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プロフェッショナルがつくりだす空間から学ぶ/旅するコーチ
いよいよ合宿も最終日。朝早くに出発する同室のメンバーを見送りつつ、私は昨日から決めていた通り、散歩がてら昔ながらの喫茶店へモーニングを食べに行きました。
尾道本通り商店街を散策
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尾道は、『放浪記』や『浮雲』などの名作小説を執筆した林芙美子さんとゆかりがあるようで商店街を入ってすぐのところに記念館がありました。『放浪記』といえば、森光子さんの舞台のでんぐり返しで有名ですね。
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尾道浪漫珈琲
今日の目的はこちら。尾道浪漫珈琲。尾道駅のすぐ西側の福屋百貨店の2階にも店舗がありましたが、敢えて商店街を15分ほど歩いてこちらのお店に来てみました。というのも、もう四半世紀ほど前に、かつての先輩に連れてきていただいたお店がこちらだったのです。(多分)
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尾道のお店の営業時間は短いようで、どこも8時から18時半ごろまで。飲食店は長時間労働になりがちな一面もあるので、働き方改革としてもよいのではないかと思います。入るなり落ち着いたトーンでの「いらっしゃいませ」。途切れることなくことなくいいペースでお客様が来店されており、カウンターには常連らしきお客様。落ち着いた雰囲気のお店です。
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こういうサイフォンのお店ではカウンターに座りたくなります。プロの技はエンターテイメント!見ているだけで豊かな気持ちになります。
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トーストも美味しそうで悩んだけれど、ワッフルのモーニング。コーヒーは、スタッフの方がサイフォンで持ってきてくれ、目の前でカップに注いでくれます。ワッフルのマーガリンがない?と一瞬思いましたが、ワッフルとワッフルの間に挟まれてちゃんとありました。ワッフルの熱で程よく溶けていい感じ!シンプルなサラダも、野菜がキリっと冷やしてあり手を抜いていません。カウンターから見ていると、サラダの人参やサンドイッチに使うであろうタマゴミックスの仕込みもひとつひとつの作業が丁寧にされいました。ゆでたまごがまた絶品!しっかりと大きいサイズのたまごの殻はつるっとむけるし、黄身の状態は中央が若干ゆるいベストな半熟。
「いらっしゃいませ」の声ひとつも、むやみに大きい声なわけでなく、かといって元気なく聞こえるほどでもない絶妙なトーン。次々入るオーダーを美しく捌いていきながら、途中電話で席を立たれているお客さまには伝票の順番を前後しても、最適なときに商品を提供する目配り気配り。
「あたりまえのことをあたりまえに」をモットーとして掲げ、スタッフみんなで実践されている姿を目の当たりにして、今は別の業界にいるものの、プロフェッショナルな仕事に背筋が伸びる思いでした。
最後にレジで、今はこちらの会社で働かれているというT先輩のことを訊ねてみると、「T店長は、○○店で勤務されています。よかったらご伝言しておきましょうか?」と聞いてくださったので、伝言をお願いしました。そういった気遣いがさらっとできることに驚きました。何だか、これからの仕事も前を向いて進んでいける力をいただきました。
渡し船で向島へプチトリップ
すっかりあたたかくなった気持ちを抱えて、まずはホテルに戻ってチェックアウト。荷物を預けて次に向かったのは、尾道駅の目の前にある渡し船乗り場です。
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初日にメンバーのひとりが、早速海を渡った感激を伝えてくれていたので、私の一度体験したいと思っていたのです。メガSUPで渡れそうなくらいの尾道水道は幅約200から300メートル。5分くらいで向島に渡れます。
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駅前からの渡し船は、しまなみ海道をサイクリングで渡る方も利用されます。
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地元の方にとって渡し船は、バスのような生活の足と聞いていましたが、船が到着すると、対岸ではベビーカーやこども用自転車のお子さんも待ってらして、本当に生活の一部なのを感じました。
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とりあえず、マップをみながらぶらぶら。厳島神社があったのでお詣りしてきました。
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娘が来年就活なので、御守を授けていただきました。
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昭和5年創業の後藤飲料水工業所さんへ。昔ながらの瓶のラムネやサイダーのお店なのですが、そういえばもう年末も押し迫っていることもあり、年末年始のお休みに入っていらっしゃいました。あいたた。
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こちらは大正5年創業の住田製パン所さん。なんと店頭に「緊急入院の為当分の間休店します」との張り紙が。
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てくてく歩いていくと、渡し船の船着き場の前に島の駅がありました。
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再び船に乗り、本州へ。こちらの船では、車も一緒に移動しました。
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つかの間の船旅でしたが、これでひとつミッション達成。
尾道の魚屋さん
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尾道の街を歩いていて、気になったのが魚屋さん。いえ、海が目の前にあるので魚屋さんはたくさんあるでしょうが、女性のお名前の魚屋さんが多かったのが印象的でした。
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「いかとんび」は、いかのくちばしとも呼ばれ、いかの口です。見かけたのでお土産に購入。
映画のまち、尾道
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今回は時間がなく、あまり触れることができませんでしたが、尾道は映画の街としても有名なのだそうです。映画作家・大林宣彦が、自らの故郷である尾道を舞台に撮った「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」が「尾道三部作」なのだと、合宿参加メンバーに教えてもらいました。皆さん多方面に博学です。
最後にホテルに戻り、電車の時間までまたPCを開き、最後の仕上げをしていました。
Thank you ONOMICHI!
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来る時は、1本電車を乗り過ごし次の電車は20分後だったのですが、帰る時には1本逃すと35分後。年末年始は新幹線ののぞみが全席指定になっていたので、乗り過ごさないかちょっとドキドキしていました。ちなみに反対ホームの広島行きは、1時間に1本だったようで駅まで来て案内表示をみて「1時間後か・・・」とつぶやいて去って行かれる方もいらっしゃいました。普通電車で相生行き、なんて表示をみてしまうと、在来線でも帰れちゃいそうな気持ちになってしまいます。
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尾道は、どのお店に行っても柑橘系のメニューが充実していました。帰り道のお供は、瀬戸田レモンチューハイで。デザインが可愛いなぁ。
もうひとつ尾道で印象的だったのが、接客サービスの良さ!どのお店でもスタッフの方の受け答えが爽やかで気遣いができて、嫌な思いをすることがひとつもありませんでした。旅先で地元の人との関わりは旅の印象を大きく左右します。色々お話してみると、尾道という土地柄に惹かれて移住してきている人も多いようです。街全体が、尾道の魅力を発信しているようで、それでいていい意味で観光地らしくなく、とても好きな街の一つになりました。
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