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観たアニメ2021冬_前編

途中脱落にことごとく失敗して、膨れ上がるノルマを抱えた3ヶ月だった。
完走本数は13本。こんなに観たのは久しぶり…と思いきや秋クールは14本だったのでたいして変わりません。

途中で「…もう、いいかな」と感じる瞬間が少なかったということでもあるんです。今クールは作業BGM的に見流せず、しっかり観た作品が多かった。

というわけで今回は、基本全てに触れるべく前後編でお届けします。前編はしっかり観た作品を中心に。

SK∞(エスケーエイト)

オリジナル作品です。ある出来事を機にカナダから沖縄へ引っ越した少年と、沖縄でスケートボードを愛する少年が出会い、互いに友情を育みつつバトルレースに臨む成長譚。スケートボード作画にずっとわくわくしました。例えば、初心者のランガがスケートボードの上に乗って立つ、体重を移動させようとしてバランスを崩し、派手にコケる…といった身体の動きがひとつひとつ緻密に描かれている。些細な動きが描きこまれているからこそ、ビーフ(スケートボードのバトル)シーンの大技やアクションの作画に一層感動する。そういえば作中ではスケートボードを「スケート」と呼んでいたけど、実際の界隈でも「スケボー」という表現は使わないんだろうか。

中心にいる高校生2人を取り巻くライバルたちも、観ているこちらのツボを押すどころか串刺しにする勢いで人物像が立っていて、わかりやすく親しみやすい。

キャラが気になる、好きになるOPが特によかったな。。沖縄出身ラッパーRudeーαが歌う「Paradise」の緩急にシンクロして、キャラクターと作品の魅力が凝縮された1分30秒。何度も観ちゃう。OP映像は期間限定公開だそうですが貼っておきます。EDの優里「インフィニティ」ものどかで好きです。

私は声優を語りだすと作品の本筋から離れる傾向にあるので、noteで鑑賞記録を書くにあたり、今までキャストの言及をなるべく避けてきました。しかし、それにしたってこの作品、あまりに脇を固めすぎちゃいませんかね…!?
制作側の狙いが見え隠れするものの、ホイホイ釣られてしまって悔しい。松本保典、緑川光、子安武人の各氏が並ぶ2021年。

ギャグ回だった8話・パーントゥの扱いに感動した旨は以前書きました。文化の盗用について取り沙汰される機会が増えたいま、民俗文化を作品に取り込む作業には配慮が必要だけど、丁寧に取り上げたいという制作者の敬意や姿勢は伝わると今も思います。私もそうありたい。

Dr.STONE STONE WARS

はい2期!よかった!ありがとうございました!!
登場人物も増えて、大きく人を動かし闘うストーンウォーズ編。特にクライマックスは原作でもいちばん好きなエピソードばかりで、アニメ2期を楽しみにしていました。突然タイトルを回収して原点に戻るところ、司と千空がなんでもない話をするところ。マンガを読んだときに受けた衝撃と熱が蘇る…どころか、自然に織り込まれたアニメオリジナルのセリフがさらに沁みた。最終回、ぼろぼろ泣きました。

朝焼けに照らされてそれぞれが対峙する、じんわりとしたオープニング。フジファブリック「楽園」はBPM98くらいとアニメのOPにしてはゆっくりで新鮮。派手なアクションというより止め絵が多いのは、曲のイメージからかな。動きが少ない分、光とか、ん光に照らされる空気中のちりとか、映像効果が際立っている。
本編のエッセンスを散りばめながらも、1箇所だけあさぎりゲンが曲の歌詞をリップシンクする「僕はっきーばーをー剥くー」のところがとても好きです。

今気づいたけど、最後のカットは最終回の要素ですね…だからこの表情なのか千空。切ない。

大航海時代編は映画になるそう。「鬼滅の刃」「呪術廻戦」同様、続編を劇場公開する流れはこれから増えるのだろうな。DVDやブルーレイBOXなどの映像ソフトを頻繁に購入できないので、劇場に足を運ぶことで収益につながるなら喜んで行きます。楽しみ。

ゆるキャン△ 2期

はい2期!素晴らしい!ありがとうございました!!
1期とショートアニメ「へやキャン△」を経て、2期は実在する風景を描いた背景美術が特に素晴らしかった!!各地のキャンプ場や展望台、浜松の浜名湖周辺に伊豆半島のジオパーク、鰻屋さんに和カフェ…と実在の旅先で過ごすお話が多いこともあり、景色とごはんの描写に力が入っていることがバシバシ伝わってくるのです。美術、全然ゆるくない。日中も夜景も夕暮れも夜明けも美しくて、写真を再現すれば魅力あるアニメーション美術になる、というものではないだろうなと素人ながら思う。
背景であり主役でもある景色と、バイクや車やバスの共演。コロナ禍の欲求不満をつつかれて、旅欲をかき立てられるんですよね。あーどっか行きたいよーー遠くの山や夜景を見たいよーー温泉入りたいよーーー。
アニメ鑑賞の習慣が全くなかった旅好きの家人が毎週歌っていたED、佐々木恵梨「はるのとなり」を貼りますね。
ここでも美術に目を奪われつつ、静かに動くなでしこ&リンちゃんにもほっこり。空と雲の色!

やっぱりOP映像も貼って良いですか…最高なんですゆるキャンのOP。1期も好きだったけど2期はさらに、出てくる料理や小道具も本編にリンクしていて楽しいです。曲は亜咲花「Seize The Day」です。心が躍る。

県内にほどよいオートキャンプ場を見つけたので、今年は気候の良いうちに日帰りキャンプデビューするのが我が家の目標です。まずはアウトドアショップに行きたい。来年の映画も楽しみにしています。

ホリミヤ

一見派手な優等生だけど家では地味な堀さんと、見た目は地味だけどピアスあけまくって綺麗な顔だちな宮村くんの2人を中心とした微炭酸系学園ラブコメ。

「ホリミヤ」マンガ完結にあわせてドラマ、映画、そしてアニメ化というメディアミックスが一気に動いたのかな。

アニメは心理描写を実際の風景と切り離して、影に色をつける演出が凝っていました。作品をゆっくりとした空気が流れていて、ゆるキャン△とはまた違った時間の流れ方の日常系です。

今クールはどの作品でもOPとEDの話ばかりしてしまうけど、ホリミヤも良かったな。街なかでラジオや有線から流れてきても映像とリンクさせてしまうくらい。番組のPVを貼ります。

絵柄が気になって観始めたものの、後半は意外とギャグ要素多めで微笑ましい。

この春完結したマンガ版「ホリミヤ」の原作に「堀さんと宮村くん」というもう一つの作品があることを知りました。そうなんだ…「堀宮」の方は2007−8年ごろの作品だそうで、皆誰かに片想い(成就しているカップルもいる)しているシチュエーションもなんとなく納得。シンプルな線とギャグ多めな展開でおもしろそう。
「4コマ漫画劇場」を思い出す、1ページ4コマ×2列構成が昔から好きです。

BEASTERS2期

はい2期!戦闘アクションよかったなー!ありがとうございました!!
匂いが脳に作用して本能を呼び覚ますなど、見えないものを見せる演出がとても好きだったBEASTERS。2期は友達を食べて殺した肉食獣の犯人を探して対決する、という大きな柱に向けて進みます。
昆虫食を経て虫と対峙しひとつになる23話「あなた鱗粉ふりまいて」に感動。この作品では、肉食獣が草食動物を食べることを友愛と紙一重に描かれていて興味深いです。私たちも牛や豚が好きだもんな、などと考え込んでしまった。

もう一つの柱は闇市を牛耳る組のボスになったルイ先輩。EDのYOASOBI「優しい彗星」が刺さる。2期にあたる部分は原作をまだ読んでいなくて、アニメ中盤でイブキの歌だと気づいて撃ち抜かれました。本を原作に曲を作るってそういうことか…すごいやよあそび…。
曲のMVは、ED映像と地続きになっているので是非観てみてください。OPもYOASOBIが担当していました。

2.43 清陰高校男子バレー部

小説原作のアニメ化。
福井の高校バレー部がぶつかりつつ、ライバル校を乗り越えて春高のオレンジコートを目指すお話。ほぼ全編福井弁でびっくり!ここまでやるんだな…聞いているとじんわりクセになってきます。
1話で「ハイキュー!!みたいやなそれ」というセリフがあって笑いました。ハイキュー!!を読める世界なんだな。

天才セッター&スパイカーの幼馴染コンビが同じ方向を向くこと、チームメンバーがまとまってゆくことが大きな柱で魅力だったなと思います。試合シーンのアクション作画を…というよりは群像劇を楽しむタイプの作品。と言いつつもオープニングはテンポのよい映像で好きでした。OPはYAMA「麻痺」、EDは崎山蒼志「Undulation」と曲もよかった。EDはビジュアルも独特です。

前半でアクセル踏みすぎたので、ひとまずここまで。後半に続きます!

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