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ブリジストン 2020年12月期本決算

こんにちは、あぷるです。
本日引け後に決算発表したブリジストン(5108)についての記事です。

本決算の概要

 大引け後に決算発表、20年12月期の連結最終損益は233億円の赤字転落(前の期は2401億円の黒字)にでした。しかし、今期見通しを2610億円に黒展、V字回復するとの見通しとの発表であった。

 なお、4Q実績は、連結最終利益は前年同期比98.4%減の8.1億円、売上営業利益率は前年同期の8.0%→2.4%に悪化しました。感染拡大による影響は、2Qの220億円から241億円へ拡大とのこと。

20年3Q決算の振り返り

 一時休業した各工場は全拠点で操業再開するなどグローバルに需要が回復するとの見通しに対し、乗用車等のタイヤ販売は前年同期比22%減など、2Qでの落ち込みをカバーできなかった。
 3Q決算発表時に見通し開示し、売上高を2兆8900億円、最終損益については600億円の赤字とした。
 本決算において、下表(株探より引用)のとおり、赤転着地とは言え予想を上振れする結果となった。

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前期決算の細部、今期の見通し

 前期は「第三の創業」(Bridgestone3.0)の初年度。掲げたビジョン実現に向けた「中長期事業戦略」の初年度でもあった。事業環境は、タイヤ需要低迷、3Q以降は経済活動再開に係る需要回復が見られるも、4Qの第2波による影響を受け再び需要減となったとある。
 また、20年11月には南アフリカ・ポートエリザベス工場を閉鎖、21年1月に米国・建築資材事業の売却を発表し、さらに21年より中長期事業戦略を支える経営執行体制と人事制度の刷新に取り組んでいる。

 また、セグメント別では、[日本では前年実績を大きく下回り、売上収益は7,626億円(前期比17%減)、米州における北米タイヤ事業においても前年を大幅に下回り、売上収益は14,079億円(前期比15%減)となった。
 欧州などの状況は下表を参照してださい。

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 今期の見通しについてです。
 リスク要因として、世界各国の感染拡大為替原材料・素材価格の変動国際政治情勢などの要因が考えられる。それらを踏まえ、上述の見通しを開示しています。細部は下表の通りです。

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その他

 販管費など、前期比で目立った増減はありませんでした。ただ、工場売却などの決算資料に記載のあった事業再編に伴う工場売却損益に伴う損失計上する他、特に目立った増減は見受けられまん。
 以上です。赤字転落は原点です。ただ、赤字転落の要因が明確であり、前述したリスク要因などを踏まえた今期決算は注視する必要があります。

ここまで読んで頂きありがとうございます。