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楽器屋さんが高い楽器をおすすめする理由|お店に行く前に知っておくべきポイント

こんにちは。今回は楽器屋さんが高い楽器をおすすめする理由についてお話しします。この記事を読めば、たとえ楽器以外のお買い物でも落ち着いて選べるようになります。

せっかくお金を貯めてお店に行ったら、買えない楽器を勧められるのが悲しいという話しをTwitterで見かけて確かにそうだよなぁと思いましたので、私が楽器屋さんで勤めた15年の経験をもとにお話しします。

楽器屋さんで楽器を選びに行くと予算より高い楽器を勧められたことはありませんか?もしくはそんなイメージはありませんか?これには実は理由がありますので3つにまとめてお話しします。

高い楽器は演奏者を上手くする

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まずはこれがイチバンだと思います。音が良かったり、弾きやすかったり、その方がお客さんのためになると思って案内しています。楽器屋さんはなんらかの楽器を経験している方がほとんどです。楽器を長くやっている方であれば、良い音とはこういう感じ、弾きやすいというのはこうゆう感じというのを知っています。音や品質を値段でぴったり計れるものではありませんが、だいたい比例しているのです。
音が良かったり、弾きやすければ、いつも弾いていたいな。と思えるもの。そしてずっと弾いていればそれだけ上手くなります。

これを聞いて、「そんなこと言われてもいい音とかわからない」、「弾きやすいかどうかわからない」そう思う方もいると思います。それでいいと思いますよ!楽器屋さんのおすすめから選んだり、自分がこれかなと思えるものから選びましょう。

長く使っていける

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値段というのは品質をある程度保証してくれます。楽器であればそれだけ高品質な材料を使って、丁寧に時間をかけて作っています。例えば木材であれば高品質な材料を乾燥にたっぷり時間をかけ、ものによっては何年も自然乾燥に時間をかけたり、他にも木材にとって最高な環境の部屋を用意したり。電子ピアノのような電子楽器であっても実験や開発に何年も時間をかけて製品化して、作業工程にも細心の注意を払っています。そして生産の過程や完成後にどこまで検品できるかも変わってきます。そうして時間をかけてできた製品は故障や、狂いが少なくなり、5年、10年…とメンテナンスをしながら使うことができます。
ひとつの楽器が使うひとの手に届くまでに、どれだけの良い材料と時間と技術を提供できるかが値段に反映されているのです。

これを聞いて、「上手くなってからいいのを買おうかな」、「万が一のときは修理して使っていけばいいかな」と思う方もいると思います。それで全然OKだと思います!

店員さんがそのメーカーに惚れ込んでいる

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こういう方もいると思います。自分が使っていて信頼しているメーカーとか、店員さん自身がそれを欲しいと思っていて、楽器への愛が溢れているパターンです。店員さんは仕事柄たくさんの楽器メーカーと話しをします。たくさんの楽器に触れているので、自然と惚れ込んだ楽器をおすすめしているのかもしれません。

お店やメーカーを存続させるため

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急に生々しく聞こえるかもしれませんが、もしあなたの楽器の具合が悪くなって、具合を見てもらいたいとなったときや、○○が欲しいなとなったときに、いつもの場所にお店があるためにはしっかりと営業を続けていけるだけの利益を出していかなければなりません。
ちょっと壮大な話をすれば、あなたが何か商品を購入するということは、購入したお店だけでなく、その商品を作ったメーカーにも、次の商品を作るチャンスを与えることになります。
会社を存続していくためには必要なことなんです。
その一環として、楽器屋さんでも例えばコンビニでもやっているようなオリジナル商品というのも並べているでしょうし、それをおすすめするということもやっているでしょう。

はい、以上が楽器屋さんが高い楽器をおすすめする主な理由です。
車やおそらく化粧品でも同じだと思いますが、専門店だとより良いものを勧められるというのは、よくあることではあります。
ただ他の専門店と違うかなと思う点は、楽器は頑張って、頑張って貯金して買いに行くという方が多いことです。だから買えないものを勧められるのはショックだと思う人もいるでしょう。

以上の理由からあなたが取るべき行動とは?

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以上のひとつから複数の理由で高い商品を店員さんはおすすめしていると思います。ぜひこれを読んで、そういうものなんだなという心構えで行くといいでしょう。店員さんのアドバイスというのは意見のひとつでしかありません。その上で予算内でお買い物をするのか、頑張って予算以上のお買い物をするかを最終的に決めるのはあなたです。あなたにとってベストな選択を心がけましょう。

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