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マケルナ サイババ

アウンガラバードからアーメダバードに移動する。

その前に私には気になっている街があった。
ガイドブックの片隅にあった"元祖サイババの街 シールディ"。

サイババのことはよく分からないが、"右を見ても左を見てもサイババであふれている"と書いてあり、ネット情報でも"右を見ても左を見てもサイババ。サイババから逃げられない"と書いてあり(どんな街だよ)と興味津々だった。

シールディは、アウンガラバードから4時間なので、シールディ経由でアーメダバードに移動することにした。

降り立った"元祖サイババの街 シールディ"。
まずはバスターミナルで、アーメダバード行きのチケットを購入し「荷物を預かってくれますか?」と尋ねると、街中で預けられる場所があるとの情報だった。

いよいよ、街中へ。

感想。
右を見ても左を見てもサイババだが、サイババからは余裕で逃げられる。それよりも、ヒンドゥー教の象の神様"ガネーシャ"から逃げられない。

私がシールディを訪れた9月5日は、1週間後に迫った"ガネーシャフェスティバル"の準備でインド人は大忙し。客はどの置物がいいか品定めに夢中、店員もここが稼ぎ時と言わんばかりにガネーシャの置物をたくさん取り揃えている。故に、サイババもガネーシャに押され気味だ。

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気を取り直して、バスの時間までまだまだあるので荷物を預けるためにロッカーを探す。歩いている人に「ロッカーはどこですか?」と聞くと、インド人達は顔を見合わせ「ローカル、ローカル」と言って指で場所を示す。(ローカルってなんだ?)と思いながら、とりあえず行ってみるが見つからない。またある人に聞いてみる。「ロッカーはどこですか?ロッカー!」と聞くと、「ローカル」と言って指で場所を示す。(ローカルってなんだ?)と思いながら、とりあえず行ってみるが見つからない。再び、「"ロッカー"はどこですか?」と聞いて、場所を案内してもらいやっと荷物を預けられた。

あとで考えてみれば、"ローカル"は、ロッカーのことだった。インド人の英語はrの文字が巻き舌だ。故に"locker"のrが巻いて、私には"ローカル"と聞こえていたのであった。

荷物を預けたので、いよいよメインのサイババ寺院へ。
中はキレイに整備されており、1つの街のようになっていた。

サイババが座っていたとされる"サングマルマル"と呼ばれる大理石に祈るために、インド人達に交じって行列に並んでいると、一斉にインド人達は歌を歌い出す。

興味本位で並んでいる自分が申し訳なく感じるが、これが共通のものを信じる者達の団結力なのだとも感じた。信じる力は偉大である。

訳が分からぬまま辿り着いた"サングマルマル"がある場所だが、金の内装が、美しく荘厳な雰囲気だった。しかし、雰囲気を噛みしめる余裕もなく、もみくちゃにされながらあっという間にその場を離れる。

はっきり言ってシールディの見どころはサイババ寺院ぐらいしか知らないので、あとはこの周りのお土産屋さんやガネーシャが売っている露店をぶらつく。

レストランや商店など、観光客価格を提示されることがほとんどなく良心的な街だった。

バスの時間になったので荷物を受け取り、アーメダバード行きのバスに乗り込んだ。

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※2016年9月5日 インド・シールディ
「Over30女子バックパックでアジア周遊」

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