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なかなか出会えない野菜 ”えごまの葉”

香りの強い葉物野菜やハーブが大好きなAUREA.ナカタニです。
先日サラダ用のリーフレタス、サニーレタスを探しに行き、まさかまさかで出会ったえごま(荏胡麻)の葉。小さな興奮状態で「えー!えー!えー!(うそ、あるのここに?えーうそ!?)」と心の中で叫びながら、えごまの葉を買って帰りました。
私が見つけるのが下手なのか、えごまの葉はなかなか手に入らない野菜なんです。

韓国系スーパーが恋しい

分かってたとはいえ、ネットで何でも買える時代だとはいえ、韓国の調味料やキムチ、野菜などが買えるスーパーがあるといいなぁとつくづく思います。
移住前の都心でも新宿行けば…といった具合でして、特にこのえごまの葉や緑色の唐辛子、チャメと言われるマクワウリ、そして調味料などの韓国ならではのものはすぐには手に入らず。
それが、先日偶然入った地元徳島野菜の産直市場で見つけたのです!

10枚で150円が安いかは別として希少モノがあり嬉しかった

えごま、知っていますか?

そもそも、皆さんはこの”えごまの葉”を知っていますでしょうか?
韓国の方がやってるような韓国料理店や焼き肉店では見かけます。韓国は焼き肉はサンチュやこのえごまの葉で巻いて食べるのが日常です。どっさり皿にいっぱいの葉ものが肉を頼むと付いてきます。(韓国では別でオーダーするのではなく、タレのように当然セットで出てくるのがサンチュやえごまの葉。もちろん無料でおかわり自由)

えごまとは、シソ科の植物で葉や茎に強い香りのある香草野菜のひとつです。ゴマの仲間ではありませんが、えごまの種は油として最近はスーパーでも見かけるようになりました。
見た目がシソとそっくりですが、少し大ぶりでなかなか見かけない野菜です。

えごまの葉
えごまの種:炊き込みごはんや料理に使います
これを土に埋めると芽がでる(と思います)

早速、おうち韓国料理で登場

えごまの葉の醤油漬け

買って帰宅後すぐにやったことは、葉をよく洗うこと。そしてヤンニョンジャン(양념장)という、粉唐辛子と醤油ベースの万能ダレを作り、えごまの葉の醤油漬けを作りました。

さっと作れるヤンニョンジャン
家ごとの好みで多少変わるが粉唐辛子と醤油はマストです

小ネギの千切りやすりおろしのにんにくも追加してヤンニョンができると、水気をきったえごまの葉1枚1枚をヤンニョンに漬けてタレを絡めていきます。
タレを付けたらタッパーに入れてそれを繰り返して、できあがり!
とても簡単なので、紫蘇の葉で代用するのも良いかなと思います。韓国では定番の「ごはんのお供」なので、スーパーやコンビニで缶詰めとして見かけることができますよ。

おうち焼き肉でも登場

いただきもの白菜キムチや自家製ヨルムキムチ、ナムルと
モリモリな葉物セットがあると一気に🇰🇷焼き肉に

おうち焼き肉でも、サンチュやキムチなどがあると韓国風がUPします。
この日はサンチュときゅうりをプラスして、焼き肉を即席サムジャン(コチュジャンベースに味噌や砂糖、ごま油で作った味噌ダレ)と一緒に巻いて食べました。韓国では、「巻いて食べる(サムする)」のが実に多いです。そこでえごまの葉はほぼマストな野菜だと思います。
えごまの葉のクセや香りが、焼き肉の甘辛い味付けとサムジャンの辛さと融合!私自身はサンチュ・えごまの葉・黒米・サムジャン・キムチでごはんも巻いて食べましたよ。(→これ、韓国人の祖父母や両親が新鮮なサンチュがあると必ずごはんを巻いて食べるのです)

えごまの葉の醤油漬け 깻잎장아찌(レシピ)


▶︎ えごまの葉の醤油漬け(2人分)

【用意するもの】
・えごまの葉 10枚
・(A) 小ネギ(みじん切り)適量(20gくらい)
・(A) 醤油 大5
・(A) 粉唐辛子 大1弱(辛いもの好き用)
・(A) ごま油 大1
・(A) にんにく(すりおろし) 小1
・(A) 水 大2〜3
・(A) 白ごま 小1
・(A) お酢 小1(無くてもOK)
・(A) 砂糖 ふたつまみ程度(無くてもOK)
・タッパー
※ 塩気の強いヤンニョンジャン(A) ですので醤油の量をお好みや
ご家族などを考慮して調整してください

【作り方】
1 えごまの葉をよく洗い水気をキッチンペーパーなどでとっておく ※

2 (A)のヤンニョンジャン(漬けダレ)をボウルに入れてよく混ぜておく

3 1の葉を1枚ずつ2のヤンニョンジャンに表裏をくぐらせタッパーに入れる

4 全てくぐらせタッパーに入れたら残りのヤンニョンジャンをかけて冷蔵庫で保存する(約1ヶ月位でお召し上りください・塩気が強くなります※)

※えごまの葉は裏が「緑色」がベスト「紫色」は苦味が出てくる可能性あり
※ 茎は切り落としてもそのままでもOKですが、タッパーに入れる時に茎を交互にすると良きですよ
※ 割と冷蔵庫で長期保存できますし、その塩っぱさが白ごはんと更にマッチしてクセになりますよ!

4日程経った醤油漬けはこちらです。色が黒っぽくなります。

今回は茎をカットしましたが
ほぼ韓国では茎そのままです

早速食べてみました。白ごはんにオン!

独特な香りが食欲をそそります

えごまの葉の薬膳的効能は?

▶︎ えごまの葉
【五性・五味】平性/甘
【帰経】肺腎脾
【効能】健脾 養血 補腎
・血虚症(血が不足している貧血タイプ)
・食欲がなく疲れがいつも取れない 
・顔色が白っぽく、めまいやふらつきなどのエネルギー不足
・精神不安やなかなか眠れない
・白髪や足腰の衰え、難聴などの老化現象や発育不良、精力減退などの解消

薬膳食典「食物性味表」より

えごまの葉は、血を作り出し、気力体力低下や食欲不振を改善、そしてエイジングケアとしても優れている食材です。
なかなか手に入らないえごまの葉。紫蘇の葉で代用しても良いですし、細かく刻んで素麺つゆに入れたり、冷や奴にオンしたり、これからの夏のごはんでも活躍しそうです。ぜひお試しください。

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