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【高校生とバンド】自主制作盤『TEENAGE TEENAGE』とセルフライナーノーツ


はじめに


来年度は受験期ということで、1年間弱の活動休止に入る前に、高校生活での音楽制作の集大成としてアルバム『TEENAGE TEENAGE』を制作しました。

中学3年の頃からアルバム制作に挑戦しては敗れを繰り返していましたが、ようやく完成させることができました。収録曲にも中3の頃に作ったものが入っていて、かなり感慨深いものがあります。

個人的に、僕の17才としての1年は比較的不幸なもので、そういった10代的な疲れみたいなものを巧くポップに反映できたかな、と感じています。

再来年からはからくり屋敷もアクティブに活動していきたいですし、小出万里那ではバンドRECも行う予定です。

これから新しく音楽を通じて出会う人達に、名刺代わりに聴いてもらいたいアルバムになりました。楽しんでいただけたら嬉しいです。

Youtube、SoundCloudで全曲無料公開していますので、未聴の方はぜひ下のリンクから飛んで聴いてみてください!



作品全体のテーマについて

タイトル通り、10代(ギリギリZ世代)間の不文律な文化世界のニュアンスを等身大のスケールでパッケージングした作品になっています。

歌詞の面では、いつの時代でも若者の悩みの種である『恋と未来(夢や進路)』をベースに、センチメンタリズムと通底奏音的な薄い絶望のテイストを表現しました。


楽曲のサウンド面では、インディーロックやドリームポップ、オルタナティブR&B、エレクトロポップ(所謂she's American歌謡など)を踏襲した『軟派なロック感』を感じられるものを目指しました。

また、全ての楽曲が単体でも100%の純度で聴いてもらえるように、インタールードを除いてアルバム曲的な作曲(いわゆる捨て曲)を可能な限り排した、キャッチーさを重視した作りになっています。
楽曲の長さもコンパクトに抑えたものが多いです。アルバム全体も約40分で、心地良く聴いてもらえると思います。

そして歌詞、サウンドの両方において、歌詞の引用やメジャーな曲のサンプリングを盛り込んでみました。

僕自身渋谷系に大きく影響を受けており、サンプリング楽曲を知っているという内輪的な楽しさをオーバーグラウンド、音楽ライト層にも広めたいという気持ちで制作しました。
このアルバムが聴かれるリーチ自体が狭いのでこの目標はまだまだ未達成ですが、ぜひ元ネタを探りながら聴いていただきたいです。



アルバム楽曲について


M1.改造車両にのりこんで

アルバム1曲目に中毒性のある曲を持ってきたい、と思って作りました。
オートチューンと暴れる2本のリードギター、ぬるっと始まりぬるっと終わる感覚が気に入っています。
歌詞も若者の奔放さと裏腹にうっすらと諦念が滲む、アルバムのオープニングにぴったりなものになっています。



M2.アローヘッド・ボーイズ

一応リード曲という名目で、インディ特有の広がりのある音像を目指して作りました。
今までにない転調パターンでやりたいなと思い、ラスサビまでに原キー→-3→-1→原キーという偽サビ前半音転調を取り入れました。
サックスの導入も刺激的な体験でした。



M3.Hold.W-planet

からくり屋敷として最初に出した楽曲。小出万里那との棲み分けの為にトラックものを、と思い公開しましたが、元々は同級生の間で楽曲カバーをやっていた『ぱりきゃべ』というグループ用の楽曲を作り替えたものです。
ベースとなるトラックは小出万里那のキーボード、いまいが作成してくれました。
フロウ的な節回しとラスサビの真摯さの対比が上手くハマっていると思います。




M4.キスシーンに宜しく(self cover)

小出万里那用に作った楽曲。密な世界観を演出するのに苦労しました。そしてキーが高い。
現在の日本の邦ロックシーンに目配せしつつ、あくまでもブレずに、孤独感を中心に作詞しました。




M5.Mixager

二段サビと転調が特徴的なエレクトロポップ。
楽曲としてのパッケージ感はアルバムの中で随一だと感じています。
インディーマナーのキラキラしたシンセとギターの歪み、ワウのかかったベースのモコモコした生感が気分を上げてくれます。




M6.トワイライト・ジュース

中3の時に作曲したソフトロック/ジャズ風の1曲。初期髭男を思わせるふくよかなサウンドが楽しげです。男女間の友情をテーマにしており、感情の緩急を表現するように急に入るサブベースやサックスもお気に入りです。




M7.White brand

小出万里那のライブの客寄せのために路上ライブをしてビラを配った時、ギターと歌のリズムが重なっていたら歌いやすくていいな、というアイデアから着想を得た1曲。
ブーンバップ的なキックに対してファンキーでありながらザラっと歪んだギターのカッティング、ラテンっぽいビートでダンスミュージックっぽく展開していくサビ。メリハリのある構成が気に入っています。



M8.ALONE

僕の中のベストソングである小沢健二『愛し愛されて生きるのさ』の逆を目指して作った1曲。
結局僕ら愛し愛されて生きてくんだよな、と希望を滲ませる『愛し愛されて生きるのさ』に対して、本楽曲は「どこまで行っても愛からは逃げられないのかよ...」という、愛に絶望しながらも愛を求めてしまう絶望をテーマにしています。
こういうテーマで書こうと思った時、僕の中の小袋成彬フリークが完全に出てしまいました。
『summer reminds me』とかにかなり近いと思います。
ギターやパーカッションの質感はフランク・オーシャンやクレオ・ソルなどを意識してみました。




M9.やさしいだけで

こちらもぱりきゃべ用だった1曲。大胆にサビを全て変更したバージョンです。サビの息継ぎが難しい。
日本のインディーロックのセンチメンタリズムを取り入れるべく、くるり『ばらの花』、MONO NO AWARE『言葉がなかったら』、
Cody・Lee(李)『世田谷代田』などをリファレンス楽曲にして作り込みました。
歌詞自体は「音楽が好きな大学生カップルのすれ違い」を双方向から描いてみました。




M10.Hold.W-planet(reprise)

エレピで頑張って弾いたM3のサビに秋の夜の通学路の環境音を合わせてみました。
エディットしている際に「こんなに虫の声が聴こえるものなんだな」と再発見させられました。うっすら入る他の生徒の声や車の通行音も味わい深く思える、秋から冬至へと向かう刹那的なインタールードです。




M11.HONOJI

『君にホの字』なんていう、現実では滅多に耳にしない言葉が底ぬけにポップな1曲。M3,M12ともリンクする歌詞がアルバムをコンセプチュアルにしてくれています。
普遍性を帯びた恋の高揚感とギターの重なりにときめき、恋は何度でも僕らを割り切れない人間にさせてくれる、とひしひし感じる楽曲です。




M12.よるをはなれて

もういなくなってしまった大切な誰かは、時に自分を過去に引き留め、時に自分を未来へと後押ししてくれる。そして自分が気が付いていないところで、自分を夜から引っ張りあげようとしてくれる人がいる、そんな曲です。

サウンド面では、トラップ的なハットの鳴りやソー波のシンセが刺さるような感覚をもたらし、沈むような深いサブベースが臨場感を演出してくれています。
一方でJ-POPの典型的バラードのようなメロディ、コード進行を用いています。その中で、エレクトロな浮遊感とラスサビの生ドラムによるカタルシスなど、世界的なトレンドを取り入れた、ミクスチャー感覚の面白いバラードになっていると思います。



M13.冬至(outro)

短いインスト。日中をイメージしたベースフレーズと口笛が作品の終わりを引き締めてくれていると思います。




全楽曲の歌詞・クレジット


記事上部の目次リンクをご活用ください。



クレジット

作曲:M1~M13 八月一日
       M3 いまい
作詞:M1~M13(インスト除く) 八月一日
編曲:M1~M13 八月一日
       M4,M9 いまい(アレンジメント案)
mix/mastering:八月一日



改造車両に乗りこんで


もう言い訳する必要も無い
誰にキレられたってもはや関係無い
ローカルマナー全部破ったらどうなるかなぁ
爪を立てっぱなしだよ 能ある鷹

多少危険(リスク)を負っても
手にしたい愛愛
リアリズムでベスト尽くすより
掴み取りたい最大

『狂ってるんじゃない?』
その通り

法定速度じゃ到底追いつけない ない ない
カーブギリギリで
Oh Yeah 僕らのエンブレム飾り
遊び回れ エンジンかけ
嘘くさいことばっか 愛はここに
恋に落ちたら
ルールなんか守ってらんない

もう言い訳する必要も無い
素面(しらふ)で恋するだなんて想定外
ローカルマナー全部破ったらどうなるかなぁ
今きっと試されてんだ モラルの多寡
走れレンタカー
俺の望むまま

法定速度じゃ到底追いつけない ない ない
カーブギリギリで
Oh Yeah 僕らのエンブレム飾り
遊び回れ エンジンかけ
嘘くさいことばっか 愛はここに
恋に落ちたら
ルールなんか守ってらんない



アローヘッド・ボーイズ

僕らはいつの間にか
玩具に興味なくなった
''本物''を見つけたって
街を駆け回った
目を閉じてみても
耳を塞いでみても 変わらない空
あの星まであと何メートル?
夜が明けていく ほら行こうぜ

キャパシティ知らずに飛び込んで
失敗してもまた繰り返した
グダグダになる気持ち隠して
頬を引っ張って競い合った
顔色窺って音を鳴らす様な
煩わしい作戦会議は 敢えてしないのだ

僕を放ってくれ
止まらせないDAYS 眩しくって叫んでる Oh
子供みたいに太陽目指していけ
終わらせないで 思い出して
君の瞳を刺したいくつもの星が
今ここに落ちるから

無理に声出して喉枯らして
失敗しても歌い続けた
報われない焦り隠して
頬を引っ張って競い合った
顔色窺って音を鳴らす様な
煩わしい作戦会議は 敢えてしないのだ

僕らはいつの間にか
玩具に興味なくなった
''本物''を見つけたって
街を駆け回った
背丈が伸びても
君がいなくなっても変わらない空
あの星まであと何メートル?
夜が明けていく ただ走るんだ


僕と歌ってくれ
下手くそだって枯れてたって
いいんだ

僕を放ってくれ
止まらせないDAYS 眩しくって叫んでる Oh
子供みたいに太陽目指していけ
終わらせないで 思い出して
君の瞳を刺したいくつもの星が
今ここに落ちるから



HoldーW.planet


皆既日食の夕方5時
月と地球の間で
深夜よりも深い永遠
僕の宇宙船が離陸宣言
宇宙服なんか脱いで
抱きしめていたいこのままで
無重力なんだよ、君と僕
残りの酸素を分け合おう

lovely lovely girl
蓋を開けてみれば
だらしなく伸びた小指の爪
忙しなく過ぎる恋人の夢
高校を卒業したら 君とは多分もう離れ離れ
嘘の永遠を誓うより
残り2年君に焼き付けたい
綺麗な2人のmemories キスまでのTheory
やるせなさ背負い そしてフラれて手負い
タイムリミットあと3日
君をまだまだまだ知りたいヒートアップ
とりあえずやるだけやってみっか
そんな感じでgood night...

皆既日食の夕方5時
君が月で地球は多分僕
深夜よりも深い永遠
僕の宇宙船が離陸宣言
宇宙服なんか脱いで
抱きしめていたいこのままで
無重力なんだよ、君と僕
残りの酸素を分け合おう

何時までも なんてものが
何処にあるんだろう それはきっと
夢の終わり 月と地球はちょっと近づく
あと数分で日食は終わる
ねえ 愛のない星に愛を教えに行こうか




キスシーンに宜しく

傍からは見てられないようなキスをして
浮ついたままの僕ら 眼は閉じたまま

「フレンチキスをしよう」って
仄明かりの中で君が言った
その次もあるんだろうかって
勝手にまた黙り込んで
期待して恥ずかしくなる
遮断した日差しのスペクトル
照明はずっとうなだれてる
ふたりボード上 白黒になる

君の頬に触れるロボット
すこし離れたままぎこちなく
抱きしめた僕ら視線の端を
外しあって ほどかずに
目を瞑ってから十数秒
昇華しそうなほどの体温
許しあいながら愛を口に含んだ


傍からは見てられないようなキスをして
浮ついたままの僕ら 眼は閉じたまま
明日の予定も忘れて
今だけに尽くしてみて

傍からは見てられないほど恋をして
浮ついたままの僕ら 眼を開けず
理想と違うほど気持ちいい
それを今理解したの

「フレンチキスにしよう」って
常夜灯の下 君が言った
これからはあるんだろうかって
勝手にまた黙り込んで
ah どうにも不安になる
冷えた身体同士じゃ冷えるだけ
慣れたそぶりで外した吐息
押し付けあってるのも分かってた

「フレンチキスをしよう」って
最後に聞いたのは
今よりもずっと寒い季節
あの頃の僕ら 思い出せない

傍からは見てられないようなキスをして
浮ついていた僕ら 眼は閉じたまま
愛情の確かめ方を
ひとつしか知らないだけ

思い出す程苦しくなるようなキスをして
浮ついていた僕ら 眼は閉じたまま
君の名前を間違って
呼んでしまわないように気を付けて
敢えて下手くそなキスをしたんだ
その眼はずっと開いたまま



Mixager


そんな男のこと忘れてよって
言ってもさ実際は僕の6つ上
世知辛いね 頼りなくて 情けないなぁ
こっちまで泣きそうになるよ

産まれてくる世代を間違えたのは
僕の方かあなたの方か
どうしようもないことを考えてんだ
まるで助手席に座った犬みたいで


僕に 寄りかかって頼りきって
隙間を忘れていて 忘れていてよ
あなたは大胆で極端で
分かんなくて進めないや
代われないね こんな感情で

fix me now

目を背け続けていたのに
余計に苦しくなってしまう
きっとそうじゃないのに 避難場所みたいに
僕の額についた 淡い口紅

産まれてくる世代を間違えたのは
僕の方かあなたの方か
どうしようもないことを考えてんだ
どうせ一方通行 人形みたいだね

だけど寄りかかって頼りきって
隙間を忘れていて 忘れていてよ
あなたは大胆で極端で
分かんなくて進めないや
代われないね こんな感情で

fix me now

見つめていて 見つめていてよ

塗り変えるよ 塗り変えるから

だから寄りかかって頼り合って
隙間を認めたままで 触れてみせてよ
あなたは本当は繊細で
きっと僕と変わらないな
終われないね こんな関係で

pick me out




トワイライト・ジュース


呆れ顔の君と夏の街に飽きた頃
「旅に出かけよう」 ギターを置いて僕は言う
海辺で揺らめく熱に 明日のことを考える
「宿はどこ取ろう?」値段は見ないふりをして

 『恋愛なんかに価値はない』 子供騙しの常套句
だと分かっていても不可解な
ルールに縛られたくはない

恋人達の小旅行
いささか野暮な言い回しで
夕暮れのトワイライト 彼らは僕に問いかける
とある若者の恋心 くすぐる甘い囁きが
不意に溢れても 僕らには関係の無い事さ
君の答えはやはり意味を為さない

眠りすぎた日々に
色褪せたアーバン・ミュージック
知らない街を喫茶に誘うよ
急ぎすぎることはないさ
全ての欲望がついに音になる
レストランへそっと逃げ込んだ

天秤が揺らめく度 僕は溜息
今はどんな思いで
君は受話器を取っているのだろう?

夕暮れのトワイライト 僕らは夏の意味を知る

恋人達の小旅行
今更 君が泣き出しても
青春は終わらない オレンジ・ジュースで酔える
僕の心はインク切れ レコードを叩き割れば
本当の脆さを 僕ら分け合い眠れるさ
僕の思いが 杞憂に終わるように




WHITE BRAND


夢を見ることなく 生きてきた
それが裏目に出る なんて悲劇
マジでお互い様 都合良すぎ
君は誰のものにもならない

oh baby
値札のつかぬ白紙のGirl
ただ自分を愛してる
ほらbaby
エリア破る君のブルーのハイヒール
鼻持ちならないね

もう やめにしよう つれない人 I know I know
どこまで行くの? って会話繰り返して 
No no no...

独り踊るBody 無益なピンポンのRally
俺が教えてあげるのに
Let's go easy

まだ まだ まだ 分かり合えない
まだ まだ まだ 賭けてみたい

そのWhite brandに
書き足したい
一色の愛だけで書いたイニシャル
その仮面の均整 崩したい
本当は怖がりなyou gon' be my girl


もう やめにしよう つれない人 I know I know
どこまで行くの? って会話繰り返して 
No no no...

独り眠るHoney 同情とか要らない
どうせならHotな世界へ行こうよ
Let's go easy

まだ まだ まだ 分かり合えない
まだ まだ まだ 賭けてみたい

そのWhite brandに
書き足したい
一色の愛だけで書いたイニシャル
その仮面の均整 崩したい
本当は怖がりなyou gon' be my girl

夢を見ることなく 生きてきた
それも今日で終わり 恋の疑問詞
心臓が鳴る 鳴る きっと聴こえるでしょ?
抱きしめ合えば分かる 僕ら同じ



ALONE

独りで恋に落ちて
独りで恋を終えて
独りで語る人生
独り佇むランウェイ

俺はあと何回恋をすればいいんだ?
俺はあと何回永遠を誓えばいいんだ?

頭の片隅には
いつも誰かいる

それは分かってる
それは分かってる

でもI'm alone....



やさしいだけで


掴んでも離れていく
2人の優しい影は
泣いているの?愛しているの?
言葉はやさしいだけで

思い出してた曇りの街
夜の公園で飲んだミルクティー
互いに流した好きな歌詞
優しいだけじゃ意味ないし

散らかったままの音楽雑誌
いつもみたいに二人部屋掃除
あたしのふざけたファッションショーに
満点だけの甘めの君

漠然とした二人の『これから』には
目を背けたまま
遠くまで来てしまった
言ってしまえばこれも
君の優しさなんでしょ

掴んでも離れていく
2人の悲しい影は
泣いているの?愛しているの?
分からないくらい
疲れても構わないと笑えた
君の声で
泣いているの?愛しているの?
言葉はやさしいだけで

東京の雨、胸が苦しくなる
僕はいずれ君を泣かせるよ
そんなこと考え出す前に
抱き合って眠ってしまおう

掴んでも離れていく
僕らの居場所だから
ここなんだよ、君なんだよ
それすら嘘に思えた

今にも砕け散りそうな
ガラス製の二人の世界を
手で押さえて守る度に
切り傷が増えていく

東京の雨、胸が苦しくなる
抱きしめる腕の力加減が分からない

掴んでも離れていく
2人の悲しい影は
泣いているの?愛しているの?
言葉は

掴んでも離れていく
2人の悲しい影は
泣いているの?愛しているの?
分からないよ もう
掴んでも戻れないな
2人の愛しい影は
泣いているの?愛しているの?
僕らただ やさしいだけで




HONOJI

愛はいつも1割間違う
覚えたての淋しさを振り回して
僕はこんな調子じゃ居られない
君がまた僕を割り切れない男にさせる

(君にホの字 いっそhold on me
君にホの字 恥ずかしくなるほどに
君にホの字 いっそcall on me
君にホの字 体裁なんか知らない)

見つめて 一目で 見蕩れて 戻れない

いつまでも そばに居て
僕は君だけのものでいたい

愛はいつも100%間違う
忘れかけた過ちを思い出して
僕はこんな調子じゃ居られない
君がまた僕を割り切れない男にさせる

見つめて 一目で 見蕩れて 胸が痛いよ

いつまでも そばに居て
僕は朝までこのままでいたい

(君にホの字 いっそhold on me
君にホの字 恥ずかしくなるほどに)

(君にホの字 いっそhold on me
君にホの字 恥ずかしくなるほどに)

目を閉じて 火にかけて
僕ら2人だけの秘密

夜が明けて 気付くはず
ずっと君が隣に居たと

いつまでもそばに居て....
永遠に このままで....


よるをはなれて


整えたばかりの髪を
くしゃくしゃに撫でて
僕はちょっとイカれてる
朝はもう更けてくる

嫌いになったらどうしよう
自転車の車輪は濡れてる
今ならまだ間に合うよって
言われたのは何年前だろう

僕もそれなりに大人になって
たくさんの人と離れていく
でも君が特別なのは 忘れられないから

こんなに世界は変わったはずなのに
今更になって走る僕の影
愛された事 覚えているから
僕は今でもこの場所で 溺れている

忘れたいだなんて思っているのかな
君は僕のことを
理由がひとつじゃない涙を知れば知るほど
あの日の涙の理由はひとつだ

あんなに世界を呪ったはずなのに
あの日欲しかった言葉をもう一度
愛された事 覚えているから
僕は今でもこの場所で 溺れている

この夜の先に触れてしまった
君は引き止めて でも僕の背を押す

こんなに 愛おしい

こんなに世界は変わったはずなのに
今更になって走る僕の影
愛されたから 愛してみせるよ
夜が明けた時 隣にはあなたがいた




おわりに

再来年も小出万里那、からくり屋敷ともに宜しくお願いします!2024年に、またライブハウス等で会いましょう!


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