み合わせは日本の方にはバツグンにウケが良いですよ😁
※徳島であれば、お酢の代わりに”すだち”もOK!さっぱりな味です!

家族で気軽に楽しむチヂミ・ジョン

海鮮が無くてもいいし、余った野菜を使ってもいい。チヂミやジョンは日本の方が思うよりも、もっと気軽に食していいと私は考えています。
チヂミの割合は現在も試作中なので、さらに家族が喜ぶ割合や相性の良い季節野菜、地元野菜を使ってみようと思います。
皆さんのおすすめ材料やチヂミの割合など、ぜひ教えてくださいね!

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