「良かれ」のすれ違い
私にとっては思いやりからしていることが、相手には冷たいと受け取られたり、私にとって迷惑だなと思うことが相手からの思いやりだったりすることですれ違ってしまうことがある。
会社の先輩の話。
先輩の友人が鬱病だったそうで、先輩はそんなつらくて大変な時はそっとしておいたほうがいいなと思い、連絡をせずそっとしておいたそうだ。
友人が少しずつ元気になり外に出れるようになった話を聞き、ランチに誘ってみたら断られたそうだ。
「今まで全然連絡をくれなかったのに今更なんなの?」と。
友人にしてみたら、自分が鬱病だと言ったことで連絡がなくなって悲しかったとのこと。
友人は気にかけてほしかったようだ。
でも先輩にしてみたら体調の悪い時にはそっとしておくのが「良かれ」だった。
でもその「良かれ」は友人にとって、ほおって置かれていると思ったそうだ。
このすれ違い。
このようなすれ違いが毎日、いろんな所でおきているんだろうな。
もちろん、私もよくあるすれ違いだ。
あなたはそう思ったんだね。
私はこうゆうつもりだったんだよ。
そんなコミュニケーションができれば、少しは誤解が解けるかもしれないけれど、それでもそれぞれが持っている「良かれ」の価値観が違えばモヤッと心にしこりが残る。
相手の価値観を知ることは大切だし、自分の価値観を知ってもらうことも大切。
もちろん自分の価値観を押しつけたりするのは違うと思うし、相手の価値観に合わせてばかりも違うと思う。
でも大切にしたい人の価値観に寄り添えるようになれたらいいなと思う。
100%分り合えるなんて、なかなか難しいとことではあるけれど、誰かと一緒に生きていく上でそんな小さなひとつひとつのコミュニケーションの積み重ねのプロセスが大切なのかなと思った。
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