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AB社コラム第30回:日本人の独立単位は、個人ではなく少人数の「タコツボ(ムラ)」である。
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AB社コラム第30回:日本人の独立単位は、個人ではなく少人数の「タコツボ(ムラ)」である。

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「日本の企業は変わらなければ」の論調は、長いこと言われ続けています。
「DX」による組織変革、もそのひとつ。しかし、それがなかなか進まない。なぜか?

ということについて、このnoteでも何度か書いてきました。

今回から少し別の視点で、日本人の考え方や行動に染み付いているDNAについてお話していきたいと思います。

155年にわたる欧米コピペ大実験の結果

よく「いまは昭和97年」と嘆かれますが、私は

「いまは江戸419年」

だと思います。
「江戸」は元号ではありませんが。

1853年に黒船がやってきて、1867年(明治元年)から欧米のコピペ実験が始まりました。
文化・制度・風習などをコピペしようと国をあげて頑張った欧化政策からずっと。

鹿鳴館ほどわかりやすいコピペは起こっていなくても、
とにかく欧米と同じようにしようと
155年コピペを頑張ってきてみたのですが、その結果。

やっぱりしっくりこない。

なぜ、しっくりこないのか?と考えると、
日本人は欧米の「独立した個」という概念をコピペすることができない。
いわゆる、よく言われる個人主義ですね。

日本人は、タコツボの中で、タコツボのために、一ツボ懸命生きる。

なぜ「独立した個」という概念が無理なのか?
その理由は、欧米は一神教ですが、日本は八百万の神を信仰していることにあります。

欧米は一人ひとりがそれぞれ神ひとりと契約し、個人が独立しています。
しかし、森羅万象、米粒のひとつひとつにまで神が宿っているとされている日本人は違います。

日本人の独立単位は、個人ではなく、少人数の「ムラ」です。
何度かこのnoteでも「日本人はサイロが向いている」との話をしましたが、
タコツボのような狭いサイロの中で生きて、タコツボサイロの集団の意向に沿って行動しています。

日本人は、個人としては何らかのタコツボに属さないと、孤独に耐えかねて生きていけません。

個人はタコツボサイロの一員として溶け込み、タコツボのために一所懸命ならぬ「一ツボ懸命」で生きることが、性に合っています。

それが、日本人の伝統的な行動であり、染み付いている生き方。
これは、良い/悪い、ではありません。合っているのです。

日本ではタコツボでのメンバーシップこそがすべて

日本では、「個」は独立せず、タコツボサイロという集団に所属しています。
タコツボのために「一ツボ懸命」で生きているので、ツボでのメンバーシップこそがすべてです。

欧米で言うところの「ジョブ」は、ツボのメンバーとして貢献するひとつの形に過ぎません。

「良きメンバーとして振る舞う」こと、それ自体がジョブなのです。

いま、JTC(Japanese Traditional Company)では「ジョブ型」が大流行中です。

しかし、その「ジョブ」とは

・組織の潤滑油となる
・後輩に聞かれたら経験とスキルを伝授する

といったことが「ジョブディスクリプション」とされているようです。

このディスクリプション、今までの終身メンバーシップ型雇用での「期待される役割」と同じですよね。

繰り返しになりますが、我々日本人はタコツボサイロに所属していないと生きていけません。

そのため、追い出されないようにするマナー、タコツボに迷惑をかけないようにする心得が染み付いています。

どんなマナー、心得なのか?具体的なお話は、長くなりましたので、また次回に!

#働き方改革 #雇われ方改革 #Augmentation #AB社 #Transformation  #ジョブ型雇用 #メンバーシップ型雇用  


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