見出し画像

自分の未来は自分で選べる

子供若者支援団体であるtoiroさんでチームビルディングの研修を実施しました。全3回シリーズの2回目は「欲求編」。

自分の思考のクセに気づき、今いるメンバーの能力や才能を引き出す「思考編」についてはこちらをご覧ください。

組織にはいろんな人がいます。中には「この人はなぜこんなことをするのだろう?」という人もいるかと思います。一見すると、よくないことをしている場合もあるかもしれません。


選択理論とは

選択理論は、すべての行動は自らの選択であると考える心理学です。

選択理論では「すべての行動はその人が快を求めて選択している」といわれています。(アメリカの精神科医 ウイリアム・グラッサー博士)

私たちは誰もが遺伝的に5つの基本的欲求をもっていて、それに従い自分で思考し、行動しています。

5つの基本的欲求とは以下のとおりです。

愛・所属の欲求

人を大切にしたい。人に大切にされたい。人が大好き。誰かと一緒にいたい。一緒に働く人が重要。

力・価値の欲求

認められたい。役に立ちたい。勝ちたい、結果を残したい。称賛されたい。

自由の欲求

自分で判断したい。自分で選びたい。変化していきたい。人にあれこれいわれたくない。

楽しみの欲求

楽しみたい。笑いが大切。充実感。学びたい。やりがいのある仕事。好奇心が強い。関心が強い。

生存の欲求

安全な環境にしたい。平穏で安定が得たい。住環境や家族のことが気になる。

今まで、自分や周りの人がしていた言動が、この欲求に当てはめると納得した、という声も参加者の中からもれていました。

人は常に自分で選択している

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は一日3万5000回もの回数で、何かしら決断をしていると考えられているそうです。今、起こっている現実は、自分の選択の結果なのです。このことに気づけたら、自分の未来は自分で選ぶことができます。

「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」

20数年前、コーチングを学び出したときに、出会った言葉です。以前の私は、自分にコントロールできない他人のことで大きなストレスを抱えていましたし、過去のいろんな出来事にとらわれていました。それを手放すことができたら、自然と自分に矢印が向いてきて、この言葉にずいぶんと救われてきた気がします。

<参加者の声>

◎「相手のやる気を高める関わり」が人への関わり方の勉強になった
◎発言・行動・感情がその人の欲求を通して理解できた
◎明日、問題解決のため管理職を交えての話し合いがあるので、仕事に活かしていきたい
◎「人は変えられない。自分は変わることができる」という考え方が印象に残り、今後そのような考えをもって活用したいと感じた
◎自分がどう行動するのかが最も大切ということを思い出した
◎自分の価値観だけで考えず、相手の価値観も理解しないといけない

研修での学びを日常に活かす

今回嬉しかったのが、研修の内容をそれぞれの職場に持ち帰って、すぐにやってみよう!という声が多かったこと。研修はその場で学ぶだけではなく、その内容を現場で活用してこそ意味があります。

次回は、いよいよ最終回。「行動スタイル」をテーマに扱います。私はこれを学んで、それまでの自分の行動が”普通”ではなかったことを知り、愕然としました。さて、どんな回になるでしょうか。今から楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?